母乳育児で気になるおっぱいの質。ママが食べていいもの・よくないものは?

コラム
公開日:2014/02/20
更新日:2016/08/25
母乳育児で気になるおっぱいの質。ママが食べていいもの・よくないものは?

母乳で育てるときに気になるのがおっぱいの質。
ちゃんと栄養のあるおいしい母乳が出ているの? ママが食べていいものは何?
おっぱい育児のエキスパートの先生2人に、聞きました!

赤ちゃんにとって「いいおっぱい」「おいしいおっぱい」って?

母乳の原料はママの血液
母乳の原料はママの血液です

赤ちゃんがおいしそうに飲むおっぱいは薄白色でサラッとしており、なめるとほんのり甘い味がします。食生活が乱れると、ドロッとしたり色が濃くなったりすることが。ストレスも、おいしいおっぱいの大敵です。
おっぱいの材料はママの血液。血液は乳腺で乳汁に作りかえられます。高脂血症、高コレステロール、高血糖、高血圧などの傾向がある人は特に、食事や暮らしに注意して、サラサラで健康的な血液にしましょう。


母乳の質が悪いと赤ちゃんがアレルギーになるということはありますか?

「母乳の質が悪い」からアレルギーになる、とはいえません

「質が悪い」のはどんな母乳かという疑問もありますが、たとえばママが糖分や脂肪分をたくさんとったからといって、赤ちゃんがアレルギーになる、とはいえません。アレルギーは体質や環境など、さまざまな要因で発症するもの。ママが気をつけられるのは、アレルゲンになりやすい卵や牛乳、大豆などを食べすぎないようにすることぐらいでしょう。これらはすぐれた栄養素を持つ食品なので、心配して食べないのもよくありません。さまざまな食品をまんべんなく、バランスよくというのは、アレルギーに関係なく、おっぱい育児の基本です。

カフェイン&アルコールどのくらいならとってもOK?

アルコールやコーヒー、お茶などに含まれるカフェインは母乳に移行するので、飲むときは注意を。お酒は控えめにして、飲んだあと3時間は授乳を避け、その間は搾乳して捨てましょう。コーヒーは1日1〜2杯程度なら問題ありません。ちなみにタバコはどんな場合でもNG。


おっぱいがよく出るようにと、実家からたくさんもちを送ってきました。もちを食べると本当に出がよくなるの?

本当ですが、現代の食生活ではむしろ食べすぎに注意して

確かにもちは消化吸収がよく、食べるとおっぱいの分泌が増えます。ただし「授乳中の母親にはもち」といわれたのは昔の話。今は栄養状態がよく、ほかのものでもたくさんカロリーを摂取しているので分泌過多になり、乳腺炎の原因になることもあります。授乳期間に特に積極的に食べる必要はありません。


食べ物で母乳の質や味は変わりますか? 和食がいいというのは本当でしょうか?

赤ちゃん
カロリー・脂肪分控えめでバランスがいいのが和食の利点

ママが食べたものによって、母乳の味や濃度はある程度変化します。ただし「これを食べればおいしくて上質のおっぱいになる」という食品はありません。和食は野菜や海藻、魚、豆、いも類などがバランスよく食べられ、現代の食事では高くなりがちなカロリーや脂肪分を控えめにできる点で、すぐれた食事といえるでしょう。


大好きなチョコレートがやめられません。おっぱいの質は悪くなりますか?

少量を楽しみで食べるなら神経質になる必要はありません

脂肪や糖のとりすぎは、おっぱいの濃度を高めたり、乳腺炎を引き起こしたりすることがあります。やたらと食べるのはおすすめしませんが、いいおっぱいのために食べ物と同じくらい大切なのはストレスをためないことです。午前と午後に分けて食べる、お楽しみタイムに少量など、食べ方を工夫して楽しんで。


かぜ薬、頭痛薬などふだん使っている薬は授乳中は飲んではいけないの?

一時的に服用するなら使っても大丈夫

かぜ薬や頭痛薬など、一時的に数回服用するものは、市販薬も含めて飲んでもまず問題ありません。気になるなら服用したあと5〜6時間授乳を避けて、搾乳してから授乳を再開するといいでしょう。病気で処方薬を継続的に服用するときは、授乳中でも飲めるものにしてもらう、授乳をストップするなど、ケースごとに違ってきます。市販薬を含め、薬を服用するときは医師や薬剤師に相談を。

病院で処方される薬、漢方薬はどうなの?

授乳中であると伝えれば、医師は授乳中でも飲める薬を処方するなどの対応をしますので、きちんと相談を。漢方薬なら安心、というイメージを持つ人もいますが、成分によっては西洋医学の薬より強いものもあり、安易に使うのはやめたほうがいいでしょう。


ママが病気のとき、熱があるときなど、薬は飲んでいなくてもおっぱいはあげないほうがいい?

ママがあげられる状態なら授乳しても問題なし

ママが授乳できる状態ならあげてもかまいません。ただし、38度以上の発熱があるなら、まずは受診を。病気の間、何日もあげないと脳が「もう母乳は必要ない」と判断しておっぱいが作られなくなるので、直接あげられないときには搾乳するといいですね。3時間おきが理想です。


長時間、間隔があいたあとの母乳は「古く」なったり「まずく」なったりしていませんか?

赤ちゃん
間隔があいても、おっぱいが古くなることはありません

たとえばたっぷり8時間眠ったあとのおっぱい。「古くなる」「腐る」「味が極端に変わる」などということはないので、そのまま赤ちゃんに飲ませてまったく問題ありません。間隔があいた分、おっぱいの張りは強いでしょうし、「なんとなく気になる」なら、少ししぼってから飲ませてもいいですね。

実録!食べたものでおっぱいの味どうなる?レポートは→こちら

アドバイス/
 東京医療保健大学教授 米山万里枝先生
助産師として多くの出産に立ち会い、母乳育児の指導を行う。おっぱい・ミルク全般、母体の健康などに幅広い知識があり、ママたちの実感に寄り添ったアドバイスをくださる先生です。

ウパウパハウス岡本助産院院長 岡本登美子先生 離島での産婦人科医院勤務後、愛育病院を経て、ウパウパハウス岡本助産院を開設。助産院には母乳育児の悩み相談やトラブルに対応する「母乳外来」もあり、地域のママたちに人気です。

イラスト/山本ユウカ
出典:Baby-mo(ベビモ)「おっぱい育児の悩み相談室【おっぱいの質】」

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