「赤ちゃんの寝かしつけって苦痛……」が変わる3つの生活リズム【夜泣き専門保育士アドバイス】

多くのママやパパが感じたことのある「夜泣きがひどい」「夜はグズグズして寝かしつけが大変」というお悩み。そこで「ねんねは大変!」から解放される3つの方法を専門家がアドバイス。朝・昼・寝る前の3つの時間帯を柱に、ねんねが変わるコツをご紹介します!
寝かしつけがラクに変わる1●朝は7時までに起こし、夜は8時までに布団
「明るくなったら起き、暗くなったら眠る」という太陽の光に合わせた生活が理想的。なるべく朝は7時に起こし、夜は8時を目標に寝かせるようにしましょう。生活リズムを整えるコツは、朝起きる時間にかかっています。まずは7時に起きることからスタート!
●カーテンを開け、太陽の光を入れて
日当たりが悪い部屋の場合や、雨や曇りの日は、部屋の電気をつけましょう。赤ちゃんが光に反応したら、「おはよう」の声がけを。
●やさしい声で「おはよう♪」「朝だよ」
やさしくおだやかな声で赤ちゃんに朝を知らせてあげて。朝のスタートはさわやかに!
●いきなり抱くとぐずることも、反応しなければトントンを
いきなり抱き上げるのは×。起きる準備ができていないので、機嫌が悪くなることも。光やママの声に反応しないときは、やさしく体をゆすって朝を知らせてあげて。
●キョロキョロし始めたら、朝の習慣を
赤ちゃんが目を開けて、周囲を確認する様子が見られたら、抱っこやパジャマからの着替え、顔をふくなどの朝の習慣を。
寝かしつけがラクに変わる2●午前中はアクティブに。夕方5時以降のお昼寝は控えて
眠るには、体もほどよく疲れていることが大切。日中に外で遊んだり室内でも体を使うことが、夜に強い眠気を起こす「メラトニン」というホルモンの分泌を促します。お昼寝の時間や回数も、睡眠に影響します。
●午前中は体を動かしてたっぷり遊んで
日中、特に午前中は活動的に過ごすことで、夜間のメラトニンの分泌が促され、スムーズな寝つきにつながります。家の中では手遊びをしたり、はいはいで遊んだり、月齢に合わせて工夫をしてみて。外遊びやお散歩に出かけるときは、帽子や麦茶などの水分補給、時間帯など、十分気をつけましょう。
●夕方5時以降のお昼寝は夜のねんねに響くので気をつけて
生後4カ月くらいからは、寝たいだけ寝かせるのではなく、お昼寝時間の調整を。遅くとも5時までには起こすように心がけて。ただし、新生児期はまだ昼夜の区別がつかない時期。夕方に眠そうにしていたら、寝かせてOKです。
【これはおすすめできません】家でテレビばかりではダメ
テレビがついていれば、そりゃあ赤ちゃんはテレビを見てしまいます。テレビを消して、体を使った遊びで相手をして。
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寝かしつけがラクに変わる3●寝る前30分の"いちゃいちゃタイム"で眠りの準備を
寝る30分前には、照明を落とすなど、睡眠に入る準備を。こうすることで、強い眠けを起こすメラトニンというホルモンの分泌が促進され、寝つきがよくなるのです。絵本を読んだりお話をするなど、“いちゃいちゃ”して過ごしましょう。
●親子のスキンシップをたっぷり♪
薄暗い空間の中で、おっぱいやミルクを飲ませたり、興奮しない静かな遊びを取り入れて。
●いつもより1トーン下げてお話を
話すときは、やさしくゆっくりとした口調で。「早く寝かせなきゃ」と怒り口調はいけません。「こんなことがあったね」「じょうずだったね」などと、静かに1日を振り返る時間にしても。
●ソワソワした空気はNG! 家事や仕事を忘れましょう
ママがあせるとその気持ちは赤ちゃんに伝わります。この時間はしっかりわが子と向き合って。
【これはおすすめできません】 スマホやテレビ、パパとの遅い時間の入浴は禁止!
ディスプレーの光はとても強く、赤ちゃんに刺激を与えます。寝る30分前からは見ないこと。
遅い時間にお風呂に入れると、それだけ寝る時間も遅くなります。パパと入るのは休日や早く帰宅した日にするなど、赤ちゃんのペースを優先して。
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体内時計が働くと昼間はご機嫌! 夜スヤスヤ〜★
赤ちゃんの体内時計は24時間ではなく、実は24.5時間周期。このズレを、朝日を浴びることでリセットしています。だから、「明るくなったら起き、暗くなったら眠る」という太陽の光に合わせた規則正しい生活が、赤ちゃんには理想の生活。体内時計がしっかり働くと、寝つきがよくなったり、激しい夜泣きが落ち着いたり、昼間ご機嫌に過ごせるようになるなど、いいことだらけです。
◆【先生より】本来の自然なリズムに戻すことが、ぐっすりねんねへの近道
赤ちゃんは、眠いと思ってもすぐに眠れるわけではなく、寝つくまでにぐずることはごくごく自然なこと。また、赤ちゃんの眠りは大人よりもずっと浅いため、赤ちゃんが夜中に目を覚ましてしまうことも当然なのです。
でも、その回数や頻度が多かったり、寝かしつけがスムーズでない場合、実は眠る環境や生活リズムに原因があることが多く、改善の余地はまだまだあるのです。
人間の体には、眠りのリズムや体温の変化をコントロールする体内時計があります。生まれたばかりの赤ちゃんにはまだ働いていませんが、生後3カ月を過ぎると、体内時計が徐々に整い、授乳の時間や睡眠の時間がだんだんと一定に。朝は明るく、夜眠るときは暗いという本来の自然なリズムで生活することで、赤ちゃんの体内時計が整い、夜のねんねがずっとスムーズになるのです。
関連リンク⇒⇒⇒ママにもおトクな「赤ちゃんの早寝早起き」すぐできるコツ10★
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赤ちゃんが夜ぐっすり眠れれば、ママの体も心もぐっとラクになるはず。生活リズムをととのえるために、まずは朝の起床時間を決めることから始めてみて。できることから少しずつチャレンジしてみましょう!
イラスト/フジモト・ヒデト 文/鈴木有子
※この記事は『Baby-mo 2012年9月号』より加筆・再編集したものです。

清水悦子さん
NPO法人赤ちゃんの眠り研究所・代表理事
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