ママ必見! 赤ちゃんの便秘、基礎知識

コラム
公開日:2014/03/18
ママ必見! 赤ちゃんの便秘、基礎知識

どうして便秘になるの? 便秘になるとなぜよくないの? 便秘の「基礎知識」から、なったときの「対処法」まで、赤ちゃんとママの便秘のすべてをスッキリ解消します!

赤ちゃんがこんな状態だったら「便秘」です

便性が悪い1.おなかが張って苦しそう

2.「便性」が悪い

「便性」とは、うんちの色やにおい、形状など、「うんちの状態」のことをいいます。これも便秘かどうかを判断する大事なポイントに

3.排便時に苦しそう

4.吐いてしまうときもある

うんちが出るまでの道のり

便秘のときのおなかの中

胃で消化された食べ物の残りが小腸で栄養吸収され、大腸に届くと最初は水っぽい状態から少しずつかたまり、蠕動運動によって腸内を運ばれていきます。S状結腸で、ある程度の量がたまるまで待ち、直腸に届くとその刺激で脳に「うんちがしたい」という信号が届き、排便します。この流れがうまくいかないと便秘に。

うんちは「スムーズに出る」が大事

うんちの出方には個人差があり、「毎日出ない」=「便秘」とはいえません。3日に一度でもラクにうんちが出て、機嫌がよく、食欲もあって元気なら、それが「その子の排便のペース」と考えて様子を見てもいいでしょう。
ただ、おなかが張って苦しそう、うんちの状態がよくない、出すときに苦しがったり痛がったりする、食欲がなく機嫌が悪い、吐いてしまう、などの症状が見られる場合は「便秘」です。

うんちの状態をチェックすることが大切

便秘かどうかの判断には、赤ちゃんの様子と同時に、「うんちの状態」=「便性」を見ることも大切です。
人間の腸内には腸内細菌という常在菌がいて、よい菌がたくさんいると、腸内のバランスをいい状態に保ってくれます。乳児期は、よい腸内細菌を作るための大切な時期。この時期に作られた腸内細菌は、大人になるまで働き続けてくれるものなので、健康なお通じによって腸内環境を整えることが大切なのです。

健康なうんちは黄色や緑でやや水っぽい!

ところが便秘によって腸内に長くうんちが留まると、腸内細菌叢が乱れ、よい菌が減って悪い菌が多く存在するように。赤ちゃんの健康なうんちはすっぱいにおいで、黄色や緑のやや水っぽい状態ですが、悪い菌が増えると、生ぐさい、灰色がかった緑色のねっとりしたうんちが出ます。そういうときは、便秘などによって腸内環境がよくない状態であることが考えられるため、こまめにうんちを出してあげることを心がけましょう。

自宅でケアしても出ないときは、早めに小児科を受信して

便秘がひどくなると、赤ちゃんが吐きやすくなることもあります。これは、うんちやガスが腸にたまって、ふくらんだ腸に圧迫されるせい。胃が上に持ちあげられるためにねじれたような形になり、ゲップが出たときなどに、胃の中にある食べたものや飲んだものまでが一緒に出てしまうのです。
また、おなかが張って苦しいと、食欲も落ち、機嫌も悪くなります。うんちを出すときに苦しがったり、痛くて泣いたりする状態を繰り返すと赤ちゃんもかわいそうですし、ママも大変。こんなときは早めに小児科を受診して。とにかくうんちを「出す」ことを優先し、少しでも赤ちゃんがラクに排便できるようケアしてあげましょう。

便秘履歴書① 2回食になるころから1才の今も薬を服用【Kくん(現在1才)】

うちの子の場合は、とにかくかたくて出すのが大変そうで、出ないときは食欲も落ち気味に。足を動かす体操やおなかのマッサージ、マルツエキスなどでも変わらず、受診してラキソベロンを処方してもらいました。最初は「よくなったら早く薬を減らしたい」と考えていましたが、今は、先生に言われた「詰まらせず、スムーズに出すことが大切」という言葉のとおり、出すことをいちばんに考えて、様子を見ながら量を調節して薬を使っています。

7カ月 離乳食が2回になりうんちの水分が減ってきたころ。ロタの胃腸炎から回復後、いきんでも出るのはちょっとだけ。日によって出たり出なかったり。
9カ月 出る日は出る、出ない日は出ないの繰り返し。うんちもコロコロだったり、時々ふつうになったり原因は不明。
10カ月 排便時にかなりいきむように(泣くことも)。出てもコロコロのかたまり。受診を考えるとゆるむこともあり、そのまま。
11カ月 朝、20分ぐらいいきみ続け、泣きながらやっと出したうんちがチョコボール程度。その日に受診し、浣腸してもらうとおむついっぱいのうんちが出た。
現在 下剤服用中。体調によって出にくくなるので、そのつど調節して詰まらないように。

便秘履歴書② 2カ月ごろ急に便秘に。食事の量が増えて改善【Rくん(現在1才6カ月)】

2カ月ごろ急に便秘になりました。本人は特に苦しがる様子もなかったのですが、離乳食開始後も変わらず、小児科でもらった薬を1日2回飲み続けました。ただ、卒乳後は食事量が増え、特に最近はすごく食べるようになったせいか、だいぶ改善されつつあります。急に薬をやめると戻ってしまう可能性もあるとのことで、今も薬を飲んでいますが、食事面でも、野菜をこまかく刻んでハンバーグに入れるなど、繊維質のものを多く食べさせるようにしています。

2カ月ごろ 急に便秘になり、放っておくと1週間出ないことも。本人は苦しそうではない。小児科受診。
6カ月ごろ 相変わらず便秘で綿棒浣腸も効かなくなる。本人も綿棒を拒否するように。小児科を継続受診。
1才5カ月 まだまだ便秘気味。薬を飲んでも必ずしも毎日出るわけではない。薬が変わり、引き続き、1日2回服用。
現在 1才5カ月で卒乳し、食事や水分の摂取量が増えてからは治りつつある。

中野美和子先生・写真

お話/さいたま市立病院 小児外科部長
中野美和子先生
先天性の排便障害疾患の治療を長く続け、さいたま市立病院では排便外来を開設。先天性の病気によって手術を受けた子のフォローや、子どもの難治性便秘などの治療もおこなっている先生です。「鎖肛の会」顧問。
出典:Baby-mo(ベビモ)便秘が治ればみんなHappy
イラスト/aque
※情報は掲載時のものです。

こちらもチェック!

赤ちゃんの便秘って何が原因?
赤ちゃんの便秘解消法
ママが便秘をすると、赤ちゃんも便秘になる?

あなたにおすすめ

注目コラム