ママになると薄毛になるって本当? 【出産後の体ケア】

コラム 2014/03/08更新
ママになると薄毛になるって本当? 【出産後の体ケア】

妊娠、出産をすると体のあちこちに大きな変化が起こるもの。なかでもみんなが気になっている症状のうちトップ6をピックアップ。薄毛や肩こり、腱鞘炎など解決法は?

なんとかしたい!切実お悩み ワースト6

ママたちが産後、特に悩んでいる症状はこの6つ!
受診する時間がないママのため、対応策を先生にお聞きしました。

■お話/女性医療クリニック LUNAグループ理事長 関口由紀先生

WORST 1 抜け毛

ずっと続いている、大量に抜ける、と悩んでいるママがたくさんいます

抜け毛は、産後3カ月過ぎくらいからというママが多く、長期にわたって続いている例も。枕についた抜け毛を見て「病気!?」とギョッとしたという人も。

「産後3カ月ごろから抜け毛がひどく、シャンプーするとゴッソリ!」(42才・女の子5カ月) 「最近まで、ハゲるのでは?と思うほど抜けていました」(28才・女の子4カ月) 「産後1カ月から抜け毛。でも、7カ月ごろから生えてきました」(36才・男の子8カ月)

WORST 2 肩こり

産後始まったママもいれば、以前からひどかったというママも

産後だけでなく、出産前から肩こりがあった人が「より悪化した」ケース多し。整体やマッサージに通ったら、多少は解消できたという声もありました。

「とにかくひどい肩こりで、肩をよく回していますが、効果なし(泣)」(30才・男の子4カ月) 「出産前からの肩こりが、産後はさらに悪化し悩んでいます」(29才・男の子5カ月)

WORST 3 腰痛

赤ちゃんが重くなるころから始まり、ずっと続いているママも

長期間悩んでいるママも多いみたい。ベルトをつけたり、整体に通うなどで解消を試みています。

「抱っこの仕方が悪いのか、右の腰だけ痛みます」(29才・男の子2カ月)

WORST 4 腱鞘炎

抱っこに慣れない低月齢のころ発症。自然に軽快する人が多い

多いのは、産後3カ月ごろまで。ケアのため、ほとんどのママが湿布をしていました。

「左手だけひどく、かぶれを我慢して、湿布を貼っています」(33才・女の子2カ月)

WORST 5 会陰切開の傷の痛み

短期間でおさまった例が多いものの、炎症を起こしたケースも

出産経験者にしかわからない痛み。多くは産後2週間〜1カ月ほどでおさまっているようです。

「痛みがひどく、1カ月健診で炎症が発覚。薬を服用しました」(28才・男の子5カ月)

WORST 6 尿もれ


多くのママが、体操で改善を試みています

くしゃみでもれた、と落ち込む人も。骨盤底筋体操などで、対応している人が多いようです。

「出産直後は、気をつけていてももれてきて、なんだか情けなかったし、困りました」(28才・女の子4カ月)

実践してみて! 3Point

 血流をよくする


産後の不調の大半は、血流をよくすることで、かなり改善します。抜け毛対策には自分で毎日頭皮マッサージを。毛根が元気になります。半身浴で下半身を温めると、会陰切開の傷の痛みがやわらいで治りが早くなりますし、痔のうっ血がとれる、腰痛が軽くなるなどの効果も。肩こりには、腕を回すような運動を。
抱っこや授乳など、慣れない姿勢をとることも多い育児ライフですが、体をやわらかく動かして血流を滞らせないように心がけましょう。

 生命エネルギーを高める食べ物をとり入れる

不調を改善して体調を整えるには、食べ物も大切なポイントです。妊娠・出産・育児を通して、ママは赤ちゃんに生きるエネルギーを与えていきます。それだけママは体力を消耗し、疲れて元気のない状態になっているのです。
体力をつけて元気になるためには、漢方でいう「腎精」を高める、「補腎作用のある食べ物」を積極的にとることが大切です。
腎精とは、漢方では生命エネルギーを意味しています。補腎作用のある食べ物というのは、一般に「精がつく」といわれている食べ物のこと。下にあるような補腎作用のある食べ物は、体を温める働きもあり、産後ママの元気の源になります。これらを食べればすぐに不調が治る、というわけではありませんが、体調を整えるため、できるだけ献立に取り入れるといいでしょう。

 骨盤底筋群を鍛える

「骨盤底」とは、骨盤の内部で膀胱や尿道、直腸や肛門、子宮などを下から支えている部分の総称です。
自然分娩をすると、骨盤底の筋肉や靱帯がどうしても損傷を受けてしまいます。傷は2年くらいかかって少しずつ回復していき、ある程度までは出産前の状態に近づきますが、残念ながら完全に戻ることはありません。そのため、出産後は尿もれが起こったり、腟のゆるみが気になったりという下半身のトラブルが起こりやすいのです。
こうした下半身のトラブルを少しでも改善するために行うのが、「骨盤底筋群トレーニング」。これは、おなかとおしりの力を抜き、肛門や尿道のまわりをキュッとしめて、骨盤底筋群を体の中に引き上げるようにする運動です。
最初は、立った姿勢がやりやすいでしょう。運動を正確に行うのはなかなかむずかしいのですが、正しい姿勢であせらずに行ってください。

産後におすすめ! 補腎作用のある食べ物

野菜類

山いも、キャベツ、しいたけ、きくらげ、にら、そらまめ、セロリ

タンパク質

肉類、どじょう、すっぽん、うなぎ、なまこ、あわび、いか、えび

種実類

くるみ、ごま、黒豆、ぎんなん、クコの実

調味料ほか

シナモン、さんしょう、自然塩、海藻類

1日何回でも!
リラックスしてやってみよう


<1> 背筋を伸ばして立ち、おなかとおしりに手を当てます。この姿勢で、2〜4の動作でおなかやおしりの筋肉が動くのを感じたらそれは間違い。筋肉は動かさないのがポイントです。

<2> 姿勢のまま、体によけいな力を入れず、肛門と腟を軽くキュッとしめます。次に、フッとゆるめます。軽くしめる→ゆるめるという動作を、2〜3回くり返し行いましょう。

<3> 軽くしめる→ゆるめるという動作を2〜3回くり返したら、次は、肛門と腟をギューッと強くしめ、その後ゆっくりゆるめていきます。この動作も、2〜3回くり返してください。

<4> 最後に、肛門と腟をしめながら、骨盤底筋全体を体の中に引き込むようにイメージして、ゆっくりグーッと持ち上げます。その後、ゆっくりゆるめます。これも、2〜3回くり返します。

イラスト/伊藤さちこ
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■お話/女性医療クリニック LUNAグループ理事長 関口由紀先生
横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学修了。横浜市立大学病院の女性泌尿器科勤務などを経て、女性医療クリニックLUNA開設。世界標準の女性医療をめざし、さまざまな不調や病気の相談にのってくださいます。


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