会陰切開の痛みや抜け毛!尿漏れ!気になる産後の不調っていつまで続く?

 専門家監修
公開日:2019/09/17
会陰切開の痛みや抜け毛!尿漏れ!気になる産後の不調っていつまで続く?

お産後体力はガタ落ちし、24時間慣れない育児に追われる毎日……。ママたちの産後は想像以上に過酷で、体のトラブルが続出するという人も。多くのママたちが「あるある!」と激しくうなずく不調の数々、そもそもなぜ起こるの? いつまで続くの? ドクターに教えていただきました。

産後の不調のワケ1女性ホルモンの分泌量が急激に変化するから

出産前後でホルモン量は急激に変化する!

妊娠中は、妊娠状態を維持するのに必要な女性ホルモン、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌量が徐々に増えていきます。その分泌量は、出産を迎えるころピークに。

ところが、これらのホルモンは出産後2日目くらいから急激に減少します。かわりに「プロラクチン」という、母乳の分泌を促すホルモンの働きが活発になります。産後は、母乳を出して赤ちゃんを育てるのに適した状態になるわけですね。 

グラフを見ると、出産を境にホルモン分泌が大きく変化しているのがよくわかります。10カ月かけて変化しバランスをとってきた体内ホルモンが、数日で劇的に変化するわけですから、体には大きな負担・ストレスがかかります。さまざまな形で不調が出やすくなるのは、これが最も大きな原因。

産後の体がほぼ元の状態に戻るまで、2年ぐらいは体のあちこちにプチ不調が現れる可能性があります。

産後の不調のワケ2女性ホルモンの変化で体が育児仕様になるから

女性イメージ

女性ホルモンの変化は、体の見た目にも影響します。たとえば、母乳を飲ませている間はプロラクチンの影響で筋肉がダランとゆるんでいるため、なんとなくキリッとしない、しまらない体型になりがち。

エストロゲンやプロゲステロンは肌のうるおいや髪の毛のつやを保つ働きがあるので、分泌量が少ないと、肌が荒れたり、抜け毛が多くなったりします。

しばらくは性欲もわかないはず。

要するに、体が「子どもを育てる」バージョンになっているわけ。女性としての美しさを追求するエネルギーが減ってしまう時期なのです。生理が再開し、女性ホルモンの分泌が妊娠前の状態にほぼ戻るまでの何年か、体は「女」を捨てざるを得ないというのが実情なんです。

産後の不調のワケ3慣れない生活のストレスで、心身へのダメージがあるから

体の変化だけでなく、精神的なストレスも不調を引き起こす原因に。パパが育児に非協力的だったり、周囲に育児を手助けしてくれる人がいなかったりすると、ママは家事も育児もひとりでしなければなりません。性格的に人まかせにできない、という人もいるでしょう。

さらに、赤ちゃんはいつ泣きだしたり眠ったりするかわからないので、自分のペースで生活できなくなります。

自分の体の変化や赤ちゃんとの新しい生活を柔軟に受け入れ、ゆったりした気持ちで過ごせれば理想的です。でも、なかなかそう思いどおりにはいかないもの。

出産による体力低下やホルモン分泌の変化に加え、慣れない育児の不安やストレスが、体にさまざまな変調をもたらすのです。

気になる産後の不調出産するとアレルギーが悪化するってホント?

出産するとアレルギーが悪化

妊娠中は、体の免疫力が下がっていることをご存じでしたか? これは、おなかの赤ちゃんを"異物"と判断して攻撃しないため。この間は、免疫の過剰反応であるアレルギー症状も、一時的に出にくくなります。

産後は免疫力が元に戻るので、アレルギー症状も妊娠前のように起こります。一度よくなったのにぶり返すと、悪化したように感じるかもしれませんね。産後の生活のストレスが強いと、アレルギー症状が以前より悪化することもあります。

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産後しばらくは、身体的な不調や変化などもあり、精神的につらいときも。育児や家事に追われていると、ママ自身のことは後回しにしがちですが、息抜きや気持ちの切り替えもできるだけ意識して、この時期を乗り切ってくださいね。

監修
関口由紀先生
女性医療クリニックLUNAグループ理事長
横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学修了。横浜市立大学病院の女性泌尿器科勤務などを経て、女性医療クリニックLUNA開設。世界標準の女性医療をめざし、さまざまな不調や病気の相談にのる。

イラスト/伊藤さちこ 文/村田弥生

※この記事は『Baby-mo2012年3月号』より加筆・再編集したものです。

 

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