皮膚科医が教える、赤ちゃんの正しい洗い方

コラム
公開日:2014/02/24
皮膚科医が教える、赤ちゃんの正しい洗い方

赤ちゃんの肌は、乾燥が気になることも多いはず。赤ちゃんのデリケートな肌がカサカサ肌にならないように、乾燥や北風からしっかり守ってあげたいですね。今回は、正しい洗い方と保湿の方法や、おすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。まずは、洗い方を見てみましょう。

赤ちゃんの皮膚は薄くて、水分を失いやすい

皮膚の保湿機能

赤ちゃんの皮膚はとてもデリケート。皮膚の厚さはおよそ大人の半分で、また、皮脂の量が少ないという特徴もあります。というのも、赤ちゃんの皮脂量は新生児期は胎内でお母さんからもらったホルモンが作用して多いのですが、新生児期を過ぎると減ってくるためです。皮脂膜は肌の水分が外に出ないようにカバーする役割があるので、皮脂が少ないということは、水分が損失しやすくなってしまうということ。
皮膚の水分は発汗と、自然に蒸発する(不感蒸泄)分と、空気中の湿度でバランスをとっていますが、秋から冬は空気が乾燥するため、皮膚の水分も不足ぎみに。そのため、肌がカサカサしやすくなってしまうというわけです。

肌の保湿成分を補うケアが必要

皮膚の水分を守るのは皮脂膜だけではありません。角質細胞に含まれる天然保湿成分や、細胞間脂質も保湿成分も皮膚の水分を守ってくれます。具体的には、アミノ酸や尿素、セラミドといった物質です。これらが肌から失われてしまうと、ドライスキンやアトピーの一因になりかねません。というのも、保湿成分がなくなると、皮膚にすき間ができて、そこから、菌が侵入しやすくなるためです。これがいわゆる「バリア機能の低下」です。
このようなわけで、赤ちゃんのスキンケアでは保湿がとても重要。皮膚科では、保湿剤として

●モイスチャライジングするもの(天然うるおい成分などを補う)

●エモリエントするもの(皮脂を補う)

このふたつが症状に応じて処方されます。ヒルドイドやワセリン、プロぺトなどがそれです。市販でも赤ちゃんに使えるものが多いので、毎日のケアに活用したいですね。

デリケートな赤ちゃんの肌を洗うには?

赤ちゃんイメージ
赤ちゃんの肌は、汗や食べこぼし、外遊びなどで汚れてしまうもの。保湿をする前にきれいに洗ってあげるのが基本です。汗を落とすだけならぬるま湯でも落とせますが、泥んこになったときや、食べこぼしなどはよく泡立てた石けんで。石けんは使いすぎると必要な皮脂まで失ってしまうので、1日1回を目安にします。

「手」でやさしく洗いましょう

ママの手でやさしく洗って
泡でしっかり包めば、スポンジなどは不要。ママの手でじゅうぶんです。使う場合はやわらかいガーゼなどで、やさしく洗ってあげましょう。首やわきの下、股まわり、ひじやひざのくびれなども忘れずていねいに。

石けんはしっかり泡立てて

泡で出るタイプがおすすめ
石けんをよ~く泡立てて、泡で肌を包み込むように洗うのが◎。洗顔用の泡立てネットを使うと便利です。プッシュするだけで簡単に泡で出てくるタイプの石けんは、手軽で便利です。

ゴシゴシこすらず水けをとる

ゴシゴシこすらず水けをとる
おふろあがりもゴシゴシふかないで、タオルに水けを含ませるようにやさしくふきます。ママが洗顔後に顔をふくときと同じイメージ!

石けんで洗うのは1日1回

石けんで洗うのは1日1回
清潔にこだわりすぎ、1日に何回も石けんで洗うのは、皮脂を落としすぎるので肌には×! 原液や固形石けんを直接肌につけるのもやめましょう。

すすぎ残しなくていねいに

すすぎ残しなくていねいに
石けん成分が残ると、肌荒れの原因に。特に首や股などのくびれ部分は泡が残りやすいので、しわを伸ばすようにして流してあげましょう。

川上理子先生・写真

お話/聖母病院 皮膚科顧問
川上理子先生
東京女子医大皮膚科講師、助教授、聖母病院皮膚科部長を経て現職。専門は小児皮膚科、レーザー皮膚科。
出典:Baby-mo(ベビモ)イラスト/タナカ ユリ
※情報は掲載時のものです。

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