テレビは赤ちゃんにどこまで見せていい? メディアとのつき合い

コラム
公開日:2014/03/14
テレビは赤ちゃんにどこまで見せていい? メディアとのつき合い

ときに子守役を、ときに教育係を引き受けてくれるテレビ。でも「長時間見せるのは危険」という話も聞きます。その理由は? メディアと子どもの発達に詳しいお茶の水女子大学教授の菅原ますみ先生にお答えいただきました。

ネット、ゲーム、スマホ…
上手につきあえる子にするために
テレビとの関係から考えて

テレビに限らず、メディアはすべて「道具」ですから、使い方によってよくも悪くもなるものです。まず大事なことは、情報が雑多に詰まっているメディアのうちの、何をどのように見せるかを親が選別すること。暴力的・性的な映像は、子どもの攻撃性や不安を助長することがわかっています。また、テレビゲームには暴力性や性的表現によって「12才以上対象」などのマークがついていますが、テレビにはありませんから大人の配慮が必要です。親がアダルト映像を見ていた翌日、子どもが保育園でマネをしていた……なんてこともあります。
だからといって「教育的にいいもの」ばかりを厳選する必要もありません。大人と同様、子どもだってテレビで大笑いしたり、リラックスしていいのです。
ただ、子どもにとってほかに必要な活動とのバランスを考えて、家庭でルールをつくることは大切です。小中学生になるとテレビに加え、ゲームやスマホ、ネットにかかわる時間も増えます。アメリカの調査ですが、インターネットを使い始めても、テレビの時間は減らないので、メディアに接する合計時間は長くなっていくそうです。ネットの時間が増えたぶん、勉強・スポーツ・睡眠の時間が減ってしまうのだとか。
そうなる前に、「メディアとどんな距離感でつきあうか」というわが家のルールをつくりたいものです。まずは1日何時間テレビを見ているのか、外遊びや絵本の時間はどのくらいなのか、生活を見直す日誌をつけて、振り返ってみるといいでしょう。

テレビとつきあう3カ条

● 外遊び、絵本、室内遊びの時間はしっかり確保
● 暴力的、性的なコンテンツは避けよう
● 生活日誌をつけてテレビの占める時間の割合を確認

赤ちゃんが好きなテレビって?

1位 いないいないばあっ!(NHK教育)
2位 おかあさんといっしょ(NHK教育)
3位 あまちゃん(のオープニング曲)(NHK総合)

「はじまるよー!」ではいはいダッシュ!

4時20分。Eテレの「はじまるよー」の声がすると、ママといっしょに台所にいても、テレビの前にはいはいでダッシュします。「英語であそぼ」「ピタゴラスイッチ」が大好き。【Yちゃん(10カ月)のママ】

あまちゃんの「電車」に大興奮

ママが大好きな「あまちゃん」が始まるとオープニング曲で大興奮。電車が走るシーンに夢中です。「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」がお気に入り!【Sくん(1才7カ月)のママ】

わが家のルール TV編

女の子(1才3カ月)の場合

ルール1 1日の視聴は最長でも1時間
ルール2 画面から2m離れて見せる
ルール3 絵本や遊び、食事中は必ず消す

大人の見たい番組は録画して、ベビーが寝てから見るようにしているので、「つけっぱなし」の時間はつくりません。午前中の家事の時間に見せ、あとはグズったときにつける程度に。

Hちゃん(1才1カ月)の場合

ルール1 食事の時間はテレビを消して集中
ルール2 必ず親子いっしょに視聴
ルール3 赤ちゃんの就寝中も部屋のテレビはオフ

子どもにテレビを見せるときは必ずいっしょ。「○○だね」と声をかけ、体操は親子でやります。画面の体操に「たかいたかい」などのアレンジを加えると大喜びします。

菅原ますみ先生・写真

■お話/お茶の水女子大学大学院教授 菅原ますみ先生
発達心理学者。NHK放送文化研究所「子どもに良い放送プロジェクト」のメンバーとして調査研究に参加している。
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