熱性けいれんを起こしたあとの生活アドバイス

 専門家監修
公開日:2014/02/27
更新日:2018/03/12
熱性けいれんを起こしたあとの生活アドバイス
監修
澤田雅子先生
澤田こどもクリニック院長

一度熱性けいれんを起こしたあとは、また起きるのでは? と不安になりますね。薬とのつきあい方、予防接種のことなど、熱性けいれんを経験した先輩ママによる、日常生活のアドバイス編です。熱性けいれんを経験したあとは、また起こすのではと、日常生活でも心配なことが出てくるもの。先生のアドバイスで、気がかりを解消しましょう。

発熱時はこまめに体温をはかり、必要なときは薬で予防を

発熱時はこまめに体温

熱性けいれんの症状は一見重そうに見えますが、その後はとくに治療の必要もなく、後遺症を残すこともありません。くり返したとしても、単純な熱性けいれんと診断され、脳波の検査で問題がなければ、心配ありません。 ただ、一度経験をした場合、発熱時は要注意です。こまめに熱をはかり、熱が上がってきたらけいれん止めの座薬で予防するといいでしょう。また、解熱剤を使うと、薬の効果が切れてまた熱が上がり始めるときにけいれんを起こす可能性が。水分がとれ眠れているなら、冷やしながら様子を見て、解熱剤はなるべく控えたほうがいいでしょう。

Q1. けいれん止めの薬は家に常備すべき? 解熱剤との併用は?

けいれん止めは常備し、解熱剤も使う場合は30分以上あけて

再度けいれんを起こす可能性もゼロではないので、けいれん止めの薬は常備したほうが安心です。解熱剤との併用はOKですが、解熱剤の効果が切れてまた熱が上がり始めるときにけいれんを起こす可能性があるので注意を。併用する場合は成分がしっかり吸収されるよう、けいれん止めの座薬を入れてから最低30分あけて解熱剤を使ってください。

Q2. 保育園の先生にはどう伝えるべき?

早めに対応してもらえるよう、先生とよく相談を

熱性けいれんを起こしたことを伝えて、熱が出たら早めに連絡をもらえるよう頼んでおきましょう。できれば、保育園にけいれん止めを預けておけるといいですね。とくに何回かくり返している場合は、熱を出したときに保育園で対応してもらえると安心です。

Q3. 予防接種はけいれん後どのくらいで再開OKですか?

けいれん後、3カ月で予防接種が受けられます

以前は、熱性けいれん後の予防接種は1年あけるよう指導されていました。現在は、けいれんの原因となる病気は早めに予防すべきとの考えで、けいれん後3カ月たてば予防接種も可能に。ただし、けいれんを起こした原因や症状の重さなどを考慮する必要があるので、予防接種のスケジュールは、熱性けいれんを起こしたことを必ず伝えて、かかりつけの医師と相談して決めましょう。

Q4. 海外旅行などに行っても大丈夫ですか?

けいれん止めを持参すれば、旅行も安心

熱性けいれんが何度も起こる可能性は低いので、海外旅行をがまんする必要はないと思います。ただ、もしものときに備えて、けいれん止めの座薬は持参すると安心。暑い季節に持ち歩くと溶けてしまうことがあるので、宿泊先では必ず冷蔵庫に入れておきましょう。

Q5 発熱後、けいれん止めの座薬を使用する目安を教えてください

熱の上がり始めに気づいたら、早めに使用を

6才ごろまでは、再度けいれんを起こす可能性があるので、熱が上がり始めたらけいれん止めを使用すると安心です。赤ちゃんは、熱の上がり始めには元気がなくなり動かなくなることが多いもの。タイミングに迷ったときは、こうした赤ちゃんの様子も参考にするといいでしょう。

Q6 熱性けいれんを起こした子は、抗ヒスタミン剤を使用しないほうがいいの?

できれば避けて。迷ったときは小児科で相談を

抗ヒスタミン剤は、けいれんを誘発する可能性があるといわれていますが、市販のかぜ薬などに使われていることがあります。熱性けいれんを起こしたことがある子は、できれば避けたほうがいいでしょう。迷ったときは、かかりつけの医師とよく相談してください。

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熱性けいれんを経験したママ、教えて!

その後の赤ちゃんの様子と生活ポイントは?

後遺症はないものの、6才ごろまでは何度か起こることがあるのも、熱性けいれんの大きな特徴。そのため一度経験をするとママは赤ちゃんのちょっとした発熱でも少し注意深く見守ってあげる必要が。ふだんの病気のときのホームケアについて、教えてもらいました。

熱を出したときには、早めにけいれん止めを使って再発予防【1回体験/Sくん(1才6カ月)のママ】

ふだん気をつけていること

Sは、旅行やイベントなど何かあると、たいてい2日目に発熱します。でも、再度のけいれんを恐れて外出を控えてばかりもいられないので、旅行などの2日目は、とくに無理のないスケジュールを心がけるように。保育園に通っているので、先生にも熱性けいれんのことを話し、熱が出たら早めに知らせてもらうようお願いしています。

発熱のときはどうしている?

熱を出したときは、小児科で必ずけいれん止めを処方してもらい、熱が上がってきたなと思ったら早めに使うようにしています。熱が出ている間は少しの変化も見逃さないように、様子をしっかり見ることに。今のところ、うまく予防ができているのですが、2回目を起こさないよう、気を抜かないようにしています。

高熱でけいれんを起こすので、解熱剤は早めに使っています【4回体験/Kくん(5才)のママ】

ふだん気をつけていること

Kはもうすぐ6才ですし、体力がついて最近は熱を出すことも少なくなり、けいれんのことはそれほど気にならなくなりました。3才11カ月と11カ月の弟たちはけいれん未経験ですが、今後起こすかもしれないので心配です。3人とも、高熱を出さないように、冬になる前にインフルエンザの予防接種は必ず受けています。

発熱のときはどうしている?

Kは、熱が高くなったときにけいれんを起こすようでした。そこで、熱が上がってきたらひたいを冷やすなどして、それ以上熱が上がらないようにしました。そして、38.5度になったら、早めに解熱剤を使って熱を下げるように。けいれん止めは、実際にけいれんが起こってから使うよう病院で言われたので、常に冷蔵庫に入れてあります。

熱の上がり始めを早めに発見すべく、こまめに体温をチェック【2回体験/Yちゃん(2才5カ月)のママ】

ふだん気をつけていること

2回とも、熱が急に上がったときに起こしているので、こまめに首の後ろをさわり、体温をチェックするのが習慣に。気温が上がると体温も上がるので、首の後ろが熱めだと思ったら、すぐにわきの下を冷やして体温を下げるようにしています。早めに対処していますが、急に高熱が出るインフルエンザなどにかかったら、と心配です。

発熱のときはどうしている?

解熱剤で熱を下げると、再び上昇するときにけいれんを起こしそう。それがこわくて、解熱剤は使っていません。熱が上がってきたときには、けいれん止めを使おうと思い、お守りがわりに冷蔵庫に入れてあります。保育園にもお願いしてけいれん止めを置いてもらっているので、熱が上昇傾向にあるときには電話がかかってきます。

出典:Baby-mo(ベビモ)
イラスト/こしたかのりこ
※情報は掲載時のものです。

監修
澤田雅子先生
澤田こどもクリニック院長
1991年東京大学医学部小児科入局。国立小児病院新生児科、愛育病院小児科、東大病院小児科アレルギー外来などを経て、2003年に澤田こどもクリニックを開業。明るく親しみやすい人柄と、わかりやすい説明が評判のママ先生です。

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