赤ちゃんのあざ①茶色いあざ・黒いあざ・白いあざ

コラム 公開日:2014/02/27
赤ちゃんのあざ①茶色いあざ・黒いあざ・白いあざ

茶色のあざは皮膚の表皮と真皮の間のメラニン色素。赤ちゃんには比較的多く見られます。黒いあざはいわゆる「ほくろ」。小さいものは治療の必要はありませんが、20cmを超える大きさのときは皮膚科を受診しましょう。

茶色いあざは?

皮膚の表皮と真皮との間にメラニン色素があると、茶色いあざになります。赤ちゃんには比較的多く見られ、体のいろいろな部位にできます。できた場所や色の濃さによっては、美容面で気になることも。

茶あざ①扁平母班(へんぺいぼはん)

境界がはっきりしたシミのようなあざ

扁平母班"

(写真)腕にできた平母斑。薄い茶色で、シミのように見えます

<どんなあざ?>体のどこにでもできる可能性が

盛り上がりはなく、顔や腕、おなかなど、全身のどこにでもできます。形や大きさもいろいろ。成長にともなって色が濃くなることがありますが、悪性化する心配はほとんどありません。
 

<治療は?>レーザー治療の効果には個人差が

美容面で気になる場合は、レーザー治療で薄くすることができます。ただし効果には個人差があり、一度薄くなっても再発してしまう場合もあります。治療開始の時期は、本人が始めたいと思ってからでOK。保険適用。

茶あざ②脂腺母斑(しせんぼはん)

頭部にできることが多く、手術が必要

脂腺母斑

(写真)頭頂部にできた脂腺母斑。あざの部分だけ、髪の毛が生えていません。

<どんなあざ?>年齢とともに表面がでこぼこに

頭部にできることの多い生まれつきのあざで、あざの部分には髪の毛が生えません。初めは青みがかった白や黄色をしていますが、年齢とともに表面がでこぼこして、褐色化してきます。わずかながら、将来皮膚がんになる可能性も。外科手術で、切除するのがよいでしょう。

<治療は?>手術で、あざをとり除きます

髪の毛が生えないなど美容面の問題とともに、わずかですが皮膚がんになる可能性もあるため、積極的に切除手術がされています。局所麻酔による手術が可能な年齢になったら、早期の手術を検討しましょう。保険適用。

茶あざ③カフェオレ班(かふぇおれはん)

ミルクコーヒー色のあざが6個以上ある場合

カフェオレ班

(写真)レックリングハウゼン病と診断されたケース。

<どんなあざ?>全身症状をともなうため治療が必要

外見上は平母斑と変わりませんが、1.5㎝以上の平母斑が6個以上ある場合はレックリングハウゼン病という遺伝性の病気の可能性があり、カフェオレ斑と呼ばれます。成長につれて神経線維腫という良性の腫瘤ができるなど、全身症状があらわれることがあるため、早めに受診を。

<治療は?>症状に応じて専門医を受診します

レックリングハウゼン病は、いまのところ根本から完治するのが難しい病気。ただし、あらわれる全身の症状に対して治療を行うことはできます。まずは皮膚科・小児科を受診し、定期的に診察をうけて経過を見ます。

黒いあざは?

いわゆる「ほくろ」。自然には消えませんが、小さなものならば治療をしなくてもよいでしょう。顔にあるなど、気になる場合は、レーザーなどで治療ができます。20㎝を超えるほど大きい場合は、悪性化する心配もあるので早めに皮膚科を受診しましょう。

色素性母班(しきそせいぼはん)

3〜4才までに自然に消えます

色素性母班

(写真)腕にできた色素性母斑。母斑の中に、黒くかたい毛が生えています。

<どんなあざ?>生まれつきのものと後天性のものがある

生まれつきのものと、2〜3才ごろから生じる後天性のものがあります。先天性のほくろで大きさが20㎝を超えているもの、小さくてもかたい毛が生えているものは、数%の確率で皮膚がんの可能性が。後天性のものでも、急に大きくなったり、左右不対象な場合は、皮膚科を受診して。
 

<治療は?>外科手術とレーザー治療があります

手術で切除するのが基本。レーザー治療をする場合もありますが再発の可能もあり、あとが残ったり、白く色が抜けすぎることも。また、ほくろのようで実はがんである場合もあります。治療法については、必ず皮膚科医に相談を。

外科手術の場合は…

局所麻酔で手術します。手術の時期は、医師との相談で決めます。色素性母斑は、外科手術には保険が適用されますが、レーザーの場合は自己負担に。

白いあざは?

メラニン色素がない部分が、白く色が抜けたように見えます。まだ原因は解明されておらず、完全に治療するのは難しいあざも。多くは見た目以外の問題はありませんが、ベビーの体に見つけたら、一度皮膚科を受診しましょう。

白あざ①脱色素性母班(だっしきそせいぼはん)

境界がはっきりしたシミのようなあざ

脱色素性母班"

(写真)胴体や、腕、脚などは、脱色性母斑がよく見られる部位です。

<どんなあざ?>脱色したように白くなっているあざ

生まれつきか、生後すぐに出現します。生後1年くらいの間で、だんだんと白色がはっきりしてきますが、完全に白ではなく、やや色が薄くなっている不完全な脱色素斑です。体が成長した分だけあざも大きくなりますが、それ以上に大きくなることや、数が増えることはありません。

<治療は?>有効な治療法はありません

10才くらいまでに改善する場合もまれにありますが、多くの場合は自然に消えることはありません。本人が大きくなって見た目を気にする場合は、ファンデーションなどでカバーしましょう。

白あざ②尋常性白班(じんじょうせいはくはん)

境界のはっきりしている後天性の白あざ

尋常性白班"

(写真)うなじ部分にできた尋常性白斑。髪の毛で隠れる部分なので、経過を見ています。

<どんなあざ?>「白なまず」と呼ばれる完全脱色素斑

生後しばらくして生じる、境界のはっきりとしたあざで、俗に「白なまず」と呼ばれます。色の抜けた周囲の皮膚は、色素が濃くなっていることが多く、白い部位はメラノサイトがないか、または大変少なくなっています。
 

<治療は?>塗り薬や紫外線照射で治療します

ステロイド薬や活性型ビタミンD製剤の塗り薬を使ったり、ナローバンドUVBという中波長紫外線照射などの治療法があります。ただ、治療効果には、個人差があります。医療保険が適用されます。

ドクター教えて★ 出張診療室・2

Q1 足の裏のほくろはさわらないほうがいい、というのは本当ですか?

【Kくん(2カ月)のママ】

日本人は、足の裏にほくろのがん(悪性黒色腫)ができる割合が高くなっています。ほくろなら、少しさわるくらいは問題ないですが、強い刺激などでがん化する可能性も。また、がんの場合、引っかいたり傷つけたりすると命にかかわります。まずは、皮膚科医に相談を。

Q2 おでこの小さなあざを脂腺母斑と診断されました。日常生活で気をつけることは?

【Mくん(4カ月)のママ】

頭部にできることが多い脂腺母斑ですが、おでこなど皮脂腺が多いところにもできることがあります。さわってはいけないなど、特に日常生活で気をつけなければいけないことはありません。

監修/すみれ皮膚科クリニック院長
藤田伸弘先生
千葉大学医学部卒業後、千葉大学医学部付属病院皮膚科、成田赤十字病院、国立千葉病院勤務を経て、平成16年にすみれ皮膚科クリニックを開設。小児皮膚科に力を入れており、ていねいな診察でママたちの信頼も厚い先生です。
出典:Baby-mo(ベビモ)
イラスト/きたがわめぐみ
※情報は掲載時のものです。

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