赤ちゃんのあざ②青いあざ・赤いあざ

コラム 公開日:2014/02/27
赤ちゃんのあざ②青いあざ・赤いあざ

自然に消えることも多い赤ちゃん時代のあざ。でもなかには治療が必要なものや、病気のサインとなるものも。気になるあざとほくろについて、症状や経過、治療法をわかりやすく開設します!

ベビーのあざに気づいたら、まずは医師に相談を


いろいろな種類がある赤ちゃんのあざ。成長するにしたがって自然に消えるものや、レーザー治療が効果的なものが多くあります。レーザーの場合、皮膚が薄い乳幼児期に治療を始めると、高い効果を得られるものも。まれに、ほかの病気が隠れている場合もありますので、ママだけで判断せず、気づいたら、まずは皮膚科に行って相談をしてみてください。また、赤ちゃんのあざと妊娠中のママの生活はまったく関係なし! ベビーにあざがあっても、自分を責めたりしないでくださいね。

あざとほくろの違いは?

ほくろは、医学的に黒あざの一種とされています。これは、ほくろの原因がメラニン色素によるものであるため。生まれつきあるものと、2〜3才ごろからふえる後天性のものがあります。小さなほくろであれば、数が多い少ないを気にすることはありません。

あざはどうしてできる?

皮膚の中のメラニン色素や毛細血管が、なんらかの原因でふえると、あざとなります。メラニン色素が皮膚のどの深さにあるかによって、青あざ・茶あざ・黒あざなどの色の違いがあらわれます。また、あざには、先天性のものと後天性のものがあります。

青いあざは?

皮膚のいちばん深い真皮の中にメラニン色素が存在すると、青く見えます。青あざの代表は、日本人の赤ちゃんのほぼ100%に見られる蒙古斑。自然に消えることがほとんどですが、場所によってはレーザー治療が必要なことも。

青あざ①蒙古班(もうこはん)

赤ちゃんらしさのシンボル★

(写真)おしりに蒙古斑、背中に異所性蒙古斑がある例。異所性蒙古斑は消えないことも。

<どんなあざ?>
黄色人種によく見られ、成長とともに消えます
おしりにできる青いあざを、蒙古斑と呼びます。その名のとおり、黄色人種に多く見られます。形や大きさはベビーによって異なりますが、生まれつき存在し、10才くらいまでには自然に消えます。

<治療は?>
自然に消えるので、治療の必要はありません
2才ごろをピークに、遅くとも10才くらいまでに自然に薄くなり、消えていきます。治療の必要はありません。消える時期には個人差がありますが、気長に見守って。

青あざ②異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)

おしり以外の場所にできる蒙古斑

(写真)【Before】腕にできた異所性蒙古斑の例。 【After】4回のレーザー治療で、どこにあったかわからないほどに薄くなりました。

<どんなあざ?>
腕や腹部などにでき、自然に消えないことも
腕、腹部、背中、顔など、おしり以外の場所にある蒙古斑を異所性蒙古斑といいます。薄いものであれば、少しずつ消えていくことがほとんど。ただ、濃いものは、消えずに成人まで残る場合もあります。悪性化など、ほかの病気の心配はありません。

 <治療は?>
気になる場合は、レーザー治療が効果的
少しずつ薄くなっていく場合が多いので、10才くらいまでは様子を見て、治療をするかどうかを決めるのがおすすめ。目立つ場所にあって気になる場合は、治療時期を皮膚科医と相談してみて。保険が適用されます。

青あざ③太田母班(おおたぼはん)

目のまわりやほお、おでこにできるあざ

(写真)【Before】右目の下に薄い太田母斑がある女の子。 【After】4回のレーザー治療で、あざはきれいに消失。

(写真)こめかみからおでこ、まぶたにかけて広がる典型的な太田母斑の例。

 <どんなあざ?>
薄いものであっても自然には消えません
おでこや目のまわり、ほおに褐色から青、濃い青色のあざができます。多くは片側にできますが、1割の確率で両側に見られることも。白目や口の中などにできることもあります。薄くても自然には消えず、成長とともに濃くなって目立ってきます。

<治療は?>
定期的なレーザー治療が効果あり!
以前は液体窒素による治療が行われていましたが、最近はレーザー治療が主流。何度か定期的にレーザーを照射します。治療の開始はいつからでもOKですが、濃くなる前のほうが少ない回数で効果があります。保険適用。

赤いあざは?

皮膚の真皮中の毛細血管が異常にふえた状態で、血管腫ともいわれます。増殖・拡張した毛細血管が皮膚の表面から透けて見えるため、赤くなります。自然に消えるものと、治療が必要なものとがあります。

赤あざ①サーモンパッチ(さーもんぱっち)

3〜4才までに自然に消えます

(写真)おでことみけんにうっすら広がっていますが、成長するにつれて消えていきます。

<どんなあざ?>
顔にできる、平らな赤あざ
ひたい、みけん、目のまわりなどにできる、境界のはっきりしない赤あざ。色の濃淡には個人差があります。入浴で体温が高くなったり、興奮したときなどは血流がふえるため、赤みが一時的に目立つことがあります。ベビーの2〜3割に見られます。

 <治療は?>
自然に消えるので、治療の必要はありません
ベビーのころは目立っていても、3〜4才ごろまでには、いつの間にか消えていきます。ただ、なかには薄く残ることも。その場合は、レーザーで治療ができます。4〜5才を過ぎても気になるときは、皮膚科医に相談を。

赤あざ②いちご状血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)

急激に広がる、表面が盛り上がったあざ

(写真)【Before】左肩にできたもの。 【After】赤みが薄くなり、こぶも小さくなっています。赤みは今後、さらに薄くなると考えられます。

(写真)わき腹にできたもの。まだ大きく隆起していないため、レーザー治療の効果が高い例です。

<どんなあざ?>
赤みは消えても、あとが残ることも
未熟な毛細血管がふえたためにできるあざで、表面がいちごのようにぶつぶつとしているのが特徴。生後2〜3週間から真っ赤になり、大きく盛り上がってくることも。5〜6才までには自然に治るものがほとんどですが、大きなものは皮膚のたるみやしわが残る場合があります。

 <治療は?>
できた場所によっては治療の必要も
自然に治るため、小さなものは基本的には治療の必要性はなし。ただし、目立つ場所にできたり、隆起やただれを生じた場合は、治療が必要です。盛り上がってからだと治療の効果が落ちてしまうため、早めに皮膚科医に相談を。

赤あざ③ウンナ母班(うんなぼはん)

うなじや後頭部にできる平らなあざ

(写真)うなじにできたウンナ母斑。髪の毛で隠れる場所なので、治療はせず経過を見ます。

<どんなあざ?>
生まれつきある盛り上がりのないあざ
毛細血管が拡張してできるあざで、うなじや後頭部にできるのが特徴。サーモンパッチと色や形が似ていますが、サーモンパッチよりも消えにくく、約半数は成人まで残ることもあります。

 <治療は?>
治療を選択しない場合がほとんどです
自然に消えることもありますが、3才くらいまでに消えないときは成人まで残る可能性が高くなります。ただ、髪の毛におおわれて目立つこともないので、治療はしないことがほとんどです。

赤あざ④単純性血管腫(たんじゅんせいけっかんしゅ)

境界のはっきりした平らなあざ

(写真)腕にできた単純性血管腫。基本的に、成長につれて大きくなることはありません。

<どんなあざ?>
顔や首、四肢に多く見られます
皮膚の真皮中の毛細血管が異常にふえたため、赤くなって見えます。生まれつきのあざで、自然に消えることはありません。色のムラはなく、サーモンパッチやウンナ母斑よりも境界がはっきりしています。色が赤ワインに似ていることから、ポートワイン母斑と呼ばれることも。

 <治療は?>
定期的なレーザー照射で治療
自然に消えることはないので、気になる場合はレーザーで治療をします。治療の時期は、皮膚科医と相談を。一回で完全に治るわけではなく、何度か定期的に治療をします。改善の程度には、個人差があります。保険適用。

ドクター教えて★ 出張診療室・1

Q1 蒙古斑が背中まで広がっています。治療すべき?

【Kちゃん(4カ月)のママ】

背中にある蒙古斑は、異所性蒙古斑。自然に消えることもありますので、すぐに治療を考えなくてもOK。10才くらいまで様子を見ましょう。消えずに残って、本人が気にするようであれば、レーザーで治療することになります。

Q2 鼻の下のサーモンパッチ、泣くと赤みが強くなります

【Hくん(7カ月)のママ】

サーモンパッチは、皮膚の下の血管がふえた状態。泣くと血流がふえるため、一時的に赤さが目立つように。同様に、お風呂に入ったり、遊んでいて興奮したときにも、赤みが強くなることがありますが、心配はありません。

監修/すみれ皮膚科クリニック院長
藤田伸弘先生
千葉大学医学部卒業後、千葉大学医学部付属病院皮膚科、成田赤十字病院、国立千葉病院勤務を経て、平成16年にすみれ皮膚科クリニックを開設。小児皮膚科に力を入れており、ていねいな診察でママたちの信頼も厚い先生です。
出典:Baby-mo(ベビモ)
イラスト/きたがわめぐみ
※情報は掲載時のものです。

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