【専門家監修】幼児の通信教育は必要?英語に特化したサービスも紹介

 専門家監修
公開日:2020/01/21
更新日:2020/02/07
【専門家監修】幼児の通信教育は必要?英語に特化したサービスも紹介
監修
江藤真規さん

「家で過ごす時間を有意義にしたい」「能力を育む遊びをしてほしい」と、子どもが1歳を過ぎたころから検討する家庭も多い通信教育。やはり、通信教育って必要なのでしょうか? 通信教育のメリットとデメリットは? 2人の娘さんの子育てを終えた後にご自身の学びを再スタート、昨年、東大大学院で教育学の博士号を取得された江藤真規さんに、自身の子育てを振り返りながら通信教育の必要性についてお聞きしました。

幼児の通信教育の必要は?

そもそも通信教育とは、教室などの対面で行う教育に対して、郵便やオンラインなど通信を通して家庭で行う教育のこと。幼児の場合、年齢や発育に応じた文字や数字のドリルやパズルなどの教材が、各家庭に定期的に届く形が一般的に知られています。

江藤さんも娘さんが小さい頃は、教材を取り寄せる通信教育を活用していたそう。

「運動や音楽といったアクティビティは外で、勉強系は通信教育をとって家の中でやっていましたね」

通信教育の良さは「家庭ではできない学びや体験ができること」。子どもが楽しんで取り組めるなら、取り入れる価値あり、と江藤さんは語ります。

通信教育にはどんなものがあるの?

一口に通信教育といっても、紙の教材が送られてくるものもあれば、オンラインでコンテンツが配信されるタブレット学習と呼ばれるものもあります。

「紙の教材だと目に見えて積み上がっていくため、溜まってしまうと負担を感じますが、タブレットであれば、その点は解消されます。ただし、そもそも子どもにタブレットをいつから使わせるかという議論もありますし、タブレット学習には親の管理やコントロールが必要。別の負担が増えると思ってよいでしょうね」(江藤さん)

幼児の通信教育のメリットは?

通信教育のメリットについて、江藤さんは次の5つを挙げます。

①親が選ばなくてすむ

子どもの発達段階に応じたものをプロが選んでくれるのは大きなメリット。たとえば毎月、絵本を送ってくれるサービスの場合、プロが選んだものならバランスにすぐれているでしょう。自分で選ぶと、かたよりが生じてしまう可能性があります。

➁子どもの体験がふえる

子どもが「できない」と言うときは、“cannot”ではなく“何をやったらよくわからない”ということがあります。そういうときに、そばにこうした教材があれば、子どもは遊びながら新しい体験に触れることができます。

➂送迎が必要ない

家庭でできるため、幼児教室や習い事のように送迎が必要ないのは、忙しい共働き家庭にとってはメリットのひとつ。子どもが集中している間に、親は家事や仕事を片づけることができるでしょう。

④親以外が面倒みるときに役立つ

今や、親に代わっておじいちゃんやおばあちゃん、ベビーシッターが子どもの面倒をみることは多いもの。「小さな子どもと、どう接したらいいかわからない」というときに、こういった教材があると、コミュニケーションがとりやすいでしょう。

➄安価なものが多い

入会金や授業料、教材費などがかかる幼児教室に比べると、圧倒的に安いのも通信教育のメリット。「値段のわりに教材やサービスが充実している」という声が多いのも、コストパフォーマンスのよさをあらわしています。

幼児の通信教育のデメリットは?

一方、通信教育には、こんなデメリットもあります。

①もれなく溜まってしまう

教材が手つかずのまま、どんどん溜まってしまう……、ママやパパ自身も経験があるかもしれません。「始めたからには全部やろう」「一部でもいいからやろう」など、家庭の方針を決めるのがベストですが、ある程度溜まるのは覚悟したほうがよいでしょうね。

➁子どもの気分に左右されやすい

子どもは、その日の気分によって、やりたい日もあれば、やりたくない日もあります。スケジュールを立てすぎると親自身の精神的負担になりかねませんから、“まあいいか”と思える日もつくってから始められるといいでしょうね。

➂任せっぱなしにしがち

特にタブレットは子ども1人でもはまりやすいので、親は1度与えたら放ったらかしにしがち。紙の教材にしても、タブレットにしても、絶対にしなくてはならないのが親子の対話です。教材を材料にして、親子でコミュニケーションをとることを忘れずに。

幼児の通信教育の選び方は?

では、たくさんある通信教育から、どうやってわが子に合ったものを選べばよいのでしょうか。

①開発企業の信念や理念に共感できるもの

幼児の教材は、子どもの人生の基盤づくりにも影響を与える重要なものなので、開発者や開発企業の信念や理念を調べて、家庭の方針に合っていると共感できるものを選びましょう。これは先々の学校選びにもつながる視点です。

➁子どもが没頭できるもの

本格的にスタートする前に、サンプルで試し、そのときの子どもの様子を観察してみましょう。子どもが没頭し、家庭では実現できないような魅了のされ方であればドンピシャ。ぜひスタートするとよいでしょう。

➂スモールステップでできるもの

子どもが少しやるだけで成果を感じられるものを選びましょう。子どものなかに「自分で努力してできたら、もっとやりたい!」という気持ちが芽生えます。気持ちがのったら、どんどん前に進んでいけるでしょう。

④遊びの要素があるもの

この時期の子どもは遊びながら学んでいくもの。単に知識知育一辺倒だと、子どもも大人も苦しくなって続きません。ゲーム性のあるものやカラフルなアニメーションなど、子どもの好みに合うものを選ぶとよいでしょう。

➄双方向のやりとりのあるもの

紙にせよ、タブレットにせよ、子どもが何かアクションを起こしたら、反応が返ってくるものがおすすめ。一方的に行うだけだと、長続きしないでしょう。先生とやりとりできるオンライン英会話は、子どものモチベーションアップにつながります。

⑥親のフォローがあるもの

子どもが教材に取り組むときは、教材任せにせず、親が関わることが大切。親といっしょに取り組める内容の教材や保護者向けの情報誌など、親のフォローアップがついているものがおすすめです。

➆長期的な見通しがあるもの

たとえば、開発されてから長年継続されてきたものは、本物の教育者が関わり、長期的な見通しに立った子どもの育成を目指したものが多いですね。開発の背景や経緯を調べると、共感できるものがあるかもしれません。

「ただし子どもが途中でイヤだということもありますので、それにはうまく付き合っていきましょう。ほんとうにイヤなのか、イヤと言っているだけなのか、その見極めも大切。ただ言っているだけなら、まずは話を聞いてみて、もうちょっと頑張ろうかということも必要になるでしょうね」

※江藤さんの監修は上記の解説部分となります。

編集部おすすめの幼児の通信教育

<紙の教材>

【Z会】[Z会の通信教育 幼児]

【対象年齢】
年少、年中、年長

【料金】
年少:月額1,870円、年中:月額2,244円、年長:月額2,431円(各12ヶ月一括払い)

【特徴】
“ことば”“生活・自立”“自然・環境”“数・形・論理”“表現・身体活動” といった幼児期に必要な5領域を、ワーク学習と体験学習の両方から毎月提供。まねっこやクイズなど親子で対話しながら取り組める教材はZ会ならでは。保護者向け情報誌も充実の内容。

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【こどもちゃれんじ】

【対象年齢】
0~6歳

【料金】
こどもちゃれんじぷち(1・2歳向けコース):月額1,729円、こどもちゃれんじぽけっと(2・3歳向けコース):月額1,980円、こどもちゃれんじほっぷ(3・4歳向けコース):月額1,980円、こどもちゃれんじすてっぷ(4・5歳向けコース)月額1,980円、こどもちゃれんじじゃんぷ(5・6歳向けコース):月額1,980円(各12ヶ月一括払い)

【特徴】
子どもの年齢や発育に応じたワークやおもちゃなど多彩な教材で、子どもの“考える力”を育む。年長を対象にした「チャレンジタッチ 1ねんせい」(月々2,980円/12ヶ月一括払い)は、専用端末で国語や算数、英語、プログラミングなどを学べる。

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【七田式】[Love Your Kids七田式通信教育 幼児コース]

【対象年齢】
0~6歳

【料金】
9万5,000円+税(年会費)

【特徴】
“ちえ”“もじ”“かず”“右脳”“生活”の5分野に分類し、プリント学習や作文トレーニングなどで脳を育てる1日の取り組み時間は20~30分程度。3ヶ月に1度、“七田式能力検査”で子どもの発達を確認できる。取り組みは、その月の1日か15日にスタート。

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【まなびwith】[幼児]

【対象年齢】
年少、年中、年少

【料金】
少コース:月額2,117円+税、年中コース:月額2,369円+税、年長コース:月額2,369円+税(各12ヶ月分一括払い)

【特徴】
年少、年中、年長の3コース。『プレNEO図鑑』を見ながらワークに取り組む“調べ学習”や、考える力を身に着ける“ちえページ”、想像力や感性を育てる“おはなしページ”など、子どもの思考力をつける構成。毎月届くワークのほか、年3回は添削テストも。

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【ポピー】[幼児ポピー ポピっこ]

【対象年齢】
2~6歳

【料金】
ももちゃん(2~3歳)、きいどり(年少/3~4歳):月額980円、あかどり(年中/4~5歳)、あおどり(年長/5~6歳):月額1,100円

【特徴】
脳や幼児教育の専門家の監修・指導のもと、心、頭、体をバランスよく育てる教材が毎月届く。教材費には、教育のプロに悩みを話せる“子育て相談サービス”や、発育のアドバイスがもらえる“ポピー診断”といったサービスが含まれるのもうれしい。

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<タブレット学習>

【スマイルゼミ】[幼児コース]

【対象年齢】
年少、年中、年長

【料金】
月額2,980円+税(12ヶ月分一括払い)

【特徴】
小学校入学までに身につけたい全10分野の基礎学力を、専用のタブレットで取り組める。毎月約20~25講座が配信される。子ども一人でも取り組める自動読み上げ&自動丸つけ機能つき。子どものモチベーションをアップさせる“きょうのできた”も。

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【RISU】[RISUきっず]

【対象年齢】
年中後半~年長

【料金】
月額2,480円(契約時に年額一括12ヶ月分2万9,760円を支払う)

【教科】
算数

【特徴】
小学校1年生の算数前半の内容が勉強できるため、先取り学習にぴったり。子ども1人ひとりの学習状況が独自に分析できる機能や、文の音声読み上げサポート機能がついていて便利。つまづいたところは、メールとレッスン動画で東大生らがフォロー。

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<オンライン英会話>

【ハッチリンクジュニア】

【対象年齢】
3~15歳

【料金】
月額2,760円+税~(エンジョイコース/1ヶ月4回)

【教科】
英語

【特徴】
フィリピン人講師による子ども専用のオンライン英会話レッスン。レッスンは超初心者から上級者まで全8段階のレベルに沿ったマンツーマン形式。外国人講師に抵抗がある子や日本語の説明が必要な子には日本人講師がおすすめ。1つのアカウントで家族も受講可。

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【リップルキッズパーク】

【対象年齢】
3歳~高校生

【料金】
月額2,838円+税~(おてがる週1プラン)

【教科】
英語

【特徴】
初めて英語に触れる子どもにぴったりのオンライン英会話。フィリピンの先生とレベルに応じたレッスンを受けられる。コースは、教材の内容に応じて“通常コース”と“リップル英検コース”の2コース。1人分の月謝で、レッスンを家族で分け合える制度も。

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【DMM英会話】〔こども英会話〕

【対象年齢】
幼児

【料金】
スタンダードプラン:月額6,480円、プラスネイティブプラン:月額1万5,800円

【教科】
英語

【特徴】
キッズ向け講師が、子ども用教材を使ってオンラインでマンツーマンレッスンを行う。110カ国の講師と話せるスタンダードプランと、それに加えてネイティブ講師と話せるプラスネイティブプランも。毎日3レッスンプランの場合、1回あたり163円という安さ!

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取材・文/池田純子

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監修
江藤真規さん
株式会社サイタコーディネーション代表取締役/マザーカレッジ主宰
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了 博士(教育学)

自身の子育て経験からコミュニケーションの大切さを実感し、コーチングの認定資格を習得。講演や執筆活動を通して、家庭での親子のコミュニケーションの重要性や第三者の家族支援の必要性などを訴えている。『勉強ができる子の育て方』『合格力コーチング』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ママのイライラ言葉言い換え辞典』(扶桑社)など著書多数。

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