赤ちゃんの『首すわり』はいつごろ完成?判断の方法は?【小児科医監修】

 専門家監修
公開日:2020/01/05
更新日:2020/01/24
赤ちゃんの『首すわり』はいつごろ完成?判断の方法は?【小児科医監修】
監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院 院長

この記事は、赤ちゃんの『首すわり』についてまとめたものです。
赤ちゃんの発達を見る大事な指標の一つが首すわり。「首がすわるのは、いつごろ?」「首すわりのチェック法は?」など、おかあさんが気になる首すわりについて、解説します。

赤ちゃんの『首すわり』とは

自分の筋肉を使って、頭の向きをコントロールできる状態

赤ちゃんの首がすわる=自分の筋肉を使って、頭の向きを自由にコントロールできるようになる、という意味があります。

首がすわる前の赤ちゃんは、たとえばあむけの姿勢で寝ていても、お母さんに抱っこされていても、その目に入ってくる(見える)のは、目の前にあるもの、目で追えるものだけ。

しかし首すわりが完成して、自分で首が動かせるようになると、周囲の人やものを横から見たり、上から見たりなど、見る角度を変えられたリ、動くものは首を動かしながら目で追えるようになります。

首すわりは、赤ちゃんにとって世界が大きく広がる画期的な出来事です。

赤ちゃんの発達の指標の一つ

赤ちゃんの運動発達は、「脳に近い部分から、少しずつ足のほうへ」、また「体の中心部分から、手足など末端部分へ」進んでいくといわれています。

首は脳に近い部分なので、首すわりは運動発達の中でも最初に現れてくる。そう考えていいでしょう。

首がすわる→上体をきちんと起こして、おすわりをする→立って歩く、というのが、一般的な発達の流れです。

そして首すわりは、赤ちゃんが順調に発達しているかどうかを見る大切な指標の一つです。

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『首すわり』はいつ完成する?

だいたい3~4ヶ月ごろに完成する

生まれてまもない赤ちゃんの首はグラグラとしています。

生後1ヶ月ぐらいになっても、自分の力では頭を上げることができないでしょう。ですからこの時期に、赤ちゃんをうつぶせに寝かせると、顔がべちゃっと床面にくっついて何だか苦しそうに見えますよね。

1ヶ月半を過ぎるころになると、うつぶせの姿勢にすると、あごをほんの少し上げられるようになります。

2ヶ月ぐらいになると、両手で体を支えて、胸を少し浮かせ、短い時間であれば頭を持ち上げることができるようになる赤ちゃんが出てくるでしょう。

3ヶ月ぐらいになると、うつぶせにしたとき、頭を挙げた姿勢がかなり安定してきます。

4ヶ月ぐらいになると、両腕で上体を支えて、胸までグイッと上げることができるようになるでしょう。

その後、左右に首を動かして周りを見回したりできるようになると、首すわりは完成です。

頭の大きな子はバランスがとりにくいので、ゆっくりめかも

体の大きさ、運動能力、知的能力などどんなことも、赤ちゃんの発達には個人差があります。首すわりの目安は一般的に生後3~4ヶ月ぐらいとされています。

頭が小さい子は頭が軽いので首すわりが早め、頭の大きな子は頭が重たいので重心バランスをとるのが難しく、首すわりが遅めという傾向があるようです。

つまり首すわりという運動発達は、体型などにも影響されるので多少遅くても心配ない場合がほとんどです。

予定日より早く生まれた赤ちゃんは、その早く生まれ得たぶんだけ首のすわりが遅くなることがあります。つまり3ヶ月早く生まれたお子さんは、3ヶ月分遅れやすいということです。

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『首すわり』の判断方法は?

「仰向け」「腹ばい」「抱っこ」の姿勢でチェック

首すわりはある日突然、完成するものではありません。

少しずつ首がしっかりとしてきて、自由にコントロールできるようになるので、毎日赤ちゃんと接しているお母さんやお父さんには判断しにくいかもしれませんが、家庭で、赤ちゃんの首すわりをチェックできる方法をいくつかご紹介しましょう。

チェック方法①

1.赤ちゃんを仰向けに寝かせます。

2.赤ちゃんの両手を持って、ゆっくりと上体を引き起こします。

3.このとき、頭が後ろにたれ下がらないようであれば、首はすわっています。

チェック方法②

1.赤ちゃんを腹ばいにさせます。

2.このとき、両手を床について、肩から首を持ち上げ、首を動かして、左右を見るようであれば、首はすわっています。

チェック方法③

1.赤ちゃんを縦抱きにします。

2.赤ちゃんの体を少しだけ、斜めに傾けてみます。

3.このとき赤ちゃんが自分の力で、首をまっすぐに起こせるようであれば、首はすわっています。

注意!勘違いしやすい『首すわり』の状態とは

生後1~2ヶ月で、赤ちゃんを縦抱きにしたとき、首がまっすぐになっている状態を「首がすわった」と勘違いする人がいます。

これはたまたま首がまっすぐになっているだけ。赤ちゃんが首を自由に動かせないと、首がすわったとはいえません。

『首すわり』の練習は必要?

赤ちゃんの首すわりは、その子の発達の結果として現れてくる状態です。

何か練習や訓練をしたら、早くできるようになるわけではないし、早くできたほうがよい、すぐれているというものでもありません。

ただし生後6ヶ月を過ぎても、首がしっかりとしてこない場合は、小児科医にきちんと診てもらってください。

「うちの子、首すわりが遅い?」と気になったら

予防接種や健診のタイミングで、医師に相談を

通常は予防接種が生後2ヶ月ぐらいからスタートしますし、3~4ヶ月健診もあるので、どの赤ちゃんでも1ヶ月に1回は小児科でチェックを受けるスケジュールになっています。3~4ヶ月健診では、首すわりの状態は必ずチェックされます。

生後3ヶ月だと、完成している子もいれば、完成していない子もいますが、生後4ヶ月になると完成している、あるいは完成に近づいている子が多くなるでしょう。

いずれにしても「首すわりが遅い」など、何か気になることがあったら、そうしたタイミングで医師に相談して、チェックしてもらうとよいでしょう。

『首すわり』でお母さんが知っておくべき注意点は?

首がしっかりしてきたら、抱っこの仕方は縦抱きがおすすめ

生後まもない赤ちゃんは、横抱きが大好きです。でも生後3~4ヶ月ぐらいの首すわりの時期になると、授乳のときは別としてあまり横抱きはしなくなることが多いでしょう。

なぜかというと、赤ちゃんがイヤがる(これぐらいの月齢になると、横抱きは居心地悪いと感じる赤ちゃんが増えてくる)し、お母さんも縦抱きのほうがラクになるからです。

首が座ってきたら、縦抱きがおすすめです。縦抱きのほうが視界が広がり、よりいろいろなものを見せてあげることで、その好奇心を刺激・満足させることができるでしょう。そうしたことで赤ちゃんの五感もグングンと発達していくことでしょう。

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文/植田晴美

監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院 院長
札幌医科大学医学部卒業。都立築地産院新生児科部長、都立墨東病院新生児科部長、同病院副院長をへて、2014年に医療法人社団わたなべ医院に赴任。2016年よりわたなべ医院本院院長。日本麻酔科学会専門医、日本周産期新生児学会功労会員、日本新生児生育医学会功労会員、日本周産期新生児医学会周産期新生児専門医元指導医。多くの乳幼児をみてきた経験による、的確で親切な助言が好評。これまで『母乳育児 ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。


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