無痛分娩もぜ~んぶタダ! ベビー服はシュタイフが人気♡【日本人ママ体験★ドイツのお産&育児】

国際結婚や海外移住が増え、日本以外で出産&育児をする人が増えている昨今。海外での出産って、どんな感じ? 日本とどう違うの? ちょっと気になるあれこれを、海外でお産をしたママに直撃取材! 韓国、シンガポールに続き、今回はドイツ編です♪
★お話をうかがったのは……
美幸さん
ドイツ人のご主人と赤ちゃん(1歳)の3人家族。独身時代、仕事でドイツに行った際、ご主人と出会い、おつき合いののち結婚。ドイツに住んで8年経つので、日常会話は問題ないレベル。しかし出産となると、「ふだん聞き慣れないドイツ語が出てくるのでは?」という不安が……。そんなとき産院で「お産は世界共通だから大丈夫!」と励まされ、ドイツでの出産を決意。
【妊娠編】●マタニティマーク、母子手帳……早くも日本との違いを実感!
ドイツでは一般的に、健診を受ける産婦人科と、出産する病院は別。美幸さんもそれぞれ別に選び、産婦人科は日本人医師のいるところを選択。産院に関しては、各病院が行っている見学会を3件まわり、設備や清潔さ、自宅からの距離、出産後の対応、説明会での雰囲気などを比較して決めたそうです。
ドイツで交付されるのは「母子手帳」ではなく、ムッターパスという「母手帳」!
「妊娠9週~12週になると、産婦人科でムッターパスをもらえます。これは日本の母子手帳のようなもので、ドイツでは妊娠中に『母手帳(ムッターパス)』、出産後に『子ども手帳』と、別々に手帳をもらえるんです。
ムッターパスには診察の結果がすべて記録されており、カルテのような役割を果たすのですが、中身はもちろん全部ドイツ語! だいたい解読できましたが、分からない部分は主人に聞いたり、ネットで調べて翻訳したりしました。これがあれば、もし緊急で別の病院に行ってもどんな妊婦かすぐ分かってもらえるので安心! ちなみにムッターパスは子ども二人分まで記入できるようになっており、産婦人科で『一人目を出産した後も保管しておくように』と言われました」(美幸さん)
ドイツにはない! 日本から持参した「マタニティマーク」が可愛いと好評♡
「実は、ドイツにはマタニティマークがないんです。そういうものがなくても妊娠しておなかが出てくると、みんなが気づいて助けてくれるから必要ないのかも。でも日本人は華奢なこともあり、妊婦だと分かりにくい気がして、私は日本のマタニティマークを付けていました。そのおかげか、電車で席を譲ってもらえたり、車内で『こんなマークがあるなんて』『可愛い!』と何度か声をかけられたりしました。電車のプライオリティーシートは一部の車両にしかありませんが、満員で座れないということもなく、妊婦にも過ごしやすい環境だと思います」
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【出産編】●えっ本当に? 出産にかかる医療費は、実質タダ!
無痛分娩で出産する予定だった美幸さん。しかし予定日から12日経っても陣痛が来ないため、陣痛促進剤を打つことに。すると今度はお産がどんどん進んでしまい、無痛分娩が間に合わず、そのまま出産へと突入! 予想外の展開だったけれど、陣痛が始まってから1時間以内というスピード出産だったそうです。
無痛分娩でも無料! 医療費ゼロなので安心して出産できる♪
「ドイツは無痛分娩でも保険適用となり、医療費がかからないんです。もちろん、その他の医療費や病院食なども無料! 支払ったのは入院費(40ユーロ)と、主人に付き添ってもらうためのファミリールーム代のみ。ただ、その代わりドイツは税金が高いです。お給料の40%は税金に持っていかれます(苦笑)」
お風呂付きの分娩室も……水中出産する人が意外と多い!
「これは分娩室の写真なのですが、上の写真は水中出産のためのお風呂なんです。ドイツでは『水中のほうが痛みを逃しやすい』と水中出産をする人がけっこう多いらしく、分娩室にお風呂が付いている病院も珍しくありません。元から水中出産を希望する人もいれば、陣痛の途中で切り替える人もいるとか。私も出産前にいろいろ調べたのですが、周りに経験者がいなかったこともあり、挑戦せずに終わりました(笑)」
出産した日でも「お祝い膳」はなく、食事はとにかくシンプル!
「日本だと、出産した日は豪華メニューでお祝いするイメージですが、ドイツはいたって普通の病院食。朝と夜は冷えたパン、ハム、チーズのみ。昼だけ温かい食事で、お肉系だったり、野菜とパスタだったりと、毎日メニューが変わっておいしかったです。ただ、それだけだと母乳がちゃんと出るか心配で……。市内にあるお弁当屋さんで日本食のお弁当を買ってきてもらったり、友人に手作り弁当を差し入れてもらったりしました」
【育児編】●退院翌日から育児をサポートしてくれる「ヘバメ」ってどんな人?
ドイツでは出産直後から母子同室となり、3日間で退院というのが一般的。美幸さんは産後フラフラで普通に歩けるようになるまでだいぶ時間がかかったそうですが、予定通り退院。自宅で赤ちゃんとの生活が始まりました。
産後のママをあらゆる面でフォロー! 頼れる助産師「ヘバメ」
「ドイツではヘバメ(助産師)が退院翌日から1週間、毎日自宅に来て産後のケアをしてくれます。その内容はとにかく幅広くて、赤ちゃんの体重チェック、沐浴のやり方、母乳のあげ方、母乳が詰まっている場合はマッサージなど、赤ちゃんに関することは何でも!
上の写真は体重チェックをしているところで、上から吊るすタイプの体重計で量ってくれます。下の写真は、ヘバメおすすめのヴェレダのベビークリーム。こういうアイテムを教えてくれるほか、ケア方法、何かあったときの対処法、あらゆることを教えてくれて本当に助かりました!
しかもヘバメは保険が適用されるので、お金は一切かからないんです。ただ、国から派遣されてくるわけではないので、自分で探さなきゃいけないのが大変。知人からの紹介などもありますが、私はインターネットでヘバメの登録サイトから探しました」
テディベアで有名なシュタイフのベビー服が可愛い♡
「子供服は街のあちこちにお店があるのですが、とくに気に入っているのはシュタイフ。デザインが可愛いだけでなく、生地がしっかりしていて乾燥機にも対応しているのが嬉しい♡ 肌着に関しては、日本のものは赤ちゃんの肌に触れないようにタグが外側に付いていますが、ドイツのものは内側にあったり、新生児用でも頭から被せるタイプが多かったりするので、日本のもののほうが着せやすいかも。値段は日本とドイツ、あまり変わらないと思います」
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ドイツでの出産は、言葉の問題もあり、かなり不安だったという美幸さん。しかし産院で「お産は世界共通」「言葉が通じなくても、表情で『痛いんだな』とか全部分かるから心配しないで」と励まされ、とても心強かったそうです。また、普段の生活でも、妊娠中はもちろん出産後も赤ちゃん連れだと周囲の人がすぐにサポートしてくれるのだとか。「ドイツは街の人も親切だし、出産後はヘバメが自宅訪問してくれたり、主人も3週間ほど自宅で仕事をしてくれたり……。日本の両親が近くにいてくれたら、と思ったこともあるけれど、今は周りの人たちに助けられています。とてもありがたいですね」(美幸さん)。
周囲の人たちのサポートに対し、感謝の気持ちを忘れない美幸さん。海外でも日本でも、子育てをするときに周囲の協力は欠かせません。ひとりで抱え込まず、ときには思い切って甘え、「ありがとう」の気持ちを忘れずにいたいものですね。
取材・文/遠藤まゆみ
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