【赤ちゃんの転倒・転落事故】転ぶまでたった0.5秒! 頭を打ったときどうする?

 専門家監修
公開日:2019/09/30
【赤ちゃんの転倒・転落事故】転ぶまでたった0.5秒! 頭を打ったときどうする?
監修
山中龍宏先生
緑園こどもクリニック 院長

家事中やちょっと目を離した瞬間に起こる、赤ちゃんの転落・転倒事故。成長ごとに「あるあるケース」も変わってくるので、その時々で対策も変わります。もし、万が一のときは、どうすればいいのでしょう。いざというときの行動マニュアルや予防のポイントをドクターに教えていただきました。

赤ちゃんの転倒・転落事故 ケース1寝返りでベッドやソファから転落

比較的低月齢で起きやすい事故。寝返りだけでなく、足を動かしているうちに寝ている位置からずれて転落することも。

赤ちゃんの転倒・転落事故 ケース2ベビーカーやチェアから転落

狭い場所に閉じ込められるようでイヤなのか、すわった状態でグズっているうちに頭から転倒。ベルトを常に留めるように注意して。

赤ちゃんの転倒・転落事故 ケース3つかまり立ちや伝い歩き中に転倒、家具にぶつかる

つかまるところをつかみそこねたり、伝い歩きに熱中するあまり家具に頭をぶつけたり。家具の角にはしっかり保護カバーを。

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赤ちゃんの転倒・転落事故を防ぐ! 予防のポイント7

頭を打つ以外にも、歯ブラシ、おはしなどを持ったまま転んでのどや目を突くと大ケガに。

●ベビーベッドの柵は必ず上げておく
●添い寝の場合、赤ちゃんは壁側に寝かせる
●転落すると危険なベッド下、タタキなどにマットを敷く
●家具の角には保護カバーなどをつける
●室内ではなるべくはだしで過ごす
●カーペットの段差に注意。敷物はすべらないように
●歯ブラシなど棒状のものを持ったまま歩かせない

もし転倒・転落しちゃったら……症状別行動マニュアル

●症状:泣いたあとケロッとしている、こぶ以外に変わった様子はない……⇒とくに何もする必要はないが、念のため48時間は様子に注意する
●症状:機嫌が悪い、顔色が悪い、なんとなくいつもと様子が違う……⇒できるだけ早く病院を受診する
●症状:意識がない、顔色が悪く、ぐったりしている、吐く、ケイレンを起こす、耳や鼻から血や液体が出ている、呼吸がおかしい、目の動きがおかしい、頭が陥没している、見るからに苦しそう……⇒一刻も早く病院へ。ゆすったり動かしたりしてはいけない

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Doctor's Advice 「アッという間」は0.5秒。「目を離さない」より環境の整備を

子どもは頭が重くて重心が安定しないため、頭を打たない子はいないといってもいいほど。2歳までの頭を打つ事故のほとんどは、家庭内で起きています。転倒までの時間を分析すると、「アッ転ぶ!」と思ってから頭を打つまでの時間は0.5秒。「目を離さない」を実践していても事故は防げません。転倒防止の柵を設けるなど、赤ちゃんの行動を観察して安全な環境を。

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1日のうち長く過ごすリビングや寝室は、とくに安全対策に気を配りたいエリア。家具の角はもちろん、テーブルや椅子の高さなど、大人の目線では気づきにくいポイントもあるので、一度再確認をしてみてください。

イラスト/椙浦由宇 文/荒木晶子

※この記事は『Baby-mo2014年夏秋号』より加筆・再編集したものです。

監修
山中龍宏先生
緑園こどもクリニック 院長
産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター傷害予防工学研究チーム長。長年、子どもの事故防止に取り組んでいる第一人者。著書に『子どもの誤飲・事故を防ぐ本』(三省堂)など。

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