人混みで突然の「キャー!」、子どものエンドレス奇声、どうする?

 専門家監修
公開日:2019/09/03
人混みで突然の「キャー!」、子どものエンドレス奇声、どうする?
監修
植松紀子先生
臨床心理士・日本大学講師

もはや制御不能の子どもの奇声。「今はやめて~!」「どうしていつも!」とママも半分ぐったりしてしまう場面がしばしば。そもそもなぜ奇声をあげるの? 対処法とともに専門家からお話をうかがいました。

1~2歳児あるある・また始まった! 止めれば止めるほどヒートアップ……  

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(T・Wさん/男の子2歳6ヶ月の場合)

その場ではこうするダメと伝え、約束が守れたらほめて

【対処法その1】叫んだらすぐにその場を離れる
公共の場で奇声をあげたら、即座に外に連れ出します。周囲になるべく迷惑がかからないようにして、「ダメ」と叱りましょう。「買い物を終わらせたい」「早く目的地につきたい」という気持ちは、可能な限り封印して。

【対処法その2】「約束→守れたら感謝」をくり返す
事前に約束し、守れたら感謝(ほめる)することをくり返します。親が「叫ばないでね」と言うだけでなく、本人に「うん」と言わせることが大切です。「うん」と言ったことは守る、という体験を積ませましょう。

関連リンク⇒叱る? 叱らない?【突然ダッシュ・たたく!】危ない子どもの行動、どうする?

困らせたいのではなく注目してもらいたいのです

1才前後の時期には、奇声をあげながら自分の声帯を鍛える子もいますが、2才を過ぎている子は、わざとやっている場合もあります。ママに注目してほしいのだと思います。子どもはいつだって、親に注目されたいという願望を持っています。

やさしくされる、遊んでもらうというだけでなく、叱られたり、どなられたりするのも「注目」です。「もっとかまってほしい」と思っている子ほど、叱られるようなことを繰り返す傾向があります。ですから、叱ることが逆効果になる場合も。

奇声をあげたら、電車なら次の駅で降り、「その声を出すのはダメ」と言いましょう。あくまで淡々と冷静に。「その声を出すならこのまま帰るけれど、どうする?」と子どもに聞き、「もうしない」と約束するなら次の電車に乗ります。

そして、「やらない」という約束が守れたら、「ありがとう、助かったよ」と感謝の言葉を。「奇声をあげるより、ママに感謝されるほうがいい」と思えるようにしてください。

先生より「ひとりの人間として尊重して」。困った行動にこめられたメッセージ

イヤイヤ期の困った行動の多くは、「一人の人間として尊重して」という子どもからのメッセージです。親は「命令」ではなく「お願い」を。がまんして当然ではなく、感謝の言葉を伝えてください。トラブル回避の魔法の言葉はありませんが、日常のかかわりの中に「この子はこう言えばわかってくれる」という答えがあります。赤ちゃんを卒業したわが子と、どうぞていねいに向き合ってください。

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なるべく穏やかに「ダメよ」と伝えたのにむしろエスカレートしたり、ママもグッと辛抱する場面が多いイヤイヤ期。日々同じことをくり返すのは本当に大変なことだけど、先生のアドバイスを参考に、少しでもいい方法が見つかるといいですね。

イラスト/あらいぴろよ 取材・文/神 素子

※この記事は『イヤイヤ期Baby-mo』より加筆・再編集したものです。

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監修
植松紀子先生
臨床心理士・日本大学講師
武蔵野赤十字病院、こどもの城小児保育部などを経て、「植松メンタルヘルス・ルーム」を主宰。2人の子を育てながら、約45年にわたって子育て相談をしてきた経験がベースのアドバイスに定評がある。

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