つわりが終わるのはいつごろ? 平均的な時期と終わりかけの症状は? 【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/09/12
つわりが終わるのはいつごろ? 平均的な時期と終わりかけの症状は? 【産婦人科医監修】
監修
楠木総司(くすのき そうし)先生
あらかわレディースクリニック院長

つわりは一体いつごろになったら終わるのでしょう? ゴールがわかれば、少しでも気持ちが軽くなります。また、「なかなかつわりが終わらない」「前より吐き気が軽くなったけど、これは終わりの兆候?」と、人によって気になることもさまざま。そんな疑問に産婦人科医の楠木総司先生がお答えします。

つわりとは? なぜ起こるの?

つわりとは、妊娠初期に起こるさまざまな不快症状(吐き気や嘔吐、眠気など)のことです。

多くの妊婦さんに共通してあらわれる症状が、吐き気です。二日酔いや船酔いで起こるあの気持ち悪さが長期間続くのをイメージすると、そのつらさが少しは伝わるかもしれません。

つわりが一体どうして起こるのか詳しいことは未だに解明されておらず、諸説あります。そのうちの一つが、「妊娠によってホルモンのバランスに変化が生じ、脳の嘔吐中枢が刺激されてつわりが起こるのではないか」という説です。

つわりの症状が起こる妊娠初期は、胎盤が作られ始める時期と重なります。この時期に増えるのがhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンです。hCGは、妊娠を維持するうえで重要な役割を担うホルモンで、このhCGの値が高いとつわりが重くなる傾向にあります。

また、妊娠に伴って起こる体と心の変化は、自律神経のバランスが乱れることとも深く関わっており、眠気、だるさ、めまいなどのつわり症状を引き起こす要因とされています。嗜好の変化が生じる妊婦さんも多く、「前は大好きだった食べ物が、つわり中は見るのも嫌になった」「妊娠前はあまり口にしなかったスナック菓子を無性に食べたくなった」などという話をよく耳にします。

つわりはいつからいつまで続く?

つわりは、妊娠5週くらいから始まって16週ごろまで続くのが一般的とされています。

ただし、つわりの期間がいつからいつまで続くかは個人差がありますので、5週〜16週はひとつの目安ととらえましょう。4週ごろに始まる人もいれば、16週を待たずに終わる人や16週を過ぎても終わらない人もいます。

つわりのピークはいつごろ?

つわりのピークにも個人差はありますが、だいたい妊娠10週前後とされています。「9〜12週ごろが一番つらかった」と振り返る妊婦さんが多いようです。

それまでは、「軽い吐き気はあるものの特につらさを感じない」「妊娠前と変わらず食事ができる」と言っていた妊婦さんでも、つわりのピーク時には「水を飲んでも吐いてしまう」「起きていても横になってもつらい」という状態になってしまうことがあります。

hCGの分泌量がピークに達する時期もちょうどこの時期で、ピークを境にhCGの分泌量は減り始め、日が経つにつれてつわりの症状もだんだん軽くなっていくのが一般的です。

監修
楠木総司(くすのき そうし)先生
あらかわレディースクリニック院長
平成16年順天堂大学医学部卒業、医学博士、日本産科婦人科学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本婦人科腫瘍専門医、日本産科婦人科学会内視鏡技術認定医、日本性感染症学会認定医。2019年6月にオープンした東京・町屋の「あらかわレディースクリニック」は、妊娠・出産だけでなく産後ケアによるママと赤ちゃんのサポートも行っています。また、婦人科疾患に対する腹腔鏡手術も備えた産科・婦人科施設です。

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