【産婦人科医監修】化学流産とは?兆候や症状は?先輩ママの体験談

 専門家監修
公開日:2019/07/08
更新日:2019/08/15
【産婦人科医監修】化学流産とは?兆候や症状は?先輩ママの体験談
監修
粒来拓(つぶらいたく)先生
よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長

とても残念なことですが、受精卵が子宮に着床しても、その発育が途中でとまり、出産までいたらないケースが多くあります。「化学流産」は妊娠のとても早い時期に起こり、医学的な「流産」とは区別されています。化学流産の原因や症状について産婦人科医に聞いてみました。

化学流産が起こる確率はどのくらい?

もともと卵子や精子には染色体異常が一定量あり、受精卵の時点で約40%が染色体異常を持っています。この世に生を受けるまでの間、とくに妊娠の初期に、自然淘汰されるといわれています。着床できた受精卵のうち約25%に染色体異常があるといわれ、そのうち約3分の1が化学流産となり、残りの約3分の2が初期流産を起こすとされています。

化学流産の兆候や症状は?

化学流産の兆候はとくにありません。化学流産そのものに気づかないことが多く、「いつもより月経が遅れているな」と本人が思うくらいです。一般的には症状もとくになく、通常の月経よりもやや出血量が多かったり、腹部の痛みが少し強いように感じたりする程度が多いでしょう。

化学流産後の生理は?

いつ来るの?

化学流産後の次の月経は、4~5週間後に通常の月経と同じように来ます。

出血の量は?

出血の量も、これまでと変わらないことがほとんどです。

化学流産を繰り返すことはある?

次の妊娠のときも同じ頻度で化学流産が起こります。しかし、一度化学流産が起こったからといって、繰り返すとは限りません。妊娠検査薬のおかげで、早い時期に妊娠の判定ができるようになったことから化学流産もわかるようになりましたが、知らないうちに化学流産を経験している女性は、少なからずいると考えられます。化学流産に対する不安もあるかと思いますが、必要以上に意識することはせず、次の妊娠に向き合えるといいですね。

化学流産を防ぐことはできませんが、妊娠しやすい体づくりをするために、毎日の暮らしのなかでできることがあります。まず、しっかり睡眠をとり、規則正しい生活をすること。適度な運動もとり入れて、適切な体重を維持するようにしましょう。また、食べ過ぎや偏った食事はやめて、栄養バランスよい食事に。禁煙して、過度にお酒を飲むのも控えましょう。ストレスもなるべく解消するように心がけてください。

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化学流産を経験したママの体験談を紹介します。

化学流産の経験後、妊娠!

妊娠検査薬で陽性反応があり受診したところ、超音波検査で「胎嚢が見えない」と先生から言われました。異所性妊娠も視野に入れて血液検査も受けましたが、結局、化学流産でした。その直後は何も手につかず、涙が止まらなくなり、流産してしまった自分を責めました。それだけに次の妊娠で胎嚢の確認ができたときは、とてもうれしかったです。でも、前回のことを思い出すと手放しでは喜べず、しばらくはドキドキしながら過ごしました。

取材・文/小沢明子

監修
粒来拓(つぶらいたく)先生
よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長
2007年浜松医科大学医学部卒業。横浜市大産婦人科勤務後、2018年より現職。横浜市大センター病院女性ヘルスケア外来担当医兼任。妊娠中から産後まで、妊婦さんのさまざまな悩みに応えてくれるドクターです。

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