夏風邪のとき、子供にはどんな食事がいいの?赤ちゃんの離乳食、大人ごはんはどうする?

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公開日:2019/06/28
夏風邪のとき、子供にはどんな食事がいいの?赤ちゃんの離乳食、大人ごはんはどうする?
監修
ほりえさわこ先生
料理研究家・栄養士

風邪は冬の病気の代表格ですが、実は夏にも流行することが少なくありません。体がだるい、のどや口の中が痛い、熱が出たといった一般的な風邪の症状のほか、夏の風邪では腹痛など胃腸の症状が出ることも。子供や家族が風邪をひいたときは、治すためにも何とか食べてほしいけれど、いつ、どんなものを食べさせればいいか、迷いますよね。そこで、2人のお子さんのママであり、おいしい時短料理の達人・ほりえさわこ先生に、夏風邪のときにおすすめの手間いらずで栄養たっぷりのレシピを教えていただきました。

夏風邪をひかないようにするためには?

基本はバランスよく食べること

実は、普段から「あまり風邪はひかない」というさわこ先生。免疫力を保つ秘訣は、「赤」「黄」「緑」の3つのグループの食べ物をバランスよく食べることだといいます。3つのグループで代表的な食材と役割は次の通りです。

「赤」グループの食材
肉や魚、卵、牛乳、乳製品など体をつくるもとになるもの
「黄」グループの食材
米やパン、めん類、いも類、油、砂糖などエネルギーのもとになるもの
「緑」グループの食材
野菜や果物、きのこ類など体の調子を整えるもとになるもの

「赤」・「青」・「黄」3色の食べ物を偏りなくとろう

「特別なものを食べ続けるより、毎回の食事の中にこの3つのグループが入っていることが大切です。毎食が理想ですが、無理なら1日の食事の中で、それもむずかしいときは2~3日の中でバランスを意識してみるといいですね」

さわこ先生は中学3年生の女の子と小学6年生の男の子のママですが、小学校1年生と3才のめい御さん2人も、週5~6日はご自宅を訪れて一緒に食卓を囲んでいます。

「赤、黄、緑という分け方は、子どもにも覚えやすくておすすめです。うちでは、食事のときに『これは黄色。学校まで歩いていく力になるよ』『こっちは緑。風邪をひかない体をつくるよ』などと教えていたら、そのうちに『これは赤? 黄色?』と尋ねてくるようになりました。
なので、『これはなーんだ?』とクイズにしたりしながら、楽しく意識させるようにしています。自分の体の中で、それぞれの食べ物が役割を持っているとわかると、子どもも興味を持ってくれるんですよね」

同じ調理法や味つけが続かないようにするのも効果的

気をつけたいポイントは、もう1つ。

「調理法や味のバランスにも気をつけるといいですね。たとえば、昨日のメインが揚げ物なら、今日は煮物。和食が続いていたら洋食や中華にしてみる。そうすると、自然と食材や調味料の幅も広がり、バランスが良くなります。1食の中で味のバランスにも気をつけて、”甘辛酢っぱ”がそろえば、さらに良しです」

夏場ならではのポイントとは?

夏風邪をひかないようにするには、冬の風邪に比べてどんなことに気をつければいいでしょうか。さわこ先生は、「胃腸に負担をかけないことが大事」と話します。

冷たいドリンクのがぶ飲みはNG

「暑い夏は、ついつい冷たいものを飲みたくなりますよね。でも、冷たいドリンクをがぶがぶ飲むと胃液が薄くなり、消化機能が低下して、胃腸に負担がかかります。すると食欲がなくなって夏バテになり、抵抗力が落ちて風邪をひきかねません。
どうしても冷たいものがほしいときは、氷を1個なめて、少し落ち着いたところで常温の水を飲むのがおすすめです」

抵抗力をアップするかぼちゃがおすすめ

普段から意識してとりたい食材として、さわこ先生が強く推すのはかぼちゃです。

「かぼちゃは冬至のときに食べることからか、冬の野菜のイメージが強いですが、実は旬は夏なんです。皮膚や粘膜を丈夫にしたり、抵抗力を高めるβカロテンが豊富ですし、煮物にしたり、サラダにしたりと、調理しやすいのもいいところ。
生だと包丁が入りづらいですし、煮てもなかなかやわらかくならないので、面倒だなぁと思う人もいるかもしれません。でも、ラップで包んで電子レンジで加熱すれば、包丁も使わずに済み、簡単にやわらかくなるんですよ。
秋から冬にかけても、糖化していって甘みが増し、おいしく食べられるので、ほぼ1年中使える便利な食材なんですよ」

赤ちゃんや子供が風邪をひいてしまったら?

栄養と水分はしっかり補給!

風邪はウイルスの感染で起こる病気です。ウイルスに対抗できるように栄養をしっかりとり、安静にして体を十分に休めることが大切ですが、風邪をひくと、子供や赤ちゃんは食べさせようとしてもあまり食べてくれないことも。

無理やり食べさせず、ちょこちょこ食べられるものを

さわこ先生は、「考え方を変えてみるとお互いにラクですよ!」とアドバイスします。

「母親は子供がごはんを食べてくれると安心しますよね。もちろん、食べられるのなら食べたほうがいいけれど、食べることにも体力が必要なんです。赤ちゃんが離乳食を食べていたと思ったらそのまま寝ちゃった、ということがありますよね。あれは食べて体力を使ったから。風邪でつらいときに無理やり食べさせると子供も嫌がるし、親も大変です。
そこで、栄養価が高いものを小分けにして食べさせるのがおすすめです。つくりやすい分量をつくっておいて、少しずつ食べさせ、1日のトータルで栄養がとれるようにするといいですよ」

体から失われた水分をこまめに補給しましょう

発熱したときや胃腸の調子が悪いときなどには体から水分が失われるので、こまめな水分補給も心がけたいもの。母乳やミルク、麦茶、湯冷ましのほか、赤ちゃんや子供も飲めて塩分やミネラルが補給できる「ベビー用イオン飲料」など、飲めるもので補給しましょう。
ただし、ベビー用イオン飲料は、糖分がとても多く、普段から飲ませると糖分のとり過ぎになってしまいます。元気なときには、飲ませすぎないように注意してください。

★風邪のときの子供ごはん

「簡単もものコンポート」レシピ

「ふんわりささみ親子丼」レシピ

離乳食完了期の赤ちゃんが風邪をひいたとき、何を食べさせればいい?

離乳食完了期になると、赤ちゃんは前歯で食べ物をかみ切って、歯ぐきで噛んで食べることができます。でも、風邪をひいて体調が悪いときは、胃腸の働きが低下しているので、1つ前の離乳食後期の形状ややわらかさに戻します。

「かたさの目安はバナナぐらい。やわらかく煮て粗くつぶしたものや、粗くみじん切りにしてとろみをつけてあげると食べやすくなります」

バナナを冷凍してストックしておくと便利!

さわこ先生がおすすめするのは、バナナを冷凍してストックしておくこと。

「ジップロック®に皮をむいたバナナを入れて上からつぶし、冷凍庫に入れておくだけ。食べるときに食べる分だけパキンと折り、しばらく自然解凍すればOKです。赤ちゃんはバナナが大好きですし、ひんやりしているので、具合が悪い赤ちゃんでも口にしてくれます。
そのままでも食べられるけれど、取り出した分をフードプロセッサーにかけてなめらかにすると、アイスクリームみたいな食感になります。うちでは、普段からデザートとして大活躍のメニューなんですよ」

バナナの冷凍ストック法

ジップロック®に皮をむいたバナナを入れて、上からつぶして冷凍庫にストック。

★バナナの冷凍ストックを使った風邪のときの離乳食(完了期)

「ヨーグルトバナナアイス」レシピ

離乳食を卒業した子供が風邪をひいたとき、何を食べさせればいい?

幼児食を食べている子供も、具合が悪いときには無理なく食べられるものや水分がとれるものを食べさせてあげましょう。

電子レンジを活用して食べやすいメニューづくりを

「普段の食生活では栄養バランスが大切ですが、風邪のときは甘やかしてもいいと思います。ヨーグルトやももなど、ひんやりして口あたりやのどごしがよいものが食べやすくておすすめです。
調理には電子レンジを活用するのがラクチン。子供が泣いたりしてキッチンを離れることもあるので、火を使っての調理はちょっと気になりますよね。電子レンジなら、そんな心配もありません」

超簡単! 水切りヨーグルトがおすすめ

ヨーグルトはそのままでも使えますが、「水切りするとクリームチーズのような味わいになって、サンドイッチにも使えて便利ですよ!」とさわこ先生。

「水切りというと、キッチンペーパーを敷いたざるにヨーグルトを入れたり、電子レンジを使ったりする方法もありますが、もっと簡単にあっという間にできる方法があるんです。
新聞の朝刊の上にキッチンペーパーを敷いて、ヨーグルトをのせ、しばらく置いておくだけ。かなり水分が出るので、必ず朝刊でやるのがポイントです。
病気のとき以外にも、サラダやディップなど幅広く使えるので、ぜひ試してみてください」

水切りヨーグルトの作り方

折りたたんだ新聞の朝刊の上に、キッチンペーパーを敷きます。

プレーンヨーグルトをキッチンペーパーの上にのせ、しばらくそのままにしておきます。

キッチンペーパーを持ちあげて、上下左右から水切りヨーグルトをたたんでいきます。

キッチンペーパーの上から軽く押さえます。

たたんで小さくなった水切りヨーグルトを容器にうつし、新聞とキッチンペーパーを捨てます。

★水切りヨーグルトを使った風邪のときの子供ごはん

「バナナ&かぼちゃのくるくるロール」レシピ

監修
ほりえさわこ先生
料理研究家・栄養士
家庭料理の草分け的存在、堀江家の、料理研究家の祖母と母を持つ3代目。50年以上続く料理教室を引き継ぎ、テレビ「きょうの料理」や雑誌でも活躍している。現役ママならではの視点で、「ママはラクして、子どもが喜ぶ」調理や食べ合わせのアイディアが豊富。

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