帝王切開後の2人目の妊娠時期はいつがいい? 自然分娩可?【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/06/24
更新日:2019/07/09
帝王切開後の2人目の妊娠時期はいつがいい? 自然分娩可?【産婦人科医監修】
監修
小川隆吉先生
小川クリニック院長

1人目を帝王切開で出産したあと、2人目の出産方法について悩む人は多いもの。2人目を妊娠するまでの期間や出産方法などについて、産婦人科医の小川隆吉先生にお聞きしました。

帝王切開とは?

帝王切開とは、お母さんか赤ちゃんが何らかの理由で経腟分娩(通常のお産)が難しいと判断される場合に、麻酔をし、手術でおなかと子宮を切開して、赤ちゃんを出産する方法です。近年では、高年出産の増加、産科の診断方法や医療技術の進歩、出産に対して安全性をより重視する傾向が高まっていることもあり、帝王切開になる人がふえています。一方で、自然のままに自分で赤ちゃんを産みたいという思いから、経腟分娩を希望する人が多いのも事実です。

帝王切開後2人目の妊娠&分娩はどうなる!?

1人目を帝王切開で出産した人の中には、次は経腟分娩で産みたいと考えている人もいるでしょう。また、帝王切開で出産したことに負い目のようなものを感じている人もいます。

ママや赤ちゃんの状態に適した出産方法を選ぶ

出産が命がけであることは、帝王切開も経腟分娩も同じです。帝王切開は、ママと赤ちゃんを安全に守るための勇気ある選択をし、決断して、実践したということ。帝王切開にわだかまりや後ろめたさを抱くことはありません。医師と相談し、2人目を出産するときのママや赤ちゃんの状態に適した出産方法を選択してください。

2人目も帝王切開になった場合は……

2人目の妊娠で帝王切開で分娩する場合は、1人目の帝王切開の傷あとの両側を沿うように切開して、傷を切り取り、赤ちゃんを取り出したあとに、新たに1本の傷として皮膚を閉じます。

経膣分娩を望む場合は……

経腟分娩を望む場合は、かかりつけの産科医にアドバイスを受けることをおすすめします。なぜなら、1人目のときに帝王切開で切開した子宮壁の傷の部分が、まわりの子宮壁より薄くなるので、2人目以降の妊娠末期や分娩中に子宮が破裂するリスクが高まるからです。

帝王切開後に妊娠する時期はいつごろがいいの?

帝王切開後は、医師から「帝王切開の傷が完全に治るまで、1年はあけましょう」と言われることが多いでしょう。傷が治っていないのに次の妊娠をした場合は、妊娠中または分娩中に子宮が破裂するおそれがあります。

帝王切開後の出産で自然分娩できるかもしれないケースとは

母体の状態によりますが、1人目を帝王切開で出産した際に、子宮の奇形や骨盤が狭いなど、母体側に原因があった場合は、次の出産でも帝王切開になる可能性が高いでしょう。一方、1人目の出産の際、さかごや胎児の状態がよくないなど、赤ちゃん側の理由で帝王切開になった場合は、次の出産で赤ちゃんの状態や妊娠経過に問題がなければ、経腟分娩にチャレンジできることもあります。ただし、出産時の緊急事態に対して備えのある施設でないと対応できませんので、1人目を帝王切開で出産し、2人目で経腟分娩を希望する場合は、医師とよく相談してください。

帝王切開後の2人目について誰に相談すべき?

2人目の妊娠・出産についての相談は、1人目を帝王切開で出産した施設の医師に相談してください。1人目の妊娠・出産の経緯を把握してくれていることがなにより心強いからです。

帝王切開後の妊娠は1年あけるのが理想的ですが、家族計画に関してはできるだけ早くから夫婦で話し合いをしておいてください。1人目を帝王切開で出産したあとの1ヶ月健診のときに、具体的な受胎調整について医療スタッフからアドバイスを受けることをおすすめします。1ヶ月健診が終わると、その後の定期健診は赤ちゃんが主となり、診てもらうのは小児科医になります。今後、子どもは何人欲しいのか、妊娠の時期や出産方法などについて、1ヶ月健診までに夫婦で話し合って決めておけば、2人目の妊娠・出産について産科の医師とスムーズに相談できます。

構成・取材・文/白木紀子
校正/主婦の友社

出典 :いちばんよくわかる妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
小川隆吉先生
小川クリニック院長
日本医科大学卒。都立築地産院産婦人科医長として勤務する傍ら、日本医科大学産婦人科講師を兼任。1995年小川クリニックを開設。医学博士、日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医。妊婦さんの疑問や悩みに真摯に応えてくれる、気さくで頼りになるドクターです。

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