帝王切開の傷の痛みはいつまで?ケアはどうする?【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/06/21
更新日:2019/07/02
帝王切開の傷の痛みはいつまで?ケアはどうする?【産婦人科医監修】
監修
小川隆吉先生
小川クリニック院長

帝王切開は麻酔をかけて行う開腹手術。出産にまつわる心配事に加えて、術後の痛みの感じ方の変化など気になることがたくさんあります。産婦人科医の小川隆吉先生に詳しく教えていただきました。

帝王切開の痛み、いつまで続いた?先輩ママの体験談が聞きたい

●子宮筋腫が産道のそばにあったため、予定帝王切開で出産しました。初産で開腹手術も初めてだったので、術前は不安でいっぱいでしたが、先生がしっかり説明してくれたので覚悟を決めて手術を受けました。術後は、傷口の痛みと後陣痛に悩まされましたが、子どものお世話で精いっぱいでいつのまにか痛みは紛れていきました(T・Sさん 37歳)。

●子宮口の開きが悪くて、緊急帝王切開になりました。生まれたのは、陣痛が始まって2日目だったので、気力も体力も消耗。手術の記憶もありませんが、無事に生まれてきてくれて心の底から安堵しました。傷の痛みは徐々に慣れていきましたが、産後3ヶ月ぐらいは傷口をかばいながら生活していました(S・Sさん 34歳)。

帝王切開後の生活はどうなる!?

帝王切開の場合は、傷あとの痛みがまだ残っているので、育児や家事は無理をせず、家族のサポートなどが必要です。赤ちゃんのお世話以外は、家事代行、食材やお弁当の宅配サービスなどを上手に活用しましょう。

赤ちゃんのお世話

授乳

授乳は3時間おきが目安といいますが、最初は一度にたくさん飲めないので、少し飲んで、30分ほどでまたおなかが空いて飲む、の繰り返しになる場合も。おなかの傷に赤ちゃんが当たると痛いので、授乳クッションでガードしたり、横抱きにするといいでしょう。

★母乳の場合 傷の痛み止めを飲んでいると、母乳に影響しないか心配になりますが、母乳に影響しない薬が処方されるので大丈夫です。

★ミルクの場合 慣れないうちは授乳そのものだけでなく、準備や後片づけなどにも手間取ります。家族と役割分担して協力し合いましょう。

おむつ替え

おむつを替えるときにかがみこむ姿勢になりますが、その際におなかの傷が痛みます。しばらくは無理をせずに、家族に協力してもらいましょう。

抱っこ

抱っこをするときは腹筋を使うので、おなかの傷が痛みます。無理せず、授乳クッションを使うなどしながら抱っこするといいでしょう。

沐浴

赤ちゃんを沐浴させるときに、お湯や着替えの準備、入浴、湯上りのおへその消毒や着替えなど、一連の流れをひとりで行うのはたいへんです。おなかの痛みがあるうちは、無理をせず、家族と協力して行いましょう。

仕事が忙しいパパや同居している家族などがいなくて、周りの協力を得にくい場合は、国のガイドラインによって市区町村が行っている「産後ケア事業」を活用してみても。主に助産師・保健師・看護師が行い、出産直後から産後4ヶ月を目安に受けることができます。

・宿泊型…病院や診療所などに宿泊しながらケアを受ける

・アウトリーチ型…担当者と日程調整して、自分の家に来てもらう

・デイサービス型…病院や診療所に行ってケアを受ける

構成・取材・文/白木紀子
校正/主婦の友社

出典 :いちばんよくわかる妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
小川隆吉先生
小川クリニック院長
日本医科大学卒。都立築地産院産婦人科医長として勤務する傍ら、日本医科大学産婦人科講師を兼任。1995年小川クリニックを開設。医学博士、日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医。妊婦さんの疑問や悩みに真摯に応えてくれる、気さくで頼りになるドクターです。

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