市販の早期妊娠検査薬はいつから?おすすめは?【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/09/23
更新日:2019/10/01
市販の早期妊娠検査薬はいつから?おすすめは?【産婦人科医監修】
監修
木下智恵先生
成城木下病院

妊娠検査薬だけでなく、最近では早期妊娠検査薬という検査薬も市販で手に入るようになりました。「早く妊娠しているか知りたい」という方にはうれしいことです。市販の早期妊娠検査薬について、また妊娠検査薬について、産婦人科医の木下先生に教えてもらいました。

市販の妊娠検査薬とは?

市販の妊娠検査薬は、尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出する妊娠検査用キットのこと。尿中のhCGに反応して、妊娠しているかどうかを判断します。尿を検査キットにかけたり、紙コップなどの容器に採尿して検査キットを付けることで、手軽に調べることができます。

市販の妊娠検査薬では、尿中のhCGホルモンが50IU/L以上の検出感度で、「月経(生理)予定日の約1週間後から検査可能」とうたっているものが多いようです。ほとんどの妊婦さんが市販の妊娠検査薬を使用するのは、「生理が遅れているかも」と気付いたときなので、妊娠5~6週ごろでしょう。

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【ひと目でわかる妊娠週数】

※妊娠初期の妊娠週数

妊娠2ヶ月(妊娠4週~妊娠7週)

妊娠3ヶ月(妊娠8週~妊娠11週)

妊娠4ヶ月(妊娠12週~妊娠15週)

※妊娠中期の妊娠週数

妊娠5ヶ月(妊娠16週~妊娠19週)

妊娠6ヶ月(妊娠20週~妊娠23週)

妊娠7ヶ月(妊娠24週~妊娠27週)

※妊娠後期の妊娠週数

妊娠8ヶ月(妊娠28週~妊娠31)

妊娠9ヶ月(妊娠32週~妊娠35週)

妊娠10ヶ月(妊娠36週~妊娠39週)

妊娠週数の数え方とは

妊娠週数の数え方は最終月経(生理)からスタートします。

日本では妊娠期間を「十月十日(とつきとおか)」といいますが、これは陰暦での数え方です。つまり、月の周期の28日を1 ヶ月として、約10ヶ月の妊娠期間を数えていました。太陽暦では、1ヶ月は約30日、欧米では妊娠期間をNine Monthsといいます。妊娠期間のスタートは最後の月経(生理)が始まった日になります。その日を「妊娠0 週0 日」として数えて、妊娠40週ごろに赤ちゃんは誕生します。

また、妊娠週数の算出方法は、28日型の月経(生理)周期が基準になっています。妊娠月数はひと月を4週として数えます。

妊娠成立とは?

次の月経(生理)予定日ごろが妊娠4週になります。着床完了によって妊娠が成立します。

「生理が遅れているかも」と気づくのはだいたい妊娠5週ごろで、このごろに妊娠検査薬を使う妊婦さんもいるでしょう。妊娠5週に、産婦人科で経腟プロープを使った超音波検査・経腟エコー検査をしても「胎嚢(たいのう)」とよばれる赤ちゃんが入っている袋しか見えません。妊娠6~7週ごろになり、赤ちゃんの心臓の鼓動=心拍が確認されて、妊娠成立が確定となります。

妊娠2週…排卵→受精
妊娠3週…着床開始(受精後約6日で着床スタート、12日ごろ完了)
妊娠4週…次の月経予定日ごろ。妊娠2ヶ月~。着床完了によって妊娠成立。
妊娠6~7週…心拍確認で妊娠成立が確定。

hCGとは?ホルモン?

hCGとは、胎盤の細胞から出る糖たんぱくホルモンのことで、ヒト絨毛性ゴナドトロピンともいいます。着床すると絨毛が形成され、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され始めます。

妊娠反応検査の指標となり、妊娠4週ごろに尿中に出てくるので、初期の妊娠判定に使われます。妊娠反応陽性は妊娠4週以降で、尿中のhCGが25IU/L以上です。尿中のhCGが最高値になるのは妊娠10週ごろ20万IU/Lになり、それ以降は激減します。

hCGは妊娠黄体を刺激するため、エストロゲンやプロゲステロンというホルモンを分泌させて妊娠を維持します。

hCGによる妊娠判定は、妊娠4週以降のみ可能です。

市販の早期妊娠検査薬とは?

さて、妊娠検査薬と早期妊娠検査薬とはどんな違いがあるのでしょうか?

市販の妊娠検査薬と同じで、市販の早期妊娠検査薬も尿中のhCGを測定する、スティック状の尿検査キットです。

通常の妊娠検査薬のほとんどが「生理予定日の約1週間後から検査可能」とうたっていますが、それより早く妊娠陽性判定が可能なものを早期妊娠検査薬といいます。

妊娠検査薬と早期妊娠検査薬の大きな違いは、hCGの検出感度と使用時期。早期妊娠検査薬のhCG検出感度は25IU/L、使用時期も「月経(生理)予定日当日から検査可能」という商品もあります。海外のものでは「生理予定日のおおむね6日から検査可能」というものも。

市販の早期妊娠検査薬はいつから使える?

市販の早期妊娠検査薬の場合、商品によって異なるため、商品に明記されている使用時期を確認してください。

hCGの検出感度が25IU/Lの早期妊娠検査薬の場合、月経(生理)予定日当日から検査できると明記されています。月経(生理)予定日は、妊娠週数でいえば妊娠4週になります。

hCGによる妊娠判定は、妊娠4週以降のみ可能です。

市販の早期妊娠検査薬の精度はどれぐらい?フライング検査?

説明書に書いてある通りに測定すれば、市販の早期妊娠検査薬でも、99.9%の精度があるそうです。ちなみに、フライング検査とも呼ばれる月経予定日前の検査でも、月経予定日の3日前で82%、2日前で90%、1日前で95%といわれています。

市販の早期妊娠検査薬を使用するときの注意点は?

商品に添付されている説明書をよく読み、説明書通りに使用してください。

市販の早期妊娠検査薬や妊娠検査薬は、妊娠しているかどうかを自分で検査する補助的なものです。妊娠の確定診断を行うものではありません。市販の妊娠検査薬で陽性反応が出たら、産婦人科で診察を受けましょう。また、陰性反応の場合でも、月経(生理)が2週間程度遅れたら産婦人科を受診しましょう。

ほかには

●月経(生理)不順の方

早期妊娠検査薬でも妊娠検査薬でも、月経周期が順調な場合を前提にしています。月経周期が不規則な方は、市販の妊娠検査薬だと正確性は低くなります。月経(生理)周期が不規則な場合、前回の周期や平均周期を基準にして月経予定日を計算して、検査するといいでしょう。結果が陰性でも月経が始まらないときは、再検査するか産婦人科医に相談を。

●不妊治療中の方

不妊治療の中で、hCGを注射投与して、卵子の放出を促す排卵誘発療法をしている方は、早期妊娠検査薬も妊娠検査薬も妊娠反応検査としては不正確になります。

●流産後まもない方

●にごりのひどい尿や異物が混じった尿は使用しない。

●早期の場合はとくに、hCG濃度の高い“早朝尿”で検査。

朝起きてすぐの尿は、夜のあいだにhCGが蓄積されていて高い濃度で含まれています。

●紙コップなど容器採尿の場合は、清潔な紙コップなどの容器を使用する

市販の早期妊娠検査薬の選び方・おすすめ

市販の早期妊娠検査薬は国産メーカーのものは、株式会社アラクス「チェックワンファスト」くらいでしょうか。「チェックワンファスト」は薬局医薬品のため、国産メーカーの早期妊娠検査薬を購入したい場合は、薬局や薬剤師のいるドラッグストアで購入するのがいいでしょう。使用したいときに即日購入できます。通販サイトでなかなか購入できないのは「薬局医薬品」のためです。

海外の早期妊娠検査薬を購入する場合は、海外からの発送になることもあります。国内発送の場合でも、発送にかかる日数に注意して購入してください。

構成・文/木村美穂

監修
木下智恵先生
成城木下病院
2001年、横浜市立大学医学部卒業。東京大学医学部産婦人科、順天堂大学医学部産婦人科勤務を経て2005年より現職に。専門は周産期学のほか、婦人科腫瘍、不妊症、月経異常。元気で気さくな1男2女のママドクターです。
成城木下病院

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