子どもの花粉症がふえてるってホント!? 赤ちゃんにも発症注意報!【医師監修】

 専門家監修
公開日:2019/05/02
子どもの花粉症がふえてるってホント!? 赤ちゃんにも発症注意報!【医師監修】
監修
田中伸明先生
たなか耳鼻咽喉科院長

本記事では赤ちゃんや子どもの花粉症について解説!最近は子どもの花粉症がふえ、年々低年齢化しているといわれます。もし赤ちゃんに花粉症の症状が出たらどうする!? かぜと花粉症を見分けるポイントは?専門家に伺いました。

スギ花粉は浮遊せずに落下。まめな床掃除も効果的

「これまで、幼児のアレルギーの原因はダニが多かったのですが、最近は花粉が原因と思われる症状がふえています。花粉症は多量の花粉を体内に取り込むことで発症します。新生児の発症はありませんが、1才を過ぎれば可能性があります。私が診た中では、2才で花粉症が確定したケースがありました。花粉症には遺伝性があり、親が花粉症だと子どもも発症する可能性は高まります」と語るのは、たなか耳鼻咽喉科の田中伸明先生です。

花粉症急増の原因は、環境要因が大きいとか。日本で花粉症を引き起こすのはスギ花粉が多いのですが、なぜここにきて幼児にまで花粉症がふえているのでしょうか。

「スギは樹齢30年を超えると花粉を飛散させます。建築資材としてのスギの需要が減ったことなどから、伐採されずに樹齢30年を迎えるスギが一気にふえたことが最大の原因だと考えられています」(田中先生)
このような状態は、あと20~30年間は続く見通しで、小さい時期からの花粉症対策はとても大切です。
「花粉症予防には、アレルゲンであるスギ花粉になるべく接しないことが最も大切です。まずは家の中に花粉を持ち込まないようにすること。花粉がつきやすいけば立った衣類は避ける、帰宅したら玄関を開ける前に衣服をはたくなどは、すぐに実行できる予防策です。スギ花粉の粒子は比較的大きく、ほとんどが浮遊せずに落下するので、床をまめに水ぶきするのもいいですね」(田中先生)

アレルギーの症状は年齢とともに変化していきます

アトピー素因遺伝因子
赤ちゃん:食物アレルギー乳児湿疹下痢 など
幼児:アトピー性皮膚炎
学童期:アレルギー性結膜炎
思春期:ぜんそく
成人:成人ぜんそく

乳児期には食物アレルギー、幼児~学童期にかけてはアトピー性皮膚炎というように、アレルギーの症状が様子を変えて次々と現れることを「アレルギーマーチ(行進)」といいます。成人までアレルギーマーチが続くケースだけでなく、途中で症状が出なくなる「寛解」と呼ばれる状態になることも。

かぜ?花粉症?見分けるポイント4

1.目や鼻をよくこする
花粉症になると、くしゃみや鼻水、鼻づまりのほか、目にもかゆみの症状が現れます。目や鼻などが赤くなり、こすっているならかぜではなく花粉症の可能性があります。

2.口で呼吸をしている
赤ちゃんは鼻孔が小さく、ちょっとした反応で鼻が詰まってしまうことも多いのですが、常に口をあけて呼吸をしているなら花粉症の可能性が。早めに耳鼻科を受診しましょう。

3.外に出ると症状が悪化する
スギ花粉の飛散ピークは2月後半~3月。この時期、外出で症状が悪化するなら花粉症の疑いが。外出には表面が滑らかなポリエステルのジャンパーなど、花粉のつきにくい衣服を。

4.鼻血を出すことがある
鼻の粘膜が弱って炎症が起こると鼻水に血が混ざりやすくなります。ムズムズするので鼻をいじって鼻血が出ることも。よく鼻血が出るようなら耳鼻科を受診して相談しましょう。

花粉症についてのQ&A

赤ちゃんが飲める花粉症の薬はありますか?

A.あります。花粉症は放置しないことが大切
乳幼児でも飲める新薬が出ているので、耳鼻科で相談を。花粉症を放置すると、中耳炎や副鼻腔炎などを起こすことがあります。薬でじょうずにコントロールしたいですね。

まだマスクができません。どうやって予防する?

A.家の中に持ち込まず、手や顔をしっかり洗いましょう
赤ちゃんに無理にマスクはさせられません。帰宅時に服についた花粉をはらうなど、室内になるべく持ち込まないように。手だけではなく顔も洗うか、ぬれタオルでふきましょう。

取材・文/高橋亜矢子 まとめ/erimu

出典 :Baby-mo2018-2019年冬春号※情報は掲載時のものです

監修
田中伸明先生
たなか耳鼻咽喉科院長
東京女子医科大学第二病院(現東医療センター)耳鼻咽喉科病棟医長、同医局長などを経て、現 職。『 花 粉 症 対 策 メ ガ ネBOOK』(宝島社)監修のほか、テレビ・雑誌でも花粉症予防の知識を広めることに努めています。

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