夜になると熱が出る原因は? 病気の判断基準と対処法【小児科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/05/21
夜になると熱が出る原因は? 病気の判断基準と対処法【小児科医監修】
監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック

熱が出るのは夜だけ、朝になると平熱に戻る……、子供や赤ちゃんは、そんなふうに熱が上がり下がりすることがあります。この記事では病気かどうか判断する目安や、夜だけ熱が出る原因、対処法を取り上げました。

夜になると熱が出る! これは病気なの?

夜になると熱が上がるけれど、日中は平熱という場合、「これは病気なの? 病院へ行くべき?」と迷いますね。病気かどうか判断するポイントと、夜に熱が上がる原因として考えられるものをここではご紹介します。

病気ではない、と考えられるケース

●夜間の熱が37度4分以下

●ごきげんでよく遊ぶ

●食欲があり水分もとれている

●いつも通りに睡眠がとれている

夕方から夜にかけては、大人、子供問わず、体温が高くなりやすい傾向があります。体温には日内変動といわれるリズムがあり、早朝が最も低く、夕方に最も高くなりやすいのです。

食事をとったり動いたりといった活動も体温を上昇させます。夕食後や入浴後は熱が高くなりやすいタイミングといえるでしょう。

また、子供や赤ちゃんは体温調節機能が未熟です。そのため、外気温や室温、温かい布団の中で熱がこもるなど、環境の影響を受けて体温が上下することもあります。

これらの理由で熱が一時的に高くなっている場合は、病気ではありません。赤ちゃんや子供は大人より平熱が高いため、一般的に37度4分までは平熱とされています。ですから、37度台前半の熱で、様子もいつもと変わりなく元気という場合、ほぼ心配しなくても大丈夫です。

ただし、平熱には個人差があります。平熱が低めの赤ちゃんや子供の場合は、37度台前半が微熱であることも。元気なときに、朝昼夜の1日3回、体温を測り、赤ちゃんや子供の平熱を把握しておくことをお勧めします。

病気の可能性があるケース

●37度5分以上の熱

●機嫌が悪い

●食欲がない

●夜中に何度も目を覚ましてぐずる

赤ちゃんや子供の場合、一般的には、37度5分~37度9分までの熱を微熱、38度以上なら発熱と考えます。たとえ夜だけでも熱があるなら、不調があるサイン。特に38度以上の発熱なら何らかの病気の可能性が高くなります。

夜だけ熱が上がる理由のひとつとして考えられるのが、炎症を抑える働きをする副腎皮質ホルモンです。このホルモンは、朝から午前にかけて多く分泌され、夜にかけて減少していきます。そのため、体の中に炎症があると、副腎皮質ホルモンの分泌が少なくなる夕方以降に、熱が上がりやすくなります

また、微熱程度でも、機嫌が悪い、食欲がないなど、いつもと違う様子が見られるなら、不調のサインの可能性が。子供や赤ちゃんの様子をよく観察したほうがいいでしょう。

夜になると熱が出るときの受診の目安は?

夜に37度5分以上の熱があった場合、翌日は平熱であっても、子供や赤ちゃんの様子をよく観察します。日中は元気で食欲もあり、水分もとれていてよく遊ぶなら、1日くらいは様子を見てもいいでしょう。

診療時間に受診

次のような場合は、朝に平熱に戻っていたとしても、診療時間内に病院を受診します。

●グズグズしていて機嫌が悪い

●食欲がない、水分がとれない

●咳や下痢、嘔吐、発疹など熱以外の症状がある

●何となくいつもと違う、おかしいと感じる

●夜になると熱が出る状態が2日以上続いている

夜中でも大至急、受診

夜に熱が出て、次のような様子が見られる場合は、朝まで待たずに、病院へ急ぎましょう。

●生後3カ月未満で熱を出した

●嘔吐をくり返している

●尿量が明らかに少ない

●呼吸が苦しそうで、小鼻がピクピクしている

●呼びかけに反応がなく、唇が紫色

●けいれんを起こした

監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、山王病院、NTT東日本関東病院などの勤務を経て、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

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