海外での育児どうしてる?ドイツ在住ママの出産・子育て事情【産後ドゥーラ小松紀子の“子育てのヒント”Vol.3】

コラム
公開日:2019/04/12
更新日:2019/04/27
海外での育児どうしてる?ドイツ在住ママの出産・子育て事情【産後ドゥーラ小松紀子の“子育てのヒント”Vol.3】

今回はヨーロッパで最も日本人が多い都市、ドイツ・デュッセルドルフで子育て中のママたちを訪問。子育て事情について聞いてきました。海外で出産・子育てをしている日本人のママたちにとって、言葉や文化、習慣が異なる国での子育てはどんなことが大変?食生活は?ヘルパーさんは?どんな便利グッズを使っているの? など聞きたいことが満載!ドイツからのレポート1回目は、現地の食材で作ったドゥーラごはん&産院やヘバメ(ドイツの助産師)などの情報をお届けします。

ドイツ・デュッセルドルフの子育てママを訪問

ドイツ西部の地方都市、デュッセルドルフ。ヨーロッパの中心に位置しているため、世界の企業から派遣されたビジネスマンが多く駐在し、欧州一日本人が住んでいる都市でもあります。そこで暮らし、出産、子育てをしているママ&赤ちゃん7組に集まっていただき、お話をうかがいました。 

冬時間から夏時間に変わった翌日の早朝、買い物した食材を抱え、4ヶ月の赤ちゃんがいるママのご自宅を訪問しました。私が昨年まで5年半住んでいたデュッセルドルフでの習い事友達のお宅です。彼女は20代に海外で結婚生活が始まり、日本に里帰りせずドイツの産院で出産されたそう。海外での慣れない育児も、友達といろいろな情報や経験をシェアしながら楽しんでいます。

ドイツの食材でドゥーラごはんづくり

せっかくなので皆さんに体や母乳にやさしいドゥーラごはんを食べてもらおうと、午前中はキッチンをお借りし、調理スタート。日本からかつおぶし、昆布、スライサーを持参し、あとは現地のスーパーマーケットREWE、Zurheide、EDEKA、日系スーパーマーケットのwayoなどで食材を準備。出汁をきかせた薄味で野菜たっぷり、油や砂糖やみりんは控えめにしたドゥーラごはん&デザート10品を作りました。

●前日仕込んだドゥーラごはん

シュパーゲル(ホワイトアスパラ)入り春野菜のテリーヌ、にんじんとキヌアとくるみのサラダ、焼きプリン

●当日作ったドゥーラごはん

豚汁、プーテン(七面鳥)ひき肉のれんこんしそつくね、チキンのトマト煮、肉じゃが、サーモンいくらロール寿司、海老アボカドロール寿司、ホワイトマッシュルームとラディッシュのサラダ

旬のドイツ名物、ホワイトアスパラをテリーヌに使い、鶏ひき肉がないので代わりに低カロリーの七面鳥を使用。フレッシュのハーブが豊富なのでたっぷり使って風味を豊かに、塩味は控えめに。最近は大根や蓮根やしそなど割高ですが日本の野菜も手に入ります。ドイツでのドゥーラごはん作りは初めてなのでこちらもちょっと緊張です。

ランチしながら子育ての悩みを共有

お昼過ぎからみんなが来訪。生後42日目の初めてお出かけをする赤ちゃんや1歳8ヶ月のお子さん、パパが日本人で日本語上手なドイツ人ママなど、習い事やベビーマッサージ教室、ご近所で知り合った7組が集まってくれました。

まずはお水で乾杯、赤ちゃんをだっこしたり昼寝させたりしながら、ドゥーラごはんでゆっくりランチ。おくるみでしっかりお雛まきをしてソファで昼寝をする赤ちゃんも。サマータイムになったばかりなのでいつものお昼寝時間も1時間ずれて寝ないなど、赤ちゃんの体内時計は正確です。

「食材の種類が多くてうれしい」「ふだんこんなに落ち着いて食べられないので楽しい」「だしや根菜がほっとする優しい味」「キヌアやマッシュルームのサラダを作りたいのでレシピを教えて」と積極的に感想を言ってくれて、こちらもうれしいひととき。

ふだんの買い物はすべてドイツ語なので、まずはドイツ語教室に通い、挨拶や食材や洗剤など暮らしにまつわる単語やフレーズから覚えていくそう。薄切り肉は日系スーパーでしか手に入らなかったり、スーパーの卵は衛生上生で食べられないので鮮度の高い農家直送のものを買う、などいろいろな制約がある中、「なるべく油や塩分、糖分の少ない和食&野菜をメインに母乳にいいごはんを」と、皆さん工夫しているそう。

じゃがいもは日本より味が濃くておいしかったり、手軽なコールラビを大根がわりに使ったり、肉や果物や飲み物は日本より廉価だったりとうれしいことも多数。最近はネットスーパーもあり、「REWEなどでは50ユーロ以上で届けてくれるよ!」など、ドイツ人ママからの情報も。

夫が出張の日も多く、夜中も1人きりで赤ちゃんをみるのは最初は不安なことも多かったという日本人ママたち。たとえ自分の体調が悪くなったときでも、親も来られない、母乳のために薬も飲めないので、「心細くても自分しか赤ちゃんを守る人はいない!」とかなり精神的に鍛えられていきます。そんな中で出会った悩みや不安を共有できる友達の存在は大きく、つながりも深いものとなります。

お出かけ時のおむつ替え場所や離乳食やお菓子、ドラッグストアの商品情報を交換したり、ベビーグッズや洋服のおさがりだけでなく、友人が帰国するときに大型バギーや家具などを引き継いだり。日本人のグッズ売ります買います情報も、ネットや友人つながりで豊富にあります。

Profile
小松紀子
産後ドゥーラ
一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ、松が丘助産院登録ドゥーラ。現在、東京都中野区、杉並区、港区、品川区、世田谷区の登録ドゥーラ。ベビーシッターや家庭教師、塾の講師を経験し、18年の出版社勤務を経て、ドイツに5年半駐在し、帰国。一児の母。体に優しい料理、整理収納、ハンドケア、傾聴が得意。英語、ドイツ語(少し)可。趣味は旅行、ベリーダンス、美術館巡り。

一般社団法人ドゥーラ協会 小松紀子一般社団法人ドゥーラ協会 公式サイト

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