【シングルマザーという選択】DV・不貞行為で離婚、そして再婚。今だから語れるシンママ時代の苦い経験も告白!

コラム
公開日:2019/04/11
更新日:2019/05/09
【シングルマザーという選択】DV・不貞行為で離婚、そして再婚。今だから語れるシンママ時代の苦い経験も告白!

今回取材したのは11歳、7歳、5歳と育ちざかりの3人の子どもを持つ松浦みのりさん。離婚をして1度はシングルマザーになりましたが、現在は再婚して幸せな家庭を築いています。結婚と離婚、そしてシングルマザーを経て再婚と人生の大きな転換期を何度も体験した松浦さんに、離婚に踏み切った理由やシングルマザー時代の辛い経験、シングルマザーの再婚についてなど、気になるお話を伺いました。

付き合って1年足らずでスピード婚! 憧れの新婚生活だったはずが……

最初の結婚をしたのは32歳の時。私より3つ年上だった彼は結婚願望が強い人で、私自身も35歳になる前には子供を産みたいと思っていたので、つきあって1年もたたずに籍を入れました。当時、周りの友人がどんどん結婚していく中で、私にも焦りがあったんですよね。

そして始まった結婚生活。普通、新婚ホヤホヤの時期は盛り上がるものですよね? でもうちはそれがなかったんですよ。夜の方も全然で、いわゆるセックスレスでした。結婚したとたんに何で?って当時はかなり悩んでいて、ネットで色々調べてみると、あるサイトに1ヶ月以上ないと「セックスレス」と書いてあったんです。それで、あ、うち当てはまるな……って。

もちろん彼にも相談しました。でも「子供欲しいな」といって近づいても「気持ちわりいよ」と返答されて終わり。じゃあなんで結婚したの!?って思いますよね。しかもセックスレスって同世代の友達に相談しても、性欲ババアみたいに思われちゃって誰からも理解されないんですよ。だから1人で悩み続けるしかなくて、けっこう辛かったですね。その後も何度か夫ともめて、ようやく子供を授かったんです。

みんなの前では理想のパパ! でもモヤモヤが消えない

長女が生まれてからの彼は子煩悩で、家事もよく手伝ってくれました。掃除機をかけた後に拭き掃除までしてくれて。潔癖症とまではいかないけどキレイ好きで、子供にもやさしい。表面的にはまさに理想の旦那さんという感じでした。

とくに人前だと格好つけたがるところがあったんです。何組かの家族で集まったときに、突然いなくなったと思ったら「今日母の日だったじゃん!」って私に花を買ってきてくれたこともありました。

でも理想のパパという顔は、元夫のほんの一面でした。ある日、私が子供のことにかかりっきりで掃除も夕飯の用意も何もできなかった時があったんです。彼が仕事から帰宅して「ごめん何もやってないんだ」といったら、「え? 今まで何やってたの?」ってきつく怒られて。初めての育児で大変だということを説明しても、私の気持ちは全然分かってもらえませんでした。

この頃もセックスレスは続いていて、毎日なんとなくモヤモヤしたものが消えないな~という日々でした。

セックスレス、暴力、不貞行為……。いよいよ我慢の限界に

そしてある時、セックスレスの原因が分かったんです。ふと彼の携帯を覗くと出会い系のお店(出会いカフェ)で知り合った特定の女の子とやりとりしていました。さらに風俗にも定期的に行ってたことが判明したんです。しかも私が妊娠している間にも行っていたようで、本当にショックでした。

さらに暴力もありました。夫婦げんかで言い合いをしている時に、ストレートパンチが飛んできて見事にヒット。1歳を過ぎたばかりで伝い歩きしかできなかった子供が泣きながら私のそばまで来て、かばうような様子を見せてくれて、これはもうダメかもしれない、と思ったのを覚えています。病院へ行くと、診断は打撲で全治2週間。彼には「親にも友達にも、誰にも言うな」って言われました。今考えてみれば、以前から罵声を浴びせられたり、頭を小突かれたり。DV夫の傾向があったのかもしれません。

離婚協議はわからないことだらけ。弁護士に相談してよかった

彼に離婚の意志を告げると、「離婚したら買ったマンションのローンも半分ずつになるんだよ」といわれて驚きました。無知だった私はその言葉を鵜呑みにして途方に暮れていたんです。そしたら友達が、弁護士を紹介しようか?っていってくれて。不安はありましたが専門家に相談してみることにしたんです。

結果、弁護士に相談して本当によかったと思ってます。正直お金はめちゃくちゃかかりましたけど(苦笑)。でも借金は財産分与の対象とならないことが分かってひと安心。面会や養育費なども弁護士同士でやりとりしてもらい、私は直接元夫と話すことはなかったので、口のうまい彼にいいくるめられることもありませんでした。第三者って本当に大事だな~と実感しましたね。多分私1人で彼に立ち向かっていたら、彼の口車に乗せられて全部彼の思うつぼだったんじゃないかと思います。暴力を振るわれた時の診断書や不貞行為の証拠写真も役に立って、最終的には私の言い分を通すことができました。

通勤に往復4時間。シンママの時は子供に会えなかった

離婚後は茨城県の実家に身を寄せました。弁護士への相談料で120万円ほど使ったため貯金は少なく、女手1つで子供を育てるにはとにかく稼がなきゃ‼ということが頭にあったので、当時3歳だった子供を保育園に入れて都内の仕事に就いたんです。でも実家から会社までの通勤は電車で片道2時間。毎朝5時に起きて、帰宅するのは夜の8~9時だったので当然保育園の送り迎えはできず、実家の父と母に頼りっきりでした。
この頃は子供と一緒にいる時間が全然持てなかったですね。もっと時間に余裕の持てる近所の職場や在宅の仕事を選べばよかったと今になって後悔しています。

保育園でまさかのグループ分け!

シンママ時代の苦い経験といえば、当時通っていた保育園の学芸会ですね。子供がダンスを披露する姿を楽しみにしていたんですが、会場に行ってみるとなぜか同じクラスの園児たちが2つのチームに分かれていたんです。最初は同じ月齢なのになんで2チームに?と思っていたのですが、その分け方に気付いた時は愕然としました。子供と親御さんの組み合わせを照らし合わせてみると、なんと両親が揃っているチームと母子家庭(父子家庭)チームに分けられていたんです。
ダンスの曲に「パパ、ママ、ありがとう」という歌詞が入っていたために、1人親家庭にはあたりさわりのないダンスを、という保育園側の気遣いなのかもしれませんが、これにはありがたいやら悲しいやら……。子供はどんな気持ちでもう1つのチームの練習風景を見ていたんだろうと思うと切なくなりました。
しかも、それから子供に「パパはなんでおうちにいないの?」と質問されるように。子供の成長を実感できる機会だからこそ親への感謝の気持ちを伝えるような選曲をしたんだと思いますが、もう少しやり方がなかったのかな、と思ってしまいました。

いい出会いに恵まれて再婚。子供といる時間も増えた

今の夫は地元の友だちなんです。駅でばったり再会して以来、家が近いこともあって、一緒にご飯を食べに行ったりしていました。それがちょうど離婚協議でもめている時だったので、いろいろと相談に乗ってもらっていたんです。
でもいざ結婚となると、やはりためらいましたね。私は離婚したばかりでしたし、シングルマザーでやっていこうと躍起になっていただけに、今結婚するのはちょっと……と思ってました。世間の目も気になりましたしね。

でもそれ以上にシンママってお金のことが不安なんですよね。往復4時間の通勤時間も負担になっていましたし、子供との生活を考えると正直安定した生活に惹かれる自分もいました。そうこうしているうちに彼との子供を授かり、それでも頑なに結婚を拒み続けた私に「そこは甘えてよ!」と彼が言ってくれて、それで再婚することになったんです。

子供と2人の時間を大切にしたい

今は、夫と子供3人とともに、楽しい生活を送っています。父親が違う上の子も、一緒に暮らして1年くらいたった頃に今の夫をパパと呼ぶようになりました。彼も3人の子供を分け隔てなくかわいがってくれてます。
でも上の子は短期間に環境が大きく変わりすぎたせいか、軽い不安障害になってしまって……。シンママ時代の仕事の選び方とか、再婚のタイミングとか、もっと考えなければいけなかったと反省しています。小児精神科の先生にも「子供はそういう環境の変化についていけないんです。一番甘えたいときに甘えられなかったんですよ」ってきつくお叱りを受けました。だから今はその埋め合わせをするように、上の子と2人だけの時間をつくるようにしています。今まで甘えさせてあげられなかった分、たっぷり甘えられるように。私たち親子にとっては、とっても貴重な時間なんです。

辛かったことも今となってはいい経験に

再婚してからは、前に結婚をしていた時のようにモヤモヤとした精神的な苦痛はなくなりました。もちろん夫に対してイライラしたり、夫婦げんかをすることは多々ありますけど(笑)。上の子も、下の2人をかわいがっているし、兄弟ができてよかったなと思ってます。

離婚前後はあんなに辛かったのに、こうやって振り返ってみると意外に忘れているものですね。大変だったことは覚えているけど、具体的にどうだったかまでは思い出せない部分もあります。結婚して、離婚して、シンママになって、再婚して、そして今は3人の子育て……。短期間に”お得セット!”みたいな感じでギュッと体験しましたが、過ぎ去ってみれば結果的に人生の糧になっているかなって思います。

取材・文/齊藤久美子

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