つわりで気持ち悪い時の対処法!仕事は?体験談紹介【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/03/29
更新日:2019/04/16
つわりで気持ち悪い時の対処法!仕事は?体験談紹介【産婦人科医監修】
監修
竹内正人先生

つわりがつらいときは、胃がムカムカとして気持ち悪い状態が続きます。赤ちゃんのためにしっかり栄養を蓄えたい時期なのに、食事が思うようにとれず、ストレスも溜まります。そんなときの乗り切り方を産婦人科医の竹内正人先生にうかがいました。

つわりになってしまう原因ってなに?

つわりは、妊娠初期に起こる生理現象のひとつです。主に吐き気や胃のむかつきなど、消化器系の不快症状として現れます。

つわりが起こる原因はまだ解明されていませんが、妊娠によるホルモンの変化が大きく影響しているようです。胎盤が作られる妊娠初期になると、hCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が多く分泌されるようになるのですが、このhCGの値が高いとつわりが重くなる傾向があります。

つわりが始まるのは妊娠5~7週ごろ。9~12週ごろにピークを迎え、胎盤が完成する15~16週ごろに収まってくることが多いとされています。

しかし、つわりはすべての妊婦さんが経験するわけではありません。つわりを経験するのは、妊婦さんの7割ぐらいで、まったくつわりを感じない人もいます。つわりの現れ方には、個人差があるのです。

つわりで気持ち悪くなってしまう原因ってなに?

つわりの症状は様々な種類がありますが、その中でもよく見られるのが「吐きつわり」です。妊婦さんは食べ物を食べていようがいまいが吐き気が強く現れ、実際に嘔吐してしまうこともあります。いつもムカムカとして気持ちが悪いので、今まで通りに食事ができなくなり、やせてしまうこともあります。

「食べづわり」に悩まされる妊婦さんも多くいます。食べづわりとは、空腹になると気持つ悪くなったり、吐いてしまうため、常に何かを食べて気を紛らわすつわりのこと。食べ物ならなんでもいいというわけでなく、特定の食べ物でなくてはと受けつけなる場合もあるので、栄養バランスが悪くなることを気にする妊婦さんもいます。

これらは、妊娠によって味覚や嗅覚が敏感になり、食べ物の味や匂いに過敏に反応して気持ち悪くなるのが1つの原因です。また、妊娠すると分泌量が増えるプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)が脳の嘔吐中枢を刺激するといわれています。

プロゲステロンの増加は、腸の蠕動運動を低下させることもあり、便秘になることで吐き気や嘔吐を引き起こすこともあるようです。

吐きつわりや食べづわりによって、今まで通りに食事ができなくなってしまうことで、「赤ちゃんに栄養が届かないのでは」と心配になる妊婦さんが多いようです。それが精神的ストレスとなり、つわりの症状をさらに強めてしまうこともよくあります。

だからこそ、知っておいてほしいことがあります。それは、妊娠初期の赤ちゃんは、ごくごく小さな存在で、必要な栄養はごくわずかであるということ。だから、たとえ妊娠悪阻(にんしんおそ)※1と診断されたとしても、妊婦さんの体に蓄積されている栄養分が赤ちゃんに送られるので心配ありません。

※1 妊娠悪阻とは、重症型のつわりのこと。①1日中吐いている ②水分をとることが全くできない ③体重が4㎏以上やせた ④おしっこの量が少ない ⑤ふらふらして日常生活がままならない。上記のような症状がある人は、すぐに病産院を受診しましょう。脱水症状になったり、ビタミンB1が極端に不足すると母体に影響が出るので、点滴や注射が必要になる場合があります。

つわりで気持ち悪いけれど仕事に行くべき?

つわりで気持ち悪いときは、いつも通りに仕事に出かけることがつらいときも。そんなときはどうすればいいか迷うものです。つわりの症状と、勤務形態によって対処法が変わってくるので、先輩ママたちの事例をご紹介します。

つわりで気持ち悪い時どうした? 先輩ママの体験談

仕事をしながら、つわりを乗り切った先輩妊婦さんたちは、気持ち悪いときにどう対処しましたか?

「上司に事情を話し、つわりがつらいときは通勤時間を少し遅らせてもらい、ラッシュを避けていました」

「空腹になると気持ち悪くなるので、通勤用バッグにカロリーメイトとポカリスエットを常備していました」

「職場に蔓延する匂いで吐き気がするようになったので、仕事中はマスクを二重にしていました」

「気持ち悪くなるとよだれが出てくるので、ペットボトルにカバーをつけて、仕事中にこっそりと吐き出すようにしていました」

妊娠は病気ではないと言われているので、つわりがつらい場合についつい我慢してしまう妊婦さんも多いと思います。でも、つわりがひどくて仕事をするのが困難なときは、主治医に相談してください。仕事内容によっては、仕事を軽減したり、休んだりしたほうよい場合があります。

妊婦を守る法律を活用する手もあります。それが「母性健康管理指導事項連絡カード」。母性健康管理指導事項連絡カードは、医師の診断を受け、通勤緩和や休憩などの指導を受けた旨を記入してもらい、妊婦さんが勤め先に提出する書類のこと。ほとんどの母子健康手帳に様式が記載されているので、これをコピーして使用できます。不明点があれば、お住まいの都道府県労働局雇用環境・均等部(室)労働局へ問い合わせてください。

出典 :はじめてママ&パパの妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
竹内正人先生
⽇本医科⼤学⼤学院修了。⽶国ロマリンダ⼤学留学を経て、葛飾⾚⼗字産院などに勤務。
よりやさしい「⽣まれる・⽣きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠をこえて活動する⾏動派産科医。

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