つわりを種類別に緩和!飲み物&食べ物・体験談【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/04/01
更新日:2019/04/16
つわりを種類別に緩和!飲み物&食べ物・体験談【産婦人科医監修】
監修
竹内正人先生

妊娠中、妊婦さんたちの最初の悩みの種となるのがつわりです。同じ食べ物しか食べられなくなる人、食べると吐いてしまう人、飲むのもつらくなる人など、つわりが症状の現れ方には個人差があります。そこで、産婦人科医の竹内正人先生に、つわりができるだけ楽になる対処方法を教えていただきました。

つわとはそもそもどういうこと? 原因は?

妊娠初期に多くの妊婦さんが経験するのがつわり。つわりが始まるのは妊娠5~7週ごろ。9~12週ごろにピークを迎え、胎盤が完成する15~16週ごろに収まってくることが多いとされています。つわりを経験するのは、妊婦さんの7割ぐらいで、まったくつわりを感じない人もいます。つわりの現れ方には、個人差があるのです。

つわりが起こる原因はまだ解明されていませんが、妊娠によるホルモンの変化が大きく影響しているようです。胎盤が作られるようになる妊娠初期になると、hCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の多く分泌されるようになるのですが、このhCGの値が高いとつわりが重くなる傾向があります。

つわりの症状は人によって違うのですが、つわりによって今まで通りに食事ができなくなってしまうことで、「赤ちゃんに栄養が届かないのでは」と心配になる妊婦さんが多いようです。それが精神的ストレスとなって、つわりの症状を強めてしまうこともよくあります。

妊娠初期の赤ちゃんは、とても小さな存在で、必要な栄養はごくわずか。だから、たとえ妊娠悪阻(にんしんおそ)※1と診断されたとしても、妊婦さんの体に蓄積されている栄養分が赤ちゃんに送られるので心配ありません。

※1 妊娠悪阻とは、重症型のつわりのこと。①1日中吐いている②水分をとることが全くできない。③体重が4㎏以上やせた。④おしっこの量が少ない⑤ふらふらして日常生活がままならない。上記のような症状がある人は、すぐに病産院を受診しましょう。脱水症状になったり、ビタミンB1が極端に不足すると母体に影響が出るので、点滴や注射が必要になる場合があります。

つわりにはどんな種類があるの? 種類によって対策も違うの?

つわりの症状は、吐き気や嘔吐を連想しがちですが、大きく分けると5つのタイプに分かれます。先輩ママたちにアンケート調査をした結果がこちら。

どんなタイプのつわりを経験しましたか?

どんなつわりの症状が出るか、その症状は重いのか、軽いのかは、環境やメンタル面にも大きく左右されます。しかし、つわりは一定期間を過ぎれば、必ず解消されます。それまでは、つわりの症状別に上手に付き合って症状を軽減していく工夫が必要です。

タイプ1 食べづわり

空腹状態になると、吐き気をもよおしたり、嘔吐したりします。それを防ぐために食べようとするのですが、何が食べたいか、あるいは、食べられるかには個人差があります。ある特定の食べ物しか食べられなくなる人、温かい食べ物は食べられないけれど、冷たくすれば食べられるという人もいます。妊娠前とは食の好みが変わる人、フライドポテトなどのジャンクフードばかり食べたくなる人もいます。

タイプ2 吐きづわり

食べ物を食べている・食べていないに関わらず、吐き気を感じる症状のことで、吐き気をもよおすだけの人もいれば、実際に嘔吐してしまう人もいます。吐き気を感じる頻度も個人差があります。吐き気がずっと続く人もいれば、「昨日は大丈夫だったけれど、今日は吐いてしまった」と1日ごとに違う人もいます。1日のうちで寝起きの空腹時、あるいは電車に乗っているときに吐き気をももよおしやすい人など、さまざまです。

タイプ3 匂いづわり

匂いに敏感になり、特定の匂いをかいだだけで吐き気を催したり、食欲不振になって食べられなくなる人も。ゴミなどの悪臭だけでなく、料理をするときの匂い、洗剤類などの生活臭など、反応する匂いは人それぞれです。

タイプ4 眠りづわり

睡眠時間はしっかりとっているのに、いつでも眠気が襲ってきます。眠いだけでなく、体がだるくて頭がぼんやりするのも特徴です。他人から見ると、「怠けているのか」と誤解されやすいのが、このタイプのつわりです。

タイプ5 よだれづわり

唾液が過剰に分泌されます。通常なら無意識に出している唾液が、量が多くなると、口にたまった唾液を飲み込んだり、意識的に出したりすることに疲れてしまうことも。また、普段なら気にならなかった唾液の味や匂いを不快に感じる人もいます。

出典 :はじめてママ&パパの妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
竹内正人先生
⽇本医科⼤学⼤学院修了。⽶国ロマリンダ⼤学留学を経て、葛飾⾚⼗字産院などに勤務。
よりやさしい「⽣まれる・⽣きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠をこえて活動する⾏動派産科医。

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