あせものよりとは?予防、治療、ケアを教えて!【症例写真付&医師監修】

 専門家監修
公開日:2019/03/12
更新日:2019/03/18
あせものよりとは?予防、治療、ケアを教えて!【症例写真付&医師監修】
監修
馬場直子先生
神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長

「あせものより」を知っていますか? 「知らない」「初めて聞いた」という人も多いのではないでしょうか。あせものよりは、その名の通りあせもが関係する肌トラブルです。あせもとの違いは? 症状や病院に行く目安は? 予防するにはどうすればいいの? など、気になる点についてドクターにうかがいました。

「あせものより」とは? その原因と「あせも」との違い

皮膚には「汗腺」という汗の出る穴がありますが、汗をたくさんかくと、皮膚がふやけてその穴がふさがれてしまいます。すると、汗が皮膚の内側にたまり、炎症を起こします。これがあせもです。あせもになると、皮膚に直径2~3mmの発疹ができます。

赤ちゃんには大人とほぼ同じ数の汗腺があり、体が小さい分、大人に比べて汗腺の密度が高くなるので汗をかきやすく、あせもにもなりやすいという特徴があります。

あせもにはかゆみがあるため、赤ちゃんや幼児は無意識にかいてしまいます。度重なるとかきこわして皮膚に傷がつき、そこから皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌が侵入すると、汗の出る穴の周りに炎症が起こります。炎症はやがて汗腺の奥深くまで広がり、うみが溜まってしまいます。この状態が、あせものより。多発性汗腺膿瘍(たはつせいかんせんのうよう)ともいい、あせもができやすい顔や頭、背中、おしりなどによく見られます。

あせものよりあせものよりは、あせもにうみがたまったもの

あせものよりの症状――痛み、発熱、リンパ節がはれることも

黄色ブドウ球菌が汗腺の奥深くまで感染すると、1cmほどの赤いふくらみになり、やがてうみが溜まります。痛みがあるため、赤ちゃんや幼児はぐずったり、夜泣きをしたり、哺乳量が減ったりします。

重症化すると皮膚の変化だけでなく、37.5度程度の微熱が出たり、リンパ節がはれたりするなど、全身症状が出ることもあります。

発熱イメージあせものよりが悪化すると、発熱などの症状が出ることも。

あせものよりの注意点 病院に行く目安は?

あせものよりができるのは、赤ちゃんや幼児の体にあせもができていた場合です。あせもがあった箇所にうみがたまっていることに気づいたら、すぐに病院を受診しましょう。

放置すると、うみが大きくなって痛みが激しくなるだけでなく、治療をしても跡が残る場合もあります。

あせものよりの治療法

あせものよりは黄色ブドウ球菌という細菌が原因で起こるので、治療の基本は抗生剤です。うみがたまっているだけなら塗り薬が処方されますが、発熱やリンパ節のはれなどの症状がある場合は、内服薬も処方されます。

溜まっているうみは、針で切開して出します。赤ちゃんや幼児は切開した痛みで泣くので、パパやママは心配になるかもしれませんが、うみが出てしまえば痛みもなくなり、早くラクになります。

熱が出ている場合は、風邪などで発熱しているときと同じように、水分をしっかり補給して、安静にしていましょう。

あせものよりで熱が出たときは、処方された薬を飲ませる以外に水分補給もしっかりと。

監修
馬場直子先生
神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長
滋賀医科大学卒業。横浜市立大学皮膚科などを経て、1994年かながわ県立こども医療センター皮膚科医長、2002年より現職。日本皮膚科学会、日本小児皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会会員。的確な診察とわかりやすい説明で、ママたちに信頼されています。

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