赤ちゃんと添い寝する方法は? いつからしていいの?注意点も解説!

 専門家監修
公開日:2019/03/29
更新日:2019/04/16
赤ちゃんと添い寝する方法は? いつからしていいの?注意点も解説!
監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント

日本では畳に親子で布団を並べて敷いて川の字になって寝るのが昔からよく見られる光景。そのためママと赤ちゃんが添い寝をしている家庭も多く見られますが、新生児との添い寝は死亡事故につながる危険があるので十分な注意が必要です。とはいえ親子でスキンシップがとれる添い寝には赤ちゃんにもママにもメリットがたくさん! そこで乳幼児睡眠コンサルタント・愛波文先生に安全な添い寝の方法や注意点を聞きました。

赤ちゃんとの添い寝とはそもそもなに?

添い寝とは一般に、ママが赤ちゃんのそばに寄り添って寝ること。とくに赤ちゃんのうちは頻繁に授乳をすることもあり、赤ちゃんの隣で寝ていた方が手間が省けて便利というママもいます。しかし、赤ちゃんとの添い寝には危険を伴う場合も。安全性を十分に考慮したうえで行いましょう。

赤ちゃんと添い寝する効果やメリット

安心感が得られる

添い寝はママと赤ちゃんのスキンシップの1つ。ママが近くにいること、ママの体温を感じることで、赤ちゃんも安心して眠ることができます。

「アメリカでは1歳までは親子同室でベッドは別にすることが推奨されていますが、添い寝もNG行為ではありません。ただ新生児の場合は乳幼児突然死症候群のリスクが高まるので、添い寝をする際は安全性を確認した上で行うようにしてください(愛波文先生)」

授乳が簡単にできる

母乳育児の場合、添い寝をすることで夜中の授乳がスムーズに。夜赤ちゃんが泣いてしまっても、起き上がらずに寝ながらあやしたり、授乳をしたりできるのでママの負担も軽減します。

「添い乳にはデメリットもあり、添い乳がクセになってしまうと赤ちゃんが夜中に何度も起きるようになってしまう可能性も。それがママや赤ちゃんにとって負担でなければ問題ないのですが、赤ちゃんが起きるたびにおっぱいを加えさせる行為が大変だと感じるのであれば、クセにならないようにした方がよさそうです。すでに添い乳をやめたい…と思っている方は『プルオフメゾット』を試してみて下さい(愛波文先生)」

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緊急時にも素早く対応できる

赤ちゃんの近くで寝ていれば、赤ちゃんが病気に罹ったときはもちろん、地震などの災害時にも迅速に対応が可能。

「海外では赤ちゃんとママが別室で寝ている国もありますが、同室の方が乳幼児突然死症候群の確率が下がるという結果も出ています。近くにいれば赤ちゃんの変化にすぐに気付くことができるので、少なくとも1歳までは親子同室で寝るのがおすすめです(愛波文先生)」

一緒にいる時間が増える

赤ちゃんにとってママと一緒に過ごす時間はかけがえのないもの。ママも赤ちゃんとの触れ合いによって愛情ホルモンのオキシトシンが分泌され、幸福感が得られるとともにストレス解消や産後うつの予防などにもつながります。

「日中働いているため添い寝が大事なスキンシップの時間と話すママもいます。子育てで何より大切なのはママと赤ちゃんが幸せでいられること。ママの心が満たされていると赤ちゃんも満たされ、育児がスムーズになっていきますよ(愛波文先生)」

赤ちゃんとの添い寝はいつから? 新生児はNG?

いつから添い寝をしていいか、という問題については色々な見解があると愛波文先生はいいます。

「アメリカの小児科学会では、添い寝は乳幼児突然死症候群のリスクが高まるということで1歳までは寝床は別にすることを推奨しています。一方、添い寝を研究しているノートルダム大学の博士は、きちんと安全な睡眠環境が確立できていれば添い寝をしてもいいと伝えています(愛波文先生)」

大人の体や毛布・枕によって赤ちゃんが窒息したり、ママと密着して赤ちゃんが暑くなり過ぎたりすることで乳幼児突然死症候群を発症したり、添い寝が原因で死亡する新生児が少なからずいるのも事実。新生児と添い寝をする時は、安全性をしっかりと確認した上で行うようにしてください。

安全な添い寝の方法を教えて!

敷布団は固いものを使用

クッションタイプのやわらかい素材は、新生児が窒息する危険性があるので絶対にNG。赤ちゃんの顔が埋もれる心配のない、ある程度固い素材がおすすめです。

「赤ちゃんが寝るまわりにやわらかい素材のもの(たとえばぬいぐるみや、大人の枕や毛布など)がないか、シーツのサイズがきちんとマットレスに合っているか、細かい部分も寝る前にしっかりと確認を。ちなみにベビーベッドのベッドガードやベッドバンパーにクッションタイプの素材が使われている商品がありますが、これも窒息する危険性があるので絶対に使わないようにしてください(愛波文先生)」

体を密着させすぎない

赤ちゃんとママがぴったりとくっついて眠るのも窒息や熱がこもり、乳幼児突然死症候群のリスクが高まるので避けましょう。

「寝るときの寝室の温度は20~22度に。大人だと肌寒いと感じるくらいが赤ちゃんにとっては適温です。寒そうだからと赤ちゃんに服を着させすぎるママもいますが、これも乳幼児突然死症候群のリスクが高まるのでNG。これらは夜泣きや寝ぐずりの原因にもなりますので見直しましょう(愛波文先生)」。

落ちる危険性のあるベッドはNG

段差のある大人用のベッドは寝ている間にベッドから赤ちゃんが落ちてしまい、大惨事を招く可能性も。

「とくに赤ちゃんが寝返りをしだしたら大人用のベッドでの添い寝は避けましょう(愛波文先生)」。

赤ちゃんとの添い寝するリスクは?

乳幼児突然死症候群による死亡

それまで健康だった赤ちゃんがある日突然死亡する乳幼児突然死症候群(SIDS)。赤ちゃんが睡眠中に死亡するケースが多く、厚労省によれば平成29年には77名の赤ちゃんが乳幼児突然死症候群で亡くなってるといいます。原因不明なものが多くありますが、服の着せすぎや布団のかけすぎによって赤ちゃんの体内に熱がこもってしまう高体温化(うつ熱)も1つの原因とされています。

「添い寝でママの体と密着しすぎていたり、ママの毛布が寝ている間に赤ちゃんにかかってしまっていたり、そんなちょっとしたことでも乳幼児突然死症候群を発症する可能性があります。新生児期の添い寝は乳幼児突然死症候群のリスクが上がるので十分に注意してください(愛波文先生)」

窒息による事故死

0歳児の不慮の事故で上位を占めるのが就寝時の窒息による死亡。やわらかい素材の布団やクッションに顔が埋まってしまう、布団が首に巻きついてしまうなどさまざまな原因がありますが、添い寝にも窒息死のリスクがあります。

「寝ている間にママの体が赤ちゃんに覆いかぶさってしまったことで窒息死した例は過去にもあります。リスクを回避するには、添い寝時に赤ちゃんと密着しすぎず、大人の枕や毛布が赤ちゃんにかからないように気を付けましょう(愛波文先生)」

赤ちゃんと添い寝するときの注意点

大人の枕や毛布が赤ちゃんにかからないように注意を

窒息事故の原因となるママの枕や毛布。寝ている間にいつのまにか赤ちゃんに毛布がかかってしまったということが決してないように、赤ちゃんの近くに毛布や枕は置かないようにしましょう。また、赤ちゃんが寝る布団やベッドのまわりにぬいぐるみを置くのも危険です。また、毛布のかけすぎは赤ちゃんの体に熱がこもって乳幼児突然死症候群のリスクが高まるので注意を。

「本来赤ちゃんに掛布団や毛布はいりません。寒くなる冬場はおくるみやスリーパーを上手に利用してください(愛波文先生)」

赤ちゃんに覆いかぶさらないように

毎年のように大人が寝ている間に赤ちゃんに覆いかぶさって窒息してしまうという痛ましい事故が発生しています。自分の体で赤ちゃんを苦しめるようなことは絶対に避けたいところです。

「ママが寝不足で疲れている場合や睡眠を促す薬を飲んでいる時は、赤ちゃんと添い寝をするのは危険です。お酒を飲んで帰ってきたパパと添い寝をさせるのもやめましょう(愛波文先生)」

取材・文/齋藤久美子

近著 :ママと赤ちゃんのぐっすり本※情報は掲載時のものです

監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IPHI日本代表。Sleeping Smart®代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談を行い、日本人向けに睡眠を専門とするSleeping Smart®子育てサロンを運営。IPHIと提携し、オンラインで妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
 

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