新生児期の赤ちゃんの寝かしつけ。早くなるコツ&おすすめグッズ!

 専門家監修
公開日:2019/03/28
更新日:2019/04/16
新生児期の赤ちゃんの寝かしつけ。早くなるコツ&おすすめグッズ!
監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント

ママにとって寝かしつけは大きな悩みの1つ。日中は機嫌がいいのに夜になっていざ寝かしつけようとすると激しく泣き出したり、夜中の授乳やおむつ替えでぱっちりと目が覚めてしまったり、なかなか寝てくれない赤ちゃんにイライラしてしまうことも多いのでは? なぜ赤ちゃんがすんなり寝てくれないのか、そんなママたちのギモンを今回は子どもの睡眠コンサルタント・愛波文先生が解決! 赤ちゃんの睡眠トラブルはちょっとしたコツで改善できるんです!

新生児期の赤ちゃんの寝かしつけ、うまくいかないのはなぜ?

そろそろ寝てくれないかな、と思っても赤ちゃんの寝かしつけはなかなか理想通りに行かないもの。今回お話しを伺った愛波文先生も、ご自身のお子さんの寝かしつけで悩んだことがきっかけで、子どもの睡眠コンサルタントの資格を取得したのだそうです。

「当初は赤ちゃんは眠くなったら勝手に寝てくれるものだと思っていたんです・・・。出産してすぐは子供のためなら寝不足になっても大丈夫!とやる気満々でしたが、それも数か月後には限界に。ぐずったら抱っこをしてあやし、やっと寝たと思ってベッドに置くとまたぐずりだして抱っこ…なんてことを2~3時間繰り返していた日々を思い出すと涙が出てきます(愛波文先生)」

長男出産時の愛波文先生

その後、子供の睡眠について本格的に学び始めた愛波先生。その内容は目からウロコの連続だったそうです。「赤ちゃんにとっていいと思っていたことが、逆に寝ぐずりや夜泣きにつながっていたことがわかり、びっくりしました。これからお話しする内容は科学的根拠に基づいたものばかり。赤ちゃんの睡眠トラブルが解決すると、ママもハッピーになりますよ!(愛波文先生)」   

昼間起こしすぎるのは逆効果

新生児期の赤ちゃんが夜なかなか寝ないのは、昼寝が足りず、疲れすぎてしまっていることが1つの原因。昼間起こしておいたほうが夜たくさん寝てくれると思っているママも多いようですが、これこそが逆効果だと愛波先生はいいます。
「たとえば生後1ヶ月の赤ちゃんは、40分ほどしか起き続けることができません。それなのに2~3時間も起こしてしまうと赤ちゃんが疲れすぎてしまって睡眠トラブルにつながりやすくなるんです(愛波文先生)」

朝日を浴びて体内時計を整えることも大切

また、夜中に赤ちゃんが覚醒してしまうのも新生児期にはよくあること。「新生児は昼と夜の区別がまだついていないことが多いので、体内時計を整えるために朝起きたら窓ごしに朝日を浴び、窓を開けて新鮮な空気を入れてあげてください。外出ができるようになったら外に散歩にで出かける習慣をつくるのも睡眠にいい影響を与えます(愛波文先生)」

新生児期の赤ちゃんの寝かしつけのコツが知りたい!

では、赤ちゃんにすんなり寝てもらうにはどうしたらいいの? 科学的根拠に基づいた睡眠メゾットを提案する愛波先生に、今すぐできる寝かしつけのコツを聞きました。 

疲れすぎる前に寝かせる

生後1~3ケ月の赤ちゃんのベストな睡眠時間は1日に約14~17時間。また、赤ちゃんが日中起き続けていられる時間(活動時間)はママたちが思っているよりも少なく、生後1ケ月で約40分、生後2ケ月で約40分~1時間、生後3ケ月で約1時間~1時間20分が目安です。この活動時間を超えてしまうと、赤ちゃんが疲れすぎてしまい、夜眠れない原因に。
「夜、スムーズな寝かしつけをさせるためには、昼寝の取り方が重要。時計を見てそろそろ活動時間になるなと思ったら、ベッドや布団に赤ちゃんを置いてみて下さい。活動時間中の赤ちゃんは機嫌がいいことがほとんどなので、そのまま何もしなくて構いません。すっと眠りに入ってくれると思いますよ(愛波文先生)」

ホワイトノイズを流す

赤ちゃんを寝かしつける時は、ホワイトノイズを流すのも効果的。ホワイトノイズとはテレビやラジオなどのシャーッという砂嵐音のことです。「お腹の中で聞いていたママの血流音に似ているため、とくに新生児期の赤ちゃんにはとても効果があります。ホワイトノイズを流す場合は寝かしつけから起きるまで流し続けることが大切。専用のCDやスマートフォンのアプリもあるので、上手に活用してみてくださいね(愛波文先生)」
※ホワイトノイズのアプリは下記で紹介!

昼寝は明るい部屋で

「1日中寝たり起きたりを繰り返す新生児期の赤ちゃんの場合、日中の昼寝は生活音のある明るい部屋でするのがおすすめ。こうすることで昼と夜の区別をつけ、体内時計を整えることができます(愛波文先生)」。
生後3~4ケ月から昼と夜の違いが分かってくるので、それ以降は夜と同じ真っ暗な環境で昼寝させるのがベスト。

抱っこをする

色々試してもなかなか寝てくれない時は、生後数ケ月は抱っこ癖がついてしまうことを恐れずに抱っこしてあげるのも解決策の一つ。「抱っこ癖が付いてしまっても生後4ヶ月くらいから徐々に置いていく練習をすれば大丈夫。私は両手が空くボバラップを使用していましたが、最近は新生児を抱っこできる抱っこ紐も登場しています(愛波文先生)」

ベビーマッサージも効果アリ!

ママと赤ちゃんのスキンシップは、親子の幸福度が増して赤ちゃんも安心して寝てくれるように。「マッサージはどんな方法でもOK。ママ自身にもいい効果があるのでぜひ試してみてください(愛波文先生)」

添い寝でママが寝たふりをするのは避けて

「添い寝にはメリットもたくさんあります。ですが、この先赤ちゃんに1人で寝てほしいと思っている家庭は、添い寝の癖をつけないほうが得策です(愛波文先生)」。
また新生児の場合は、ママが添い寝をすることで窒息死や熱がこもって乳児突然死症候群のリスクが上がるので要注意。新生児期のうちは添い寝は避けた方がよさそうです。

赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのグッズを教えて!

寝かしつけに効果的な音楽”ぐっすりノイズ”

赤ちゃんを寝かしつける時、静かすぎる環境がかえって安眠を妨げることも。赤ちゃんはおなかの中にいるときからママの心音や血流音を聞いていたため、無音だとかえって不安に感じてしまうことがあるといいます。愛波文先生がすすめる”ぐっすりノイズ”は、上記で紹介した「ホワイトノイズ」や、波の音や小川のせせらぎなどゆらぎのある「自然音」。寝ている間中、同じ音を聞かせることで、赤ちゃんが安心して眠りについてくれます。

編集部が選んだ! 今すぐ使える"ぐっすりノイズ"アプリ

Sound Sleeper:ホワイトノイズ

赤ちゃんにおすすめのホワイトノイズを月齢別に選べます。生後6ケ月未満は子宮音や電気掃除機、「シーッ」という赤ちゃんが胎内にいたときに聞いていたママの血流音にそっくりなノイズも。

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ベビースリープサウンドHQ:ホワイトノイズ、あやし

赤ちゃんの心臓の鼓動やシーリングファン、加湿器、乾燥機、皿洗い機、回転するファン、雨や風、小川の音・・・など50音以上のサウンドが入った寝かしつけアプリ。タイマーをセットすれば自動で音を再生してくれるため、起きてしまった赤ちゃんがふたたび赤ちゃんが眠りにつく手助けもしてくれます。

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ベビースリープ ホワイトノイズ

電車や洗濯機、掃除機、シャワー、雨、森…など赤ちゃんを癒す効果のある音が盛りだくさん!ママの声を録音して再生することもできます。

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icobaby 無料で使える赤ちゃん泣き止み音アプリ

ドライヤーやビニール袋、掃除機などのかわいいイラストにタッチすると音が流れる絵本のような仕組みが人気。いぬや猫、カエルの鳴き声も入っているので夜泣きや寝ぐずりで困った時に効果を発揮してくれそうです。

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新生児から使える抱っこグッズ

抱っこ癖がつくを懸念して抱っこをしないママがいますが、新生児期の赤ちゃんの寝かしつけには抱っこも有効手段の一つ。両手が空いているとママもほかの作業がしやすいので、抱っこグッズを上手に使うことがおすすめです。

ベビービョルン ベビーキャリア ONE KAI Air

ベビービョルン 【日本正規品保証付】 ベビーキャリア ONE KAI Air シルバー 098004ベビービョルン ¥ 23,760 ※2019/10/18 17:37 時点のAmazon価格Amazonで詳しく見る楽天で詳しく見る

赤ちゃんの頭からお尻まで密着抱っこができる新ラウンドデザイン。赤ちゃんが安心して眠りにつけるとママたちに話題のニューアイテムです。通気性のいいメッシュ素材で暑い夏も快適。コンパクトに折り畳めて持ち運びに便利なのも魅力です。

Boba Wrap(ボバラップ)

Boba Wrap Turquoise (ボバラップ ターコイズブルー) 【日本正規代理店品】Boba(ボバ) ¥ 7,560 ※2019/10/18 17:37 時点のAmazon価格Amazonで詳しく見る楽天で詳しく見る

一枚布を体に巻き付けて赤ちゃんを抱っこするベビーラップは海外で人気の抱っこグッズ。なかでもベビーブランド「boba(ボバ)」のラップは、愛波文先生も愛用していた1点です。巻き方に慣れるまでは練習が必要ですが、コツをつかめば新生児を安定してぴったりと抱っこできます。ただし間違った使い方をすると危険を伴うので注意を。

赤ちゃんの寝かしつけにいい環境づくりとは?

赤ちゃんが安心してぐっすり眠ることができる睡眠環境づくりのポイントは色々。ここでは「光」「音」「温度」「服装」「安全性」についてご紹介します。

質のいい睡眠は朝日を浴びることから始まる!

「日光を浴びる時間が長い方がより活発に活動できたり、長い睡眠時間を確保できる」という研究があり、日光を浴びることが睡眠トラブルを防ぐことにつながることが分かっています。「快適な睡眠を促す睡眠ホルモンのメラトニンは生後3ケ月頃から体内で合成・分泌されますが、新生児にとっても朝の日光浴は大切。朝起きたらすぐにカーテンを開けて約15分日光を浴びましょう。また、夜は照明をすべて消した真っ暗な環境が理想。夜間のおむつ替えや授乳には、足下を照らすタイプのライトの使用がおすすめです。天井の常夜灯は明るすぎて赤ちゃんが目を覚ましてしまうので、あまりおすすめできません(愛波文先生)」

ぐっすりノイズは一晩中流す

ホワイトノイズ(テレビやラジオなどのシャーッという砂嵐音)を流す場合は、寝かしつけから朝起きるまでずっと流し続けて。赤ちゃんが夜中に起きたとき、寝かしつけの時と違う環境だと不安で泣いてしまうことがあります。寝かしつけの時と同じ環境をキープするように心掛けましょう。

室温は少し肌寒いくらいが適温

赤ちゃんがぐっすりと眠れる最適な室温は20~22度。「赤ちゃんが寒くないようにと服をたくさん着せたり、毛布をかけたりするママも多いですが、赤ちゃんには大人が少し肌寒いと感じるくらいの温度が適温です。新生児の場合、温め過ぎることで乳幼児突然死症候群のリスクが上がるため温めすぎはNG。部屋を涼しくしたら夜泣きがなくなったという家庭も多いです(愛波文先生)」
また湿度の高い梅雨時や乾燥が続く冬は、除湿器や加湿器を取り入れて湿度を40~60%に保つようにするとよく寝てくれます。

1歳までは掛け布団はかけない

日本では新生児期の赤ちゃんにも掛け布団やタオルケットを用意しますが、赤ちゃんの安全性を考えると掛け布団の使用は避けた方がよさそうです。

「私が住んでいるアメリカでは1歳以下の子供が寝るベビーベッドの中には何も入れないのが当たり前。これは掛け布団やぬいぐるみなどによる窒息死や、暑すぎることによる乳幼児突然死症候群を防ぐためです。日本の場合、出産祝いの布団セットにも掛け布団があらかじめ付いているものがほとんどですが、掛け布団を使用するのは2歳になってからを推奨します。それまでは、おくるみやスリーパーを上手に使ってみてください(愛波文先生)」

また、寝るときの服装は季節に応じて調整を。「新生児期の赤ちゃんは、夏は半そで・長ズボン・おくるみ、冬は長そで・長ズボン・おくるみがいいでしょう。素材は綿100%がおすすめです(愛波文先生)」

愛波先生のお子さんの生後間もない頃の写真。おくるみでしっかり固定され、すやすやとねんね

寝床まわりの安全性を最優先に!

新生児期に気を付けなければならないのは、乳幼児突然死症候群による死亡です。「アメリカでは寝床は1歳までは、親子が同室で寝床は別にすることを推奨しています。これだけで乳幼児突然死症候群のリスクは下がります(愛波文先生)」
また、ベビーベッドにクッション性のあるベッドカバーや敷布団は窒息の危険性があるので絶対にNG。固く、通気性のいいマットレスを使用しましょう。
パパやママと赤ちゃんが近くで寝る場合は、大人の枕や掛け布団が赤ちゃんにかからないように注意を。

赤ちゃんの寝かしつけをしないのはあり?

赤ちゃんが疲れすぎていない状態であれば、ベッドに赤ちゃんを置くだけですんなり寝てくれる場合も。「抱っこをしなきゃ寝ない、授乳をしないと寝ない、と思っているのは実はママの思い込みであることがほとんどで、活動時間を調整してあげれば睡眠トラブルは減っていきます。反対に昼寝が足りなかったり、活動時間が長すぎて赤ちゃんが疲れてしまっている場合は、興奮して激しい泣きにつながります。その場合は新生児のうちは抱っこをしたり、お尻をトントントンと一定のリズムでたたいてあげると落ち着くことが多いので試してみてください(愛波文先生)」

取材・文/齋藤久美子

近著 :ママと赤ちゃんのぐっすり本※情報は掲載時のものです

監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IPHI日本代表。Sleeping Smart®代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談を行い、日本人向けに睡眠を専門とするSleeping Smart®子育てサロンを運営。IPHIと提携し、オンラインで妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
 

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