突発性発疹で赤ちゃんが不機嫌になるのは発疹のかゆみのせい? 対処法は?【小児科医監修

 専門家監修
公開日:2019/01/09
更新日:2019/03/22
突発性発疹で赤ちゃんが不機嫌になるのは発疹のかゆみのせい? 対処法は?【小児科医監修
監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック

この記事は、突発性発疹のときに起こりやすい赤ちゃんの不機嫌についてまとめました。「高熱でも比較的、機嫌がいい」といわれる突発性発疹ですが、実際にはグズグズするなど、機嫌が悪くなる赤ちゃんもいます。

突発性発疹とはどんな病気?

突発性発疹は1才前後の赤ちゃんに多い感染症です。1年を通して見られ、流行するシーズンは特にありません。

38~40度の熱が出たあと、熱が下がったところで、おなかや背中を中心に発疹が出るのが典型的な症状。初めての高熱が突発性発疹、という赤ちゃんも多いでしょう。

原因

原因となるウイルスは2種類あります。ヒトヘルペスウイルス6型と7型で、異なったウイルスであるため、2度、突発性発疹にかかる赤ちゃんもいます。

また、突発性発疹のウイルスは一度感染すると一生、体内にひそみます。そのため、赤ちゃんの突発性発疹は周囲の大人を介してうつる、と考えられています。

診断

正確な診断を下すためには、血液検査を行い、突発性発疹のウイルスに対する抗体があるかどうかを調べなければなりません。しかし実際には、発熱後に発疹が出たのを確認して、「突発性発疹」と診断されることがほとんどです。

熱しか症状がない段階では、突発性発疹か他の病気か、判断することは困難です。「熱が下がったころに発疹が出てきたら、突発性発疹です。しばらく様子を見てください」などと医師からは言われるかもしれません。

治療

基本的に薬は用いず、赤ちゃん自身の免疫力で自然に治るのを待ちます。熱が高く、赤ちゃんがつらそうなら、解熱剤が処方されることもあります。

ちなみに、突発性発疹はウイルスによって発症する病気です。その場合、細菌の増殖を抑える抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。

突発性発疹の症状と経過 不機嫌期はいつ?

突発性発疹の一般的な経過は次のようなものです。

1 発症

突然、高熱が出ることで、発症に気づくことが多い病気です。咳など他の症状が伴うことはあまりありません。急に38度を超える熱が出るので、驚くママやパパも多いでしょう。

2 3~4日間の発熱

熱は3~4日間続きます。一般的に熱は高くなることが多く、40度に達することもあります。

熱が高くなるときに熱性けいれんを起こす赤ちゃんもいるので、よく様子を見守りましょう。

3 解熱後の発疹

熱が下がると、その日か翌日くらいに、おなかや背中を中心に赤いポツポツした発疹が出ます。発疹は次第に濃くなり、顔や手など全身に広がっていきます。

発疹は出てから2~3日経つと徐々に薄くなり、3~4日で自然に消えてしまいます。あとは残りません。

以上が典型的な経過ですが、症状の出方は赤ちゃんによってさまざま。症状が熱だけ、あるいは発疹だけというパターンもあります。なかには、ウイルスに感染しても症状がまったく出ない赤ちゃんもいます。

不機嫌になりやすいのはいつ? 発疹の痒みはある?

「高熱のわりに赤ちゃんの機嫌はいい」といわれる突発性発疹。しかし、これは個人差が大きく、それほどつらそうに見えない赤ちゃんもいる一方で、高熱のためにグッタリする赤ちゃんもいます。

熱と同時に、食欲がなくなったり便がゆるくなったりする赤ちゃんもいます。その場合、赤ちゃんはつらそうな様子になることが多いでしょう。

しかし、突発性発疹で赤ちゃんが最も不機嫌になりやすい時期は、熱が下がった後です。発疹が出たころに、だるそうな様子になったり、ぐずりがちになったりする赤ちゃんが多くいます。

どうしてその時期に機嫌が悪くなるのか、理由ははっきりとはわかっていません。ただ、発疹のかゆみが原因ではない、と考えられます。突発性発疹の発疹に、かゆみや痛みはないからです。

「高熱による疲れのせい?」と思いがちですが、解熱後に不機嫌になるのは、突発性発疹に特徴的な症状です。ですから、不機嫌になることもウイルスによって引き起こされている症状の1つである可能性があります。

監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、山王病院、NTT東日本関東病院などの勤務を経て、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

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