離乳食でタンパク質はいつからOK?量やレシピ、おすすめ食材紹介!

 専門家監修
公開日:2019/04/02
離乳食でタンパク質はいつからOK?量やレシピ、おすすめ食材紹介!
監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士

体をつくる上で大切な栄養素「タンパク質」。ここでは、離乳食でタンパク質をあげる時期や目安量、月齢別のおすすめレシピや食材をまとめました。赤ちゃんには一体いつからあげることができるのか、アレルギーの心配や先輩ママたの体験談など、気になる情報も満載!ぜひチェックを。

離乳食でタンパク質はいつから与えることができるの?

離乳食初期前半の赤ちゃんから与えることができますが、その時期のタンパク質は豆腐だけでも十分です。どんどん食べる赤ちゃんなら、淡泊でクセがない真鯛をあげても◎。ただ、白身の魚でも「たら」はアレルギーを引き起こす場合があるため、生後9ヶ月までは与えません。新しいたんぱく質源食品を与えるときは、種類と目安量を確認しましょう。

タンパク質の栄養素の特徴は?

体をつくるうえで、赤ちゃんの成長に不可欠なタンパク質。不足すると貧血になったり、体重がふえない、身長がのびないなどの心配も。一方、とりすぎても腎臓に負担をかけるので、「適量」を守ることが大切です。
タンパク質には、豆腐など脂質の少ない「植物性」と、魚や肉、卵など必須アミノ酸(人体では合成できず食品からとる必要のあるもの)のバランスのよい「動物性」があります。脂肪の少ないものから進め、両方の食品の栄養をバランスよくとりましょう。

離乳食でタンパク質を与える時のおすすめ食材を知りたい!

おすすめの食材をまとめました。アレルギーの心配がある食材は、調理法や目安量を守って与えましょう。

離乳食初期(生後5~6ヶ月)

植物性の良質なたんぱく質を多く含む大豆製品は、消化吸収にすぐれ、離乳食向きの食材です。まずは絹ごし豆腐からトライしてみて。肉・卵・乳製品はまだ与えません。

●絹ごし豆腐

なめらかな食感とやわらかな口あたりで抜群の食べやすさ!最初に食べさせるタンパク質源としてもおすすめです。大人は冷ややっこでも食べることができますが、赤ちゃんに与える時は必ず加熱しましょう。

●真鯛

淡泊でクセがなく、ほかの食材とも合わせやすい鯛は、離乳食初期におすすめの白身魚。鯛のほか、ひらめ、かれいなどもOKです。ただし、たらは生後9ヶ月まではひかえましょう。

●しらす干し

塩分が多いため、熱湯に5分ほどつけて塩抜きを忘れずに。離乳食初期はなめらかにすりつぶし、おかゆや野菜にまぜながら食べさせます。少量でも使いやすく、離乳食に便利な食材です。

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

離乳食中期からは納豆が解禁!また、白身魚に加えて生鮭や赤身魚、ツナ水煮缶も食べられるように。肉も、消化吸収がいい鶏ささ身肉から始めることができます。

●ひき割り納豆

大豆を発酵させて作る納豆は、大豆よりも栄養価が高く、消化吸収にもすぐれています。離乳食中期は、こまかく刻んであるひき割り納豆が便利。加熱してから与えましょう。

●ツナ水煮

常備ができて、手軽にコクとうまみがプラスできる便利食材。塩分、油分が気になるので、汁けをきってから使いましょう。食塩無添加のものがベストです。

●鶏ささ身肉

脂質が少なく、消化吸収もいいので、肉類のスタートにぴったりです。水からゆでて火が通ったら取り出すと、肉がかたくならずしっとり仕上がります。

●カテージチーズ

たんぱく質が多く、脂質と塩分が少ないカテージチーズは、離乳食におすすめの食材。なめらかな裏ごしタイプが使いやすい。ほのかな酸味とコクで、手軽にうまみアップ!

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

鮭や赤身のかつお、まぐろに慣れたら青背魚も徐々にプラスしていきましょう。食べられるお肉の種類もぐんと増えます。脂肪の少ない部位を選んで、いろいろな種類にトライしてみて。

●納豆

刻まず、そのままでも食べられるように。独特のねばりで、ほかの食材によくからみます。ねばねばが苦手な子は、納豆チャーハンなど火を通したメニューがおすすめです。

●たら

クセがなく調理しやすい白身魚ですが、アレルギーの心配があるため、たらだけ例外に離乳食後期以降からOKになります。甘塩ではなく、生を使いましょう。

●レバー

鉄分が豊富で、この時期からぜひ食べさせたい食材。鶏、牛、豚のどれでもOKですが、鶏レバーがやわらかくて扱いがラクです。

離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月)

魚類のほか、あさりやしじみなどの貝類、いかなども食べられるようになります。えび、かにも離乳食完了期から様子を見ながらスタートしましょう。また、牛乳を調理用としてだけではなく、飲み物としても与えられるようになります。

●高野豆腐

水でもどして、煮物などに使います。たっぷりだしを吸って、ジューシーな味わいに。乾燥したまますりおろして使っても。

●さば

青背魚の仲間で栄養豊富ですが、アレルギーが出やすいので慎重に。鮮度が落ちやすいので、新鮮なものを買い求め、すぐに調理しましょう。

●豚赤身ひき肉

ハンバーグやミートボールなどの定番料理のほか、スープの風味アップやチャーハンなどにも活躍するお役立ち食材。

●卵

アレルギーの心配がなければ、加熱して食べさせましょう。大人は生でも食べますが、乳幼児期は加熱が必須!1歳以降も、しっかり火を通しましょう。半熟もNGです。

離乳食で与えるタンパク質の量の目安は?

よく使うおすすめの食材を例に、離乳食1回分の目安量をまとめました。1回の離乳食で2種類以上を組み合わせるときは、半量ずつにするなど調整をしましょう。

離乳食初期(生後5~6ヶ月)

・豆乳…30ml(大さじ2)
・絹ごし豆腐…25g
・きな粉…3g(小さじ1)
・真鯛…10g(刺し身1切れ)
・しらす干し…10g(大さじ1) 

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

・絹ごし豆腐…40g
・ひき割り納豆…15g(大さじ1)
・生鮭…10g
・まぐろ…10g(刺し身1切れ)
・ツナ水煮…10g(大さじ1弱)
・鶏ささ身肉…10g
・卵…卵黄1個または全卵1/3個
・カテージチーズ…15g(大さじ1)

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

・木綿豆腐…45g
・納豆…15g強(大さじこんもり1)
・たら…15g
・あじ…15g
・鶏ひき肉…15g
・レバー…15g
・牛赤身ひき肉…15g
・卵…全卵1/2個
・プロセスチーズ…12g

離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月)

・高野豆腐…9g(1/2枚)
・水煮大豆…20g(大さじ2)
・ぶり…20g
・さば…20g
・豚赤身ひき肉…20g(大さじこんもり1)
・豚赤身薄切り肉…20g
・卵…全卵2/3個
・スライスチーズ…2/3枚

タンパク質を含む離乳食初期のレシピが知りたい!

だし豆腐

◆材料◆
絹ごし豆腐…10g(2㎝角1個)
だし…大さじ1

◆作り方◆
1、耐熱容器に豆腐、だしを入れ、ラップをかけて電子レンジ(500W)で約15秒加熱する。
2、豆腐を取り出してあら熱をとり、だしでのばしながら、なめらかにすりつぶす。

しらすのにんじんあえ

◆材料◆
しらす干し…5g(大さじ1弱)
にんじん…10g(2cm角1個)
湯冷まし…少々

◆作り方◆
1、しらす干しは熱湯1/2カップ(分量外)に5分ほどつけて湯をきり、すりつぶす。
2、にんじんは皮をむいてやわらかくゆで、裏ごしする。
3、1に2を加え、全体をよくすりまぜ、湯冷ましでかたさを調節する。

タンパク質を含む離乳食中期のレシピが知りたい!

ツナのトマトパンがゆ

◆材料◆
ツナ水煮缶…10g(大さじ2/3)
食パン…15g(8枚切り・耳なしで1枚)
トマトジュース(無塩)…大さじ2
野菜スープ…大さじ2

◆作り方◆
1、食パンはみじん切りにする。
2、耐熱容器に1、ツナ、トマトジュース、野菜スープを入れてラップをかけ、電子レンジ(500W)で約1分30秒加熱し、蒸らしながら冷ます。
3、2をよくまぜながら、ツナをこまかくほぐす。

鶏ささ身と野菜の煮込みうどん

◆材料◆
鶏ささ身肉…10g(1/5本)
にんじん…15g(2.5cm角1個)
小松菜…5g(大1枚)
ゆでうどん…35g(1/6玉)
だし…1/2カップ

◆作り方◆
1、ささ身は沸騰した湯に入れ、再び沸いたら火を止めて5分おき、とり出してみじん切りにすえる。
2、にんじんは皮をむいてやわらかくゆで、みじん切りにする。小松菜、うどんはみじん切りにする。
3、鍋にだしを弱火で熱し、2を加えて5分ほど煮る。器に盛り、1をのせる。

タンパク質を含む離乳食後期のレシピが知りたい!

牛肉と小松菜のとろみ煮

◆材料◆
牛赤身薄切り肉…15g
小松菜…20g(中1/2株)
植物油…少々
水…1/4カップ
水どきかたくり粉…少々

◆作り方◆
1、小松菜、牛肉はそれぞれこまかく刻む。
2、フライパンに油を中火で熱し、1を入れて1分ほどいため、水を加えて弱火にし、小松菜がやわらかくなるまで煮る。
3、2に水どきかたくり粉を加え、とろみをつける。

タンパク質を含む離乳食完了期のレシピが知りたい!

さんまのトマトパスタ

◆材料◆
さんま…20g(焼いて大さじ2)
トマト…30g(中1/5個)
スパゲティ…35g

◆作り方◆
1、さんまは塩をふらずに焼き、皮と骨を除きながらこまかくほぐす。トマトは皮と種を除き、7mm角に切る。
2、スパゲティは2cm長さに折り、表示より少し長めにやわらかくゆでる。
3、1、2を合わせてあえる。

離乳食でタンパク質を与える時の注意事項が知りたい!

積極的に与えたいタンパク質ですが、食材によっては注意しなければいけないものも。使いやすく赤ちゃんから人気の食材も、意外な注意点があるので要チェックです。

アレルギーが心配な食材

●卵

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鶏卵でもうずら卵でも、生卵のたんぱく質はアレルギーを引き起こす力が非常に強いため、内臓の未熟な赤ちゃんには厳禁です。必ず加熱したものを、月齢別の適量を確認してから与えましょう。

●たら

手軽で身近な食材ですが、アレルギー症状を示すことが多いため、たらだけ例外的に離乳食後期から食べれるように。

●青背魚(さんま・あじ・いわし)

アレルギーの心配があるため、離乳食後期から。また与えることができるようになっても、小骨が多いので調理のときは気をつけましょう。

塩分が心配な食材

●しらす干し

アレルゲンになりにくく離乳食初期から与えることができますが、塩分を多く含むために必ず塩抜きをしてから与えましょう。

誤嚥が心配な食材

●きなこ

離乳食初期から与えることができますが、粉のまま与えると気管に吸い込むおそれがあるので、必ず湿らせてから与えましょう。

●かまぼこ

原料は白身魚ですが、弾力があるので食べにくく赤ちゃんには不向きです。のどに詰まる事故があるので、離乳食完了期でも×。

脂肪が心配な食材

●肉類

肉類はアミノ酸バランスのよい良質なタンパク質源食品ですが、脂肪も多く含みます。そのため離乳食初期では与えず、離乳食中期になったら低脂肪でやわらかく、消化・吸収のよい鶏ささ身から肉のデビューを。鶏ささ身になれたら、レバーや皮を除いた鶏胸肉と胸肉のひき肉、離乳食後期から牛赤身肉、豚赤身肉の順で与えましょう。脂肪の少ないものを選ぶことは大原則。

タンパク質を含む離乳食に関して先輩ママの体験談が知りたい!

「鮭をあげる時には、骨に気をつけて、ほぐしてからご飯に混ぜて与えていました」(生後10ヶ月男の子のママ)

「アレルギーの可能性があるものは慎重に与えていました。好んで食べていたものは、かぼちゃと大豆の煮もの!大人も食べられるので毎週作っていたことも……」(1歳男の子のママ)

「枝豆入りの卵焼き、ひじき、ハンバーグをよく食べてくれました」(1歳5ヶ月男の子のママ)

「鯛のトマト煮をすごく気にいって食べていました。まぐろと豆腐のおやきもおすすめ!」(生後10ヶ月女の子のママ)

「毎日タンパク質をとれるように、高野豆腐をフードプロセッサーでくだいて常備しています。鮭やツナ水煮も細かくして冷凍しているので、野菜やおかゆに混ぜてあげています」(生後8ヶ月女の子のママ)

「きな粉は離乳食デビューをして少ししてからずっと使っています。ご飯やヨーグルトにかけると喜んで食べますが、しっかり混ぜないと粉っぽくて嫌がるので気をつけています」(生後8ヶ月男の子のママ)

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出典 :はじめてママ&パパの離乳食※情報は掲載時のものです

出典 :いつからOK? 離乳食 食べていいもの悪いもの※情報は掲載時のものです

監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士
栄養学博士・管理栄養士。小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(主婦の友社)など監修書多数。

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