子宮外妊娠の症状は?出血なしの場合もあるの?体験談あり【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/01/29
更新日:2019/04/16
子宮外妊娠の症状は?出血なしの場合もあるの?体験談あり【産婦人科医監修】
監修
佐藤雄一先生
佐藤病院院長 産婦人科医

子宮外妊娠とは、その言葉が示す通り受精卵が子宮外などに着床することで、胎嚢(たいのう)が確認される前の時期では、正常な妊娠との判別がしにくいこともあります。
子宮外妊娠とはどのようなものなのか、産婦人科ドクターにうかがいました。

子宮外妊娠とはどういうものなの?

子宮外妊娠とは、受精卵が本来着床すべき子宮内膜までたどりつかずに、子宮以外のところに着床してしまうことです。妊娠のごく初期に、受精卵が子宮内に移動する過程で起きることで、卵管に着床してしまうケースが多く見られます。ほかにはまれに、子宮頸管、卵巣、腹膜に着床することもあります。
一般的には「子宮外妊娠」という言葉で知られていますが、医学的には着床すべきでないところでの妊娠として「異所性妊娠(いしょせいにんしん)」といいます。

子宮外妊娠では赤ちゃんが育つことができないので、妊娠は継続できず流産となってしまいます。そのまま自然に流産することもあるため、初期段階で子宮外妊娠がわかった場合は、すぐに治療せずに経過観察となることもあります。
ただし、卵管に着床したまま受精卵が成長してしまうと、卵管破裂して大出血を起こす危険性もあるので、早期の見極めが重要です。

子宮外妊娠が起きる確率ってどのくらいなの?

子宮外妊娠が起きる確率は、妊娠数全体の約1~2%です。
誰にでも起こりえることなので、妊娠の可能性があるときは初期段階の出血やお腹の痛みに注意しましょう。ただ、正常な妊娠初期の段階でも不正出血などはあるので、症状だけでは判断できません。

子宮外妊娠でも妊娠検査薬で陽性反応は出るの?

子宮外妊娠であっても受精卵が着床した状態にはなっているため、妊娠初期と同様の反応が体に起こります。

妊娠を確認するための妊娠検査薬は、尿内のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを調べるものです。hCGは受精卵が着床するとつくられるホルモンなので、子宮外妊娠でも検査薬に反応して陽性反応が出るのです。

検査薬で陽性反応が出ただけでは、正常妊娠か子宮外妊娠かの判別はつきません。早めに産婦人科を受診して、超音波検査などを受けるようにしましょう。

子宮外妊娠はどんな症状がいつから出る?出血がないこともある?

子宮外妊娠であっても受精卵が着床したことに変わりはないので、通常の妊娠のような体調変化が出てきます。生理が遅れる、排卵後の基礎体温が高い状態が続くなど、妊娠のサインがあらわれるのです。熱っぽい、だるい、乳房が張る、イライラする、おりものが増える、肌があれるなど、個人差はありますがさまざまな症状が見られます。

妊娠週数は最後の生理のはじめの日を0週0日として数え、4週0日となる28日目頃から妊娠検査薬の陽性反応が出ます。これは一般的な28日周期で生理がくる場合なので、もし28日より周期が長いという人なら、その分陽性反応が出る時期も遅くなります。

初期段階で不正出血が見られる

子宮外妊娠の症状が出るのは4週目以降で、同時期に少量の不正出血やおりものが出ることがあります。出血の量は個人差がありますが、ほとんどの場合、不正出血の症状はあるようです。

ただし、通常の妊娠でも同様に不正出血やおりものはあるので、それだけで判断するのはむずかしいでしょう。少量の出血を生理がきたものと勘違いし、子宮外妊娠に気づかない人もいます。また、全く出血のないこともありますので注意が必要です。

さらに、そのまま妊娠5~6週目に入ってしまうと、子宮外妊娠でもつわりの症状が出ることもあります。

卵管で成長してしmと破裂の危険も

子宮外妊娠でも、受精卵が着床後に流産する場合があります。自然に流産すると、生理のように出血して妊娠が終了します。

けれども、卵管に着床し、流産せずに6週目以降まで受精卵が成長してしまうと、卵管破裂する危険性があります。卵管破裂が起きるとお腹のなかで大量に出血するため、下腹部に激しい痛みがあり、顔面蒼白、血圧の急な低下、冷や汗、めまい、嘔吐などのショック状態を起こし、緊急手術となります。

出典 :いちばんよくわかる妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
佐藤雄一先生
佐藤病院院長 産婦人科医
産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。女性の心身の健康を支援する医療を心がけ、予防医療の観点から妊婦さんの食事や栄養の大切さを指導している。

あなたにおすすめ

SOFINA iP 土台美容液をプレゼント!詳しくはこちら
注目コラム