赤ちゃんの夜泣きの原因&対策は?いつからいつまで続くもの?

 専門家監修
公開日:2019/03/27
更新日:2019/04/16
赤ちゃんの夜泣きの原因&対策は?いつからいつまで続くもの?
監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント

毎晩激しく泣き叫ぶ赤ちゃんの夜泣き。原因が分からずに何をしても泣き止まない夜が続けば、ママも寝不足で疲れ切ってしまいますよね。しかし、そんなママに朗報! 乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文先生によれば、”夜泣きはなくなる”ものなんです。「もう限界…」と身も心もボロボロになる前に、愛波先生流の夜泣き対策をぜひ試してみてください。

赤ちゃんの夜泣きとは?

機嫌よくぐっすり寝ていた赤ちゃんが、夜中になると急に泣き出すことがあります。おなかが空いていたり、おむつが汚れてるわけでもないのに泣き叫び、抱っこをしても、おっぱいをあげても、何をしてもなかなか泣き止まないのが特徴です。
夜泣きは連日続くことも多く、毎晩対応しているママの方が体調を崩してしまうケースも。ママにとって悩みの種となる夜泣きは決して珍しいことではなく、赤ちゃんの半分以上が経験するといわれています。

夜泣きっていつからいつまで続くの?

夜泣きが始まる時期は生後6ケ月頃~1歳半くらいの赤ちゃんによく見られる症状です。とはいえ赤ちゃんによって個人差があり、2歳を過ぎても続くという子もいれば、ほとんど夜泣きはなかったという子もいます。

しかし、夜泣きについて乳幼児睡眠コンサルタント・愛波文先生に聞いてみると「赤ちゃんの夜泣きは睡眠の環境と赤ちゃんの活動時間を見直せば、なくなることがほとんどです」と心強いお言葉が! 何をやっても泣き止まず、疲れ果てていたママにとっては救いの言葉ではないでしょうか。
でもどんな睡眠環境がいいの? 赤ちゃんの活動時間って何? その疑問を解決する前に、まずは夜泣きする原因について聞いてみましょう。

赤ちゃんはなぜ夜泣きをするの?その原因は?

赤ちゃんが疲れすぎている

夜泣きの原因は色々ありますが、最も多く考えられるのは赤ちゃんが疲れすぎていることだと愛波先生はいいます。
「実は赤ちゃんは起き続けていられる時間が短く、睡眠トラブルをかかえる赤ちゃんのほとんどが、理想の活動時間よりも起き続け過ぎてしまっている傾向にあります。大人は疲れるとぐっすり眠ることができますが、子供は疲れすぎると目覚めを促すストレスホルモンのコルチゾールが分泌されて交感神経の活動が高まります。それが、夜泣きや寝ぐずりにつながってしまうんです(愛波文先生)」

寝かしつけのときと環境が違う

赤ちゃんが夜ふと目を覚ましたとき、寝ついた時と違う環境になっていることで不安になり泣いてしまうことも。
「布団が変わってる、電気が消えている、などちょっとした変化が夜泣きの原因になっていることもあるので、寝かしつけのときと同じ環境を保つことも夜泣きを防ぐポイントの1つです(愛波文先生)」

日中刺激が多かった

どこかへ出掛けたり、友達が家に遊びにきたり、といつもと違う1日を過ごすことが、睡眠トラブルの原因になることも。例えば法事でたくさんの親戚にかわるがわる抱っこされた日に、なかなか寝付けず、夜泣きもした・・・といったようなエピソードは、ママあるあるのようです。
「といっても赤ちゃんにとって刺激が悪いわけではないので、控える必要はありません。刺激が多いと睡眠トラブルが起こりやすいという原因を知っておけば、いざ夜泣きが起こったときに、”あ、今日は出かけたからだな”と分かるので、ママの心の負担も少し軽くなるのではないかと思います(愛波文先生)」

室温が高すぎる

赤ちゃんが寝ている部屋の室温が高すぎて夜泣きをするケースは、実はけっこう多いのだそう。衣服を過度に着せてしまっていたり、寝室の温度設定を高くしすぎてしまうと、赤ちゃんは暑すぎて途中で起きてしまいます。
「赤ちゃんの睡眠最適温度は20~22℃。寒いのでは?と思うかもしれませんが、赤ちゃんにとってこれぐらいの方が快適に過ごせます。赤ちゃんが寝汗をかいて夜泣きをしている場合は、エアコンで部屋を暖め過ぎていないか、服を着せすぎていないか、確認してみてください(愛波文先生)」

赤ちゃんの夜泣き、どうしたら泣き止むの? 対策を教えて!

赤ちゃんの夜泣きを改善する上で、愛波先生が最も大切にしているのが「睡眠の土台」。睡眠の土台を整えるだけで睡眠トラブルの7割が改善できるといいます。睡眠の土台にはいろいろありますが、まずは睡眠の環境(光、音、室温など…)を整えることが大切。また、赤ちゃんの活動時間を見直すことも、大きな効果があるといいます。
「睡眠の土台づくりや赤ちゃんの活動時間を見直すことで、夜泣きがなくなったというママはたくさん。今日から始められることもたくさんあるのでぜひ実践してみてくださいね(愛波文先生)」

睡眠の環境を整える

睡眠の環境は、睡眠の質を大きく左右します。寝室となる部屋の光や音、温度、赤ちゃんを寝かせる時の服装などをチェックしてみましょう。

「まず朝起きたら、朝日を浴びましょう。カーテンを開けて、窓際で赤ちゃんを約15分間日光浴させてあげることで、質のいい睡眠のベースをつくることができます。
寝るときは遮光カーテンを使い、照明を真っ暗に。常夜灯は明るすぎるので、足下をうっすらと照らす『おやすみライト』がおすすめです。無音が不安に感じる赤ちゃんには、『ぐっすりノイズ(テレビやラジオなどのシャーッという砂嵐の音。または、小川のせせらぎの音)』を流しておくと落ち着いて眠れるかもしれません。ぐっすりノイズを流す場合は寝かしつけから朝まで流し続けることが大切ですよ。
室温は20~22℃と大人が少し肌寒いなと感じるぐらいがベスト。熱がこもらないように通気性のいい素材のマットレスを使用するのもいいでしょう(愛波文先生)」

活動時間を見直す

活動時間とは、赤ちゃんが起き続けられる時間のこと。生後1ヶ月の赤ちゃんは約40分しか起きていられない、と聞いて驚いたママも多いのではないでしょうか? そう、赤ちゃんが起き続けていられる時間はママたちが思っている以上に短いんです。
活動時間の目安は生後2~3ヶ月で約1時間~1時間20分、生後4~5ヶ月で約1時間20分~1時間30分。生後6~8ヶ月でも約2時間~2時間30分しか起き続けることができません。

「この活動時間を超えてしまうと赤ちゃんは疲れすぎてしまい、睡眠トラブルを招く結果に。活動時間をオーバーする前に寝かせるようにしてあげることは、夜泣きにも効果大です(愛波文先生)」

夜泣きが始まったら窓を開けて涼しい空気を入れる

いざ夜泣きが始まると、赤ちゃんはなかなか泣き止んでくれません。電気をつけておっぱいをあげてみたり、近所迷惑を考えてたまらず散歩に連れ出したり、とママたちも色々と試行錯誤で夜泣き対策をしているようですが・・・?

「なかなか泣き止まないときは、窓を開けて冷たい空気を入れるのも効果的。室温が高すぎて泣いてしまっている場合はもちろん、そうでない場合も泣き続けると赤ちゃんの体温がどんどん上がってしまい、余計に眠れなくなってしまうことがあります。部屋を涼しくしてあげると、すっと泣き止んで寝ることもあるので試してみてくださいね(愛波文先生)」

夜泣きが始まったら3分待ってみる

赤ちゃんも寝ている間に寝返りをうったり、ふと目を開けたりすることがあります。その一貫で「あー」「うー」と泣いている赤ちゃんを、夜泣きと勘違いしてすぐにママが抱っこやおっぱいで対応してしまい、寝ている赤ちゃんをわざわざ起こしてしまっている可能性もあるといいます。
「あー、うーという赤ちゃんの泣き声が聞こえたら、まずは3分ほど待ってみてください。しばらくしてそのまま寝てしまうこともあります(愛波文先生)」

赤ちゃんがぎゃんぎゃんと泣き続ける場合は、睡眠環境と活動時間に原因が潜んでいる可能性大。上記を参考に改善の方法を探ってみて下さいね。

夜泣きでうんざり、睡眠不足でイライラ・・・。ストレスを溜めない方法を教えて!

毎日夜になると泣き続け、やっと寝たと思ったら再び起きて泣き叫ぶ。こんな生活を毎日繰り返しているとママも睡眠不足になり、イライラしがち。ママに余裕がなくなると、赤ちゃんにもそれが伝わりさらに夜泣きがひどくなる…という負のスパイラルに陥ってしまいます。それを避けるためには、ママがハッピーでいられることが大切だと愛波先生はいいます。

「子供は赤ちゃんのころから親の感情や心の変化を敏感に感じ取っています。睡眠不足でイライラしている、疲れきって気力がでないと感じたら、まずは窓を開けて大きく深呼吸してください。新鮮な空気を体に取り込むことでリラックスできます。日中時間があるときは、10分の仮眠がおすすめ。アラームをかけて10分間寝るだけで、脳がすっきりとしますよ。
日本にはまじめに育児をしなければ、と自分の時間もとれずに追いつめられてしまっているママがたくさんいます。夫婦での育児分担もそうですが、地方自治体による一時預かりやベビーシッターを利用するなど、ママ自身の時間を積極的につくることも大切だと思います。ママの気持ちに余裕ができれば赤ちゃんの心も満たされ、自然と睡眠トラブルも減っていくという幸福度の高いスパイラルに。大好きな赤ちゃんのために、まずはママ自身を大切にしてあげてくださいね(愛波文先生)」

近著 :ママと赤ちゃんのぐっすり本※情報は掲載時のものです

監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IPHI日本代表。Sleeping Smart®代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談を行い、日本人向けに睡眠を専門とするSleeping Smart®子育てサロンを運営。IPHIと提携し、オンラインで妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
 

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