【小児科医監修】水疱瘡の潜伏期間や治療法は? 予防接種は?【症例写真あり】

 専門家監修
公開日:2018/12/31
更新日:2019/03/22
【小児科医監修】水疱瘡の潜伏期間や治療法は? 予防接種は?【症例写真あり】
監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院院長

この記事は、水疱瘡(水痘、水ぼうそう)についてまとめたものです。水疱瘡は子どもによく見られる病気です。たいへん感染力が強く、今のママ世代・おばあちゃん世代では、多くの人がこの病気を体験しました。2014年にワクチンが定期予防接種となったことで、近年は患者数が減ってきています。水疱瘡について、詳しく解説します。

水疱瘡の予防接種はいつ受ける? 接種回数は?

2014年からは定期接種に。1歳になったら早めに接種を

水疱瘡の予防接種は2014年に定期接種になりました。定期接種は国が接種を推奨するワクチンで、決められた期間内なら無料で受けられます。

また、2014年までは1回の接種が一般的でしたが、より確実に免疫をつけるため、定期接種になったタイミングで2回接種となりました。

とはいえ、定期接種は赤ちゃんから大人までの全員が対象ではありません。定期接種で受けられるのは、1歳以上2歳未満です。1歳になったらできるだけ早く1回目を接種し、その後3ヶ月以上あけて2回目を接種しましょう。

予防接種をすれば確実に防げるの?

水痘ワクチンの接種が1回だったときは、予防接種をしても水疱瘡にかかることがよくありました。しかし、2回接種になってからは95%以上の予防効果があるとされています。もし1回しか接種できずにかかってしまっても、症状は軽くなることが多いでしょう。また、このワクチンは、水疱瘡に自然感染したあとで起こる帯状疱疹(たいじょうほうしん)も予防します。

※帯状疱疹/水疱瘡のウイルスは、いったん体に入ると知覚神経節に生涯ひそみます。老化やストレスなどが原因で再び活動を始めることがあり、その際は知覚神経に沿って発疹と痛みが帯状に出ます。帯状疱疹では水疱が治ったのちにも神経痛が残ることがあり、2016年より高齢者に帯状疱疹予防として水痘ワクチンが使えるようになりました。帯状疱疹にかかっている祖父母から子供へ感染して水疱瘡を発症することもあります。

帯状疱疹帯状疱疹。ウイルスがひそんでいる神経に沿って発疹が出て、ピリピリとした痛みを感じます。

予防接種の副反応は?

水疱瘡の予防接種の副反応は、ほとんどありません。ごくまれに、軽く発疹が出ることがある程度です。

定期接種の時期を逃したら、かかる費用は?

無料で受けられる時期を逃してしまった、大人になってから接種したいなど、定期接種ではなく任意接種で受ける場合、費用は自己負担になります。任意接種の場合、値段は各医療機関が独自で決めています。ワクチンの仕入れ値などで違いはありますが、1回5000円~1万円のところが多いようです。自治体によっては助成金が出るところもあるので、市区町村に問い合わせてみるといいでしょう。

水疱瘡になったら学校に行ける?

発疹がかさぶたになるまでは出席停止

水疱瘡は感染力が強い病気のため、集団生活の中で感染が広がらないよう、「学校保健法」という法律で出席停止とされることが定められています。出席停止が解ける基準は、「すべての発疹がかさぶたになるまで」または「医師が伝染の可能性がないと認めたとき」。登校の際には、医師による「登校可能」の書面が必要とする学校もあります。

学校だけでなく、幼稚園、保育園でも同様の措置がとられます。

症例写真出典/はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア

出典 :はじめてママ&パパの 0~6才 病気とホームケア※情報は掲載時のものです

監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院院長
札幌医科大学医学部卒業後、国立小児病院新生児科(NICU)や東京都立墨東病院周産期センター新生児科部長、同病院副院長をへて2014年より現職に。多くの乳幼児をみてきた渡辺先生ならではの、的確で親切な助言が好評。これまで『母乳育児 ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。

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