【小児科医監修】水疱瘡の潜伏期間や治療法は? 予防接種は?【症例写真あり】

 専門家監修
公開日:2018/12/31
更新日:2019/03/22
【小児科医監修】水疱瘡の潜伏期間や治療法は? 予防接種は?【症例写真あり】
監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院院長

この記事は、水疱瘡(水痘、水ぼうそう)についてまとめたものです。水疱瘡は子どもによく見られる病気です。たいへん感染力が強く、今のママ世代・おばあちゃん世代では、多くの人がこの病気を体験しました。2014年にワクチンが定期予防接種となったことで、近年は患者数が減ってきています。水疱瘡について、詳しく解説します。

水疱瘡になったら病院へはどのタイミングで行くの?

早めの受診で症状をやわらげられる可能性も

ウイルスが原因の病気の多くには、抗ウイルス薬がありませんが、水疱瘡の原因である水疱帯状疱疹ウイルスに対しては、症状をやわらげることができる薬があります。ゾビラックス、アシビルなどの名前で製造されているもので、ウイルスの増殖をおさえます。

発症後2日以内なら、抗ウイルス薬を飲めば発疹や発熱などの症状が軽くなります。ただ、早期に服用しないと効果が望めない、健常な乳幼児に使う必要性を感じない、などの理由で処方しない医師も少なくありません。

また、抗ウイルス薬は発症した患者への治療として使われるもので、予防として飲むことはできません。

自己判断せずに受診を

水疱瘡は、場合によっては発疹部分への細菌感染、脱水症、まれですが肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。「単なる湿疹」と自己判断せずに、早めに受診しましょう。とても感染力の強い病気なので、病院に行く前に電話で症状を伝えて指示をあおぐといいでしょう。病院によっては別の待合室に誘導されることもあります。

かゆみ止めの薬が出されることが多い

赤ちゃんや小さい子どもの場合、抗ウイルス薬よりも対処療法の薬が出されることが多いでしょう。対処療法とは、原因ウイルスそのものをやっつけるのではなく、熱やかゆみなどの症状をやわらげることです。

中でもよく処方される薬に、「カチリ」という白く粘り気のあるかゆみ止めの薬剤があります。これは塗り広げず、水疱の上に乗せるようにして使います。

解熱剤が処方されることもありますが、アスピリンを含んだものは別の重篤な病気を引き起こす可能性があります。市販薬を気軽に使ったりせず、必ずかかりつけ医に相談しましょう。

水疱瘡の対処法・ホームケアと注意点

安静にして水分補給

どの病気でも、ホームケアの基本は安静、そして水分補給です。

安静というと布団に入って眠ること、と考える人がいますが、おとなしく寝ていられる子だけではないでしょう。好きなビデオを見る、絵本を読む、体を大きく動かさないおもちゃで遊ぶなど、家の中であまり興奮しないように過ごせばそれでいいのです。

口の中にできた水疱が痛くて食欲が落ちることもありますが、食べる量にこだわる必要はありません。食べられるものを食べられるだけ、で大丈夫。ただし、水分補給には気を配ってください。水、麦茶、経口補水液、薄めた果汁やスープ、赤ちゃんならおっぱいやミルクでもいいでしょう。少量ずつでも、こまめに何度も飲ませましょう。

水分補給

つめは短く切って

水疱瘡の発疹はかゆみがとても強いもの。かきこわすと化膿して跡が残るので、つめは短く切っておきましょう。

特にアトピー性皮膚炎のある子は、水疱が悪化しやすいので注意が必要です。薬の使い方などを、医師によく確認しましょう。

熱がある間のお風呂は避ける

汗やホコリで皮膚がよごれると、よけいにかゆみが強まります。体は清潔に保ちましょう。ただし、お風呂は体力を消耗するので熱がある間は避けて。熱が下がって普段の元気が戻ってきたら、長風呂はせず、シャワーで汗を流しましょう。

出典 :はじめてママ&パパの 0~6才 病気とホームケア※情報は掲載時のものです

監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院院長
札幌医科大学医学部卒業後、国立小児病院新生児科(NICU)や東京都立墨東病院周産期センター新生児科部長、同病院副院長をへて2014年より現職に。多くの乳幼児をみてきた渡辺先生ならではの、的確で親切な助言が好評。これまで『母乳育児 ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。

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