妊娠初期のおりものとは?色は?量は多い?【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/02/21
妊娠初期のおりものとは?色は?量は多い?【産婦人科医監修】
監修
木下智恵先生
成城木下病院

妊娠初期ではつわりとともに、おりものや便秘などの体調の変化が出てくる妊婦さんも。妊娠初期のおりものについて、産婦人科のドクターに教えてもらいました。

【ひと目でわかる妊娠週数】

※妊娠初期の妊娠週数

妊娠2ヶ月(妊娠4週~妊娠7週)
妊娠3ヶ月(妊娠8週~妊娠11週)
妊娠4ヶ月(妊娠12週~妊娠15週)

※妊娠中期の妊娠週数

妊娠5ヶ月(妊娠16週~妊娠19週)
妊娠6ヶ月(妊娠20週~妊娠23週)
妊娠7ヶ月(妊娠24週~妊娠27週)

※妊娠後期の妊娠週数

妊娠8ヶ月(妊娠28週~妊娠31週)
妊娠9ヶ月(妊娠32週~妊娠35週)
妊娠10ヶ月(妊娠36週~妊娠39週)

おりものとは

おりものとは、子宮の出口(子宮頸管部)や腟から分泌される粘液のことです。口の中が唾液でうるおっているように、腟や子宮頸管が乾燥しないよう、おりものは潤滑油のような役割を果たしています。また体内にバイ菌が入らないようにするのも、おりものの役目です。

一般的なおりものは、透明か白色で水っぽい状態です。腟内は酸性のため、ややすっぱいようなにおいがしますが、これは正常。おりものの量や状態には個人差があるので、「量が多いから異常」とはいえません。

妊娠初期のおりもの、変化する?

妊娠するとホルモンバランスが変化するため、おりものの量が増えることがあります。しかし量が多すぎる、色がつく、においが強くなった場合はトラブルの可能性もあるので、注意しましょう。

妊娠中期以降で、おりものシートや下着がびっしょりになるほど量が多い場合や、常に水が出ている感じがする場合は注意が必要です。破水している可能性もあるので、健診を待たずにすぐ受診してください。

妊娠初期のおりものはいつから変化がある?

妊娠5週ごろからおりものの量が増えます。妊娠するとエストロゲンという女性ホルモンの量が一気に増えるためです。

妊娠初期のおりものは多い?理由は?

妊娠するとエストロゲンという女性ホルモンの量が一気に増えるため、おりものの量が増えます。「多い・少ない」でいえば多いですが、おりものが多すぎるのはトラブルの可能性もあるので、受診しましょう。

妊娠初期のおりものは少ないこともある?

おりものの量に個人差はありますが、妊娠初期のおりものが少ないことはあまりなく、どちらかといえば妊娠初期はおりものの量が増えます。

妊娠初期 おりもの

妊娠初期のおりものの色は?

おりものの色は、白や透明なら問題ありません。ただし、おりものが白くても、カッテージチーズのようにポロポロした状態になったり、黄色や緑色で、かつかゆみがあったら、感染症などの疑いがあるのですぐに受診をしてください。

妊娠初期のおりもので、病気が疑われるのはどんなもの?

おりものの変化で見つかることが多い病気は、クラミジア感染症や細菌性腟炎などの性感染症です。

白っぽいカテージチーズのようなポロポロとしたおりものの場合は、カンジダ腟炎が考えられます。カンジダ腟炎の原因になるのは、真菌というカビの一種。カンジダはだれの体内にもいる菌で、免疫力が低下して腟内の自浄作用が弱まると菌が繁殖するものです。妊娠中は免疫が下がるので、疲れすぎない、ストレスをためないようにすることが大事です。

おりものの色が灰白色や黄色、緑色などの場合は、感染症や細菌性腟症を起こしている可能性が考えられます。

妊娠初期のおりもので疑われる病気の対策

上記のような、白っぽいカテージチーズのようなポロポロとしたおりものや色が緑色などの変化があった場合は、すぐに受診してください。

妊婦健診ではおりもの検査があります。腟の分泌物を採取して感染症がないか調べます。細菌性腟症、クラミジア感染症、B群溶連菌感染症、淋病、カンジダ腟炎、トリコモナス腟炎などの感染症を調べるための検査です。妊婦健診時に行うのが一般的ですが、時期や検査内容は産院によって異なるので確認してください。

取材・文/木村美穂

出典 :いちばんよくわかる妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
木下智恵先生
成城木下病院
2001年、横浜市立大学医学部卒業。東京大学医学部産婦人科、順天堂大学医学部産婦人科勤務を経て2005年より現職に。専門は周産期学のほか、婦人科腫瘍、不妊症、月経異常。元気で気さくな1男2女のママドクターです。

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