妊娠超初期のおならは臭い?よく出る?【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/03/08
更新日:2019/05/10
妊娠超初期のおならは臭い?よく出る?【産婦人科医監修】
監修
木下智恵先生
成城木下病院

妊娠判明後すぐは、妊娠について、妊婦さんの体の変化について、いろいろ知らないことばかりですよね。妊娠中は便秘になりやすいので、おならが気になる妊婦さんもいます。産婦人科のドクターに、おならや便秘について教えてもらいました。

【ひと目でわかる妊娠週数】

※妊娠初期の妊娠週数

妊娠2ヶ月(妊娠4週~妊娠7週)
妊娠3ヶ月(妊娠8週~妊娠11週)
妊娠4ヶ月(妊娠12週~妊娠15週)

※妊娠中期の妊娠週数

妊娠5ヶ月(妊娠16週~妊娠19週)
妊娠6ヶ月(妊娠20週~妊娠23週)
妊娠7ヶ月(妊娠24週~妊娠27週)

※妊娠後期の妊娠週数

妊娠8ヶ月(妊娠28週~妊娠31週)
妊娠9ヶ月(妊娠32週~妊娠35週)
妊娠10ヶ月(妊娠36週~妊娠39週)

妊娠超初期とはいつのこと?

「妊娠超初期」とは、妊娠0週から妊娠3週ごろまでをさす俗称です。正常な分娩期間といわれる妊娠37週0日~41週6日の「正期産」とは違い、医学用語ではありません。着床前のことをさしている場合が多いようですが、医学用語ではありませんので、妊娠検査薬や病院での検査によって妊娠判明するよりも前の期間のことでしょう。ちなみに、「妊娠初期」は、妊娠4週から(妊娠2ヶ月から)になります。

妊娠期間はまだ赤ちゃんがいないときからスタートします。日本では妊娠期間を「十月十日(とつきとおか)」といいますが、これは陰暦での数え方です。つまり、月の周期の28日を1 ヶ月として、約10ヶ月の妊娠期間を数えていました。

太陽暦では、1 ヶ月は約30日、欧米では妊娠期間をNine Monthsといいます。妊娠期間のスタートは最後の月経(生理)が始まった日になります。その日を「妊娠0 週0 日」として数えて、妊娠40週ごろに赤ちゃんは誕生します。

妊娠0 〜1週の間は、子宮の中にはまだ赤ちゃんの影も形もありません。月経(生理)が順調な人なら、月経(生理)の2週間後のころに排卵があります。このときに卵巣から排卵されて飛び出した1 つの卵胞が、卵管采にとり込まれるころに、精子と出合い、受精します。

受精すると受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら卵管を転がり、さらに子宮に進み、栄養分たっぷりに準備された子宮内膜にもぐり込み、着床して初めて、妊娠が成立するのです。この着床時期は排卵から7~10日後です。

妊娠超初期のおならの原因教えて

おならが出る原因は多岐にわたります。
●肉や食物繊維が多いものばかり食べるなど、偏食によって腸の運動がうまくいかなくなって便が溜まってしまい「機能性便秘」になってしまう。
●ストレスが原因で、空気を多くのみ込んでしまう「呑気症(どんきしょう)」も原因のひとつです。

また、大腸がんや過敏性腸症候群など、腸そのものの病変によっておならが出やすくなる場合もあります。あまりにもおならが出る場合は、一度主治医に相談してみましょう。

妊娠超初期におならが臭くなる理由は便秘?

一般的には、ストレスや偏食のため腸内で食べ物がうまく分解できず、溜まりがちになるとおならの臭いもきつくなります。

一方、妊娠すると、ホルモンの影響で便秘になりやすくなります。女性ホルモンの一種であるプロゲステロンが多く分泌され、子宮を弛緩させて妊娠を維持するように体が変化していきます。プロゲステロンには、腸の動きを弱める作用もあるため、消化不良を起こしやすくなり、おならの臭いもきつくなってしまうのです。

また、妊娠中は体が多くの水分を必要とするため、腸内の水分まで奪ってしまう傾向があり、これも便秘の原因となります。

便秘になるのは、プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響です。妊娠とともにプロゲステロンの分泌量が増え、大腸の中の老廃物の水分を失わせることで体内に便を溜めやすくなります。ホルモンの影響以外にも、つわりの影響で偏食をしてしまうと、糖などを偏って摂取してしまい、便秘になることもあります。

一般的におならが臭くなる原因は

一般的におならが臭くなる原因は、ストレスや偏食のため、腸内で食べ物がうまく分解できず溜まりがちになることです。

最後の月経(生理)が始まった日が、妊娠0 週0 日です。妊娠が成立する着床時期は次の月経(生理)予定日ごろで、それが妊娠4週ごろ。妊娠超初期とは妊娠0週から妊娠3週ごろをさすことが多いので、「妊娠超初期」の便秘と妊娠とは直接関係はありませんが、妊娠中は便秘になりやすくなります。

ちなみに「妊娠初期」の便秘は、つわりによって食事や水分の摂取量が少なくなることが原因だったり、つわりの影響で偏食をしてしまうと、糖などを偏って摂取してしまい、便秘になることもあります。
また妊娠によって、多量に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響もあります。プロゲステロンの分泌量が増え、大腸の中の老廃物の水分を失わせることで体内に便を溜めやすくなります。

妊娠 便秘

妊娠超初期に便秘薬を飲んだけど大丈夫?飲んでもいい?

妊娠超初期は妊娠判明前をさしていることが多いので、とくに薬に敏感になりすぎる必要はありません。また、市販や処方の便秘薬を適正に飲んだのであれば問題ありません。

便秘を長引かせると、痔を招くことがあります。痔になると、排便がこわくなり、さらに便秘がひどくなる…という悪循環に。早め早めの対処が肝心なので、悪化させる前に、解消するようにしましょう。妊娠判明後は、産科で便秘薬を処方してもらえば、妊娠中でも安心して使えます。

妊娠超初期の妊婦がおならを減らすにはどうすればいいの?

ストレスや偏食を改善しましょう。食事内容に注意して、バランスよく食べることがベスト。また、適度な運動も効果的です。

妊娠初期になり、つわりなどで十分な食事がとれない場合でも、水分をとること、食物繊維をとること、糖をあまりとらないことを心掛けましょう。

取材・文/木村美穂 校正/主婦の友社

出典 :いちばんよくわかる妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
木下智恵先生
成城木下病院
2001年、横浜市立大学医学部卒業。東京大学医学部産婦人科、順天堂大学医学部産婦人科勤務を経て2005年より現職に。専門は周産期学のほか、婦人科腫瘍、不妊症、月経異常。元気で気さくな1男2女のママドクターです。
成城木下病院

あなたにおすすめ

注目コラム