妊娠初期に心拍が確認できない原因とは【産婦人科医監修】

 専門家監修
公開日:2019/01/16
更新日:2019/03/18
妊娠初期に心拍が確認できない原因とは【産婦人科医監修】
監修
竹内正人先生

エコー検査で、赤ちゃんの心拍が確認できたときはうれしいですよね。ただ、さまざまな理由で心拍確認ができないことがあります。その場合に考えられる原因について、産婦人科医の竹内先生に教えてもらいました。

【ひと目でわかる妊娠週数】

※妊娠初期の妊娠週数

妊娠2ヶ月(妊娠4週~妊娠7週)
妊娠3ヶ月(妊娠8週~妊娠11週)
妊娠4ヶ月(妊娠12週~妊娠15週)

※妊娠中期の妊娠週数

妊娠5ヶ月(妊娠16週~19週)
妊娠6ヶ月(妊娠20週~23週)
妊娠7ヶ月(妊娠24週~27週)

※妊娠後期の妊娠週数

妊娠8ヶ月(妊娠28週~31週)
妊娠9ヶ月(妊娠32週~35週)
妊娠10ヶ月(妊娠36週~39週)

妊娠初期、心拍が確認できるのはいつ?

妊婦健診の経腟超音波検査のとき、モニターの画像で点滅しているような動きが確認されます。これが「心拍」です。つまり、赤ちゃんの心臓の動きのこと。妊娠6週頃に胎児の心拍が確認できるようになります。

妊娠初期 心拍 確認 できない

妊娠初期、心拍が確認できない原因とは?

妊娠6週以降でも、心拍が確認できないこともあります。原因はいくつかありますが、多いものとしては以下が考えられます。
・生理不順などが原因で、妊娠週数に誤差があるため。実際には週数が早くてまだ心拍が確認できない。
・超音波の位置やおなかの赤ちゃんの位置などの関係で、たまたま心拍が確認できない。

妊娠週数のずれなどで胎児の心拍が確認できないときは、1週間程度時間をおいて、再度調べます。
また、おなかの赤ちゃんが順調に成長していないことも考えられますが、医師から健診のときに特に何も言われなければ心配ないでしょう。

妊娠初期に心拍が確認できない…流産の可能性

まず、流産とは。
妊娠22週より前に胎児が母体から外に出てしまうことを「流産」といいます。
流産が起こるのは妊娠全体の約10〜15%程度。そのうちの約9割が、妊娠12週までの初期に起こっています。したがって、妊娠14週の流産の確率はかなり低いといえます。妊娠13週~21週までの流産は、流産全体の約1割です。

初期流産の主な原因は、赤ちゃんの染色体異常です。つまり、流産の大半は、もともと育つことがむずかしい受精卵だったということが多いのです。35歳以上の妊娠になると、胎児の染色体異常が増えるというデータがあります。流産の原因のほとんどは赤ちゃんの側にあり、40歳以上では流産率が40%といわれています。それ以外の母体の側の原因としては、子宮の奇形や子宮筋腫など、子宮のトラブルによるものや免疫的な因子、血液の凝固障害などがあります。

妊娠したすべての人のうち、6〜7人に1人は流産するといわれるほど、流産は思っている以上によく起こることです。もし流産しても「たまたま」ということがほとんどですが、2回以上流産を繰り返した場合は不育症の検査を受けることも考えてみましょう。

妊娠初期に心拍が確認できないからといって、かならずしも「流産」ということではありません。おなかの赤ちゃんが順調に成長していないことも考えられますが、まだ心拍が見える前の超初期の可能性もあります。医師から説明と、「1週間後に再度調べましょう」などの指示があるでしょう。

妊娠初期に心拍が確認できないことを防ぐための予防策は?

心拍確認ができないことを防ぐ予防策はありません。
妊娠初期は妊娠前と同じように、普通に生活をしてください。いつも通りに家事をしても問題ありません。妊娠前から軽めの運動をしていたなら継続しても大丈夫です。ただし、無理は禁物です。また、ママが口にしたものは、胎盤を通して赤ちゃんに送られるため、飲酒はやめましょう。
医師に「安静に」など言われた場合は、指示に従ってください。

※本記事中の画像はイメージです。

構成・文/木村美穂

出典 :はじめてママ&パパの妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
竹内正人先生
⽇本医科⼤学⼤学院修了。⽶国ロマリンダ⼤学留学を経て、葛飾⾚⼗字産院などに勤務。
よりやさしい「⽣まれる・⽣きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠をこえて活動する⾏動派産科医。

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