離乳食のおかゆの作り方って?おすすめの方法や、冷凍の仕方も紹介

 専門家監修 公開日:2018/12/07
離乳食のおかゆの作り方って?おすすめの方法や、冷凍の仕方も紹介
監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士

離乳食を始めるにあたって、最初に思いつくものといえば「おかゆ」。「10倍がゆ」「7倍がゆ」なんて聞くと難しく感じるけれど、基本さえおさえてしまえばあとは簡単!おいしく作るコツや、上手な冷凍の方法もご紹介します。

離乳食のおかゆは、時期によって形状&水加減が違う!

10倍がゆ(離乳食初期・5~6ヶ月)

【米から炊く場合(米:水)】1:10 【ごはんから炊く場合(ごはん:水)】1:9
ツブツブがあるとゴックンしにくいので、舌ざわりのなめらかなポタージュ状に。

7倍がゆ(離乳食中期・7~8ヶ月)

【米から炊く場合(米:水)】1:7 【ごはんから炊く場合(ごはん:水)】1:6
米を指でつぶすと簡単にくずれる。水分が多く、ゆるゆるした状態。

5倍がゆ(離乳食後期・9~11ヶ月)

【米から炊く場合(米:水)】1:5 【ごはんから炊く場合(ごはん:水)】1:4
米の粒は残っているが、トロッとしてやわらかい状態。

軟飯(離乳食完了期・1歳~1歳6ヶ月)

【米から炊く場合(米:水)】1:3~2 【ごはんから炊く場合(ごはん:水)】1:2~1.5
ごはんよりやわらかめ。かむ力に合わせて、水分量は調節してOK。

※ごはんから作るときは、すでに水分を含んでいるので、米から炊くときよりも水分を減らします。
※水加減は炊く量や火加減で変わってくるので、水分が蒸発したら足すなど、作りながら調節してください。

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離乳食のおかゆの作り方が知りたい!

米から作る場合は?

1. 炊く前に30分以上浸水

炊く30分~1時間ほど前から、分量の米(大さじ1)を水にひたしておく。こうすると米が水を吸ってやわらかい状態に。

2. 強火→弱火でじっくり炊く

鍋に1.と水(150ml)を入れてふたをして、強火にかける。沸騰したらふたを少しずらし、弱火にして1時間ほどじっくり炊く。

3.ふたをしたまま蒸らす

ぴっちりふたをしたまま10分以上(冷めるまででもOK)蒸らす。これで米が水を吸い、なめらかな状態に。

4.裏ごし器の網を通す

離乳食初期のとくにスタートのころは、すりつぶすか裏ごししてさらになめらかに。やわらかく炊いた10倍がゆは、こし網にのせてスプーンの背で押せば、簡単に裏ごしができます。

5. 10倍がゆは、ゆるいポタージュ状を目安に

網の裏についたおかゆをこそげとり、水分と混ぜ合わせる。サラサラ状より、少しとろみのあるトロトロ状がゴックンしやすくて◎。

ごはんから作る場合は?

1. ごはんに水を加え、よくほぐす

鍋に分量のごはん(大さじ1)と水(約130ml)を入れ、かたまりをよくほぐす。

2. 最初は強火、沸騰したら弱火に

ふたをして強火にかける。沸騰したら弱火にして、10倍がゆなら30分、そのほかは10~15、軟飯は5分ほど炊く。

3.火を止めて蒸らす

 やわらかく煮えたら火を止めてふたをし、10分蒸らす。冷めるまで蒸らしてもOK。その後は、「米から作る場合」の4.~5.と同様。

軟飯を作る場合は?

1. ごはんと水をまぜ、電子レンジで加熱

耐熱容器にごはん100gと水150~200mlを入れてまぜる。ふきこぼれるのでラップはかけずに、電子レンジ(600W)で3分加熱する。

2. ラップをかけて蒸らす

加熱後はラップをかけ、しばらくおく。蒸らしながら冷ます間に、ごはんがさらに水を吸ってふっくらした状態に。

離乳食のおかゆを作るときのコツは?

直径16cmくらいの鍋で多めに炊くと失敗が少ない! 

おかゆの仕上がりは、炊く量や鍋の大きさにも左右されます。多めに炊くと失敗が少ないので、数日ぶんをまとめて炊き、小分け冷凍するのがおすすめ。大きい鍋は水分が蒸発しやすいため、直径16cm前後の厚手の鍋が適しています。

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細かくくだくと、炊く時間が短縮できる! 

米から炊く場合は、すり鉢やフードプロセッサーを使うのも手。米を浸水させてから、米粒を1/2~1/3にくだいておきます。こうすると炊く時間が短くて済み、ラクちん! 

簡単に作るなら、炊飯器の「おかゆモード」

炊飯器に米と10倍の水を入れ、「おかゆモード」のスイッチを入れるだけ。5倍がゆなら炊飯器の「おかゆモード」の目盛りを利用できます。

1回分なら、大人ごはんといっしょに「カップがゆ」

耐熱カップに赤ちゃん用の米と水を入れ、大人用に水加減した炊飯器の中央に置き、スイッチオン。10倍がゆなら米小さじ1に対し、水50mlでセットします。ただし、炊飯器によってはカップをセットできないタイプもあるので、注意書きをよく読んで。

離乳食のおかゆを保存するにはどうすればいい?冷凍の方法は?

離乳食のおかゆは、少量だと水分が蒸発して作りにくいので、数日~1週間分をまとめて炊くのがおすすめです。しかし、赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いので、保存する場合は大人より少し気づかいが必要。ルールを守って、安全でおいしい離乳食を作りましょう。

おかゆの固さによって冷凍方法をチェンジ!

10倍がゆは製氷皿で

製氷皿は、離乳食初期のトロトロおかゆを小分けするのにぴったり。1ブロックが大さじ1など、容量を知っておくと使いやすい!凍らせた後は、取り出してフリーザーバッグに移すと劣化を防げて、毎回の取り出しもラクちんです。

7倍がゆ&5倍がゆはラップで包むか、小分け容器で

液状ではないけれど、トロっとしてやわらかいおかゆは、1食分ずつラップで包むか、小分け容器で保存。赤ちゃんが食べる量はまだ少ないので、小さめサイズのラップが包みやすくて◎。

軟飯は小分け容器で

ごはんよりやわらかめの軟飯になると、食べる量も増えてくるので小分け容器が大活躍。冷凍&電子レンジOKか確認してから使いましょう。容器がなければ1食分をラップで包む方法でも。

おかゆは熱いうちに密閉し、冷ましてから冷凍を

普通、加熱した食材は冷ましてから小分けして、冷凍します。しかし、おかゆは炊きたて熱々のうちに密閉して、おいしさを保った状態で冷ましてから冷凍を!冷たくなったおかゆをラップで包み、冷凍してチンしても、おいしいおかゆには戻らないので注意しましょう。

安全第一だから、調理器具は清潔に

細菌は冷凍しても死ぬわけではありません。食材の下ごしらえをするときは、手や調理器具をよく洗って、清潔にすることを心がけましょう。とくに食材が直接触れるものは、細菌が繁殖しやすいのでこまめに熱湯をかけ、消毒を。

離乳食の冷凍は1週間で使い切るのがお約束

フリージングしたものは、冷蔵より長期保存ができるとはいえ、少しずつ劣化が進みます。味に敏感で抵抗力も弱い赤ちゃんに食べさせるので、1週間で使い切れる分を冷凍しましょう。日付をメモすると、使い忘れを防げます。

冷凍した食材を解凍するときの手順とポイント 

解凍の手順1・使う分だけサッと取り出す

1回ずつ小分けした食材は、使う分をサッと出し、すぐに冷凍庫へ。フリーザーバッグにまとめて入れたおかゆは、使う分だけスプーンですくって出し、空気を抜いて再冷凍!離乳食では少量の食材を冷凍しているため、放置するとすぐにとけてきます。冷凍と解凍をくり返すと劣化するので、なるべくスピーディーに。

解凍の手順2・凍ったまま加熱する

離乳食用のフリージング食材は少量で、解凍・加熱時間が短くて済むのが助かるところ。凍ったまま電子レンジにかけたり、鍋に入れたりしても、長くて3~5分。一気に解凍・加熱するのがラクだし、おいしさも復活します。逆に、自然解凍すると霜がとけて水っぽくなり、かえって栄養やうまみが落ちることもあるので注意! 

解凍の手順3・熱々になるまで加熱する

熱々に加熱することでおいしくなるのと同時に、殺菌の効果も得られます。下ごしらえのときに加熱してから冷凍していても、衛生面を考えると食べる直前にもう一度加熱するのが安心。電子レンジの場合は、加熱後に取り出してみて、冷たい部分が残っていたら様子を見ながら再度、加熱します。

離乳食のおかゆを解凍するときのコツは?

おかゆは水分をプラスすると、ふんわり仕上がる!

離乳食用のフリージング食材は量が少ないうえ、解凍・加熱を一気にするので水分が蒸発してしまいがち。ねっとりしてかたまりやすいおかゆは、水小さじ1くらいを加えて加熱すると、水分をほどよく含んでしっとり仕上がります。

空気の通り道を作ることで、失敗を防ぐべし!

ラップで密閉された器の中の空気は、電子レンジで加熱するとあたたまってふくらみ、冷めるときに急激に縮むため、ラップが張り付いて真空状態に!これを防ぐには、ふんわりとラップをかけて空気の通り道を作ることが大切です。ラップを内側に落とすようにするとすき間ができやすく、器の中の空気量も減って、効率よく加熱できます。

小分け容器の場合、ふたが電子レンジOKであれば、ふたを少し開けるor少しずらして空気の通り道を作って。

文/遠藤まゆみ

出典 :フリージング離乳食 1週間ラクラク※情報は掲載時のものです

出典 :はじめてママ&パパの離乳食※情報は掲載時のものです

監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士
栄養学博士・管理栄養士。小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(主婦の友社)など監修書多数。

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