突発性発疹の後、保育園はいつから?症状と対処法(写真あり)【小児科医監修】

 専門家監修
公開日:2018/12/24
更新日:2019/03/15
突発性発疹の後、保育園はいつから?症状と対処法(写真あり)【小児科医監修】
監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック

この記事では突発性発疹の原因、症状、対処法、保育園にいつから通えるかについて解説しています。生後6ヶ月以降の赤ちゃんに多い突発性発疹。保育園に通っているなら、どれくらいお休みしなければならない病気なのか知っておきたいですよね。

突発性発疹の原因は?

突発性発疹はウイルスが感染することによって起こる病気です。原因となるのはヒトヘルペスウイルス6型と7型という2種類のウイルス。この2つは異なったウイルスであるため、突発性発疹に2度かかる赤ちゃんもいます。流行する季節は特になく、1年を通して見られます。

これらのウイルスは一度感染すると体内に一生ひそみます。ですから、赤ちゃんの突発性発疹は周囲の大人を介してうつることが多い、と考えられています。

突発性発疹の症状は?

主な症状はと、解熱後に出る発疹です。咳などの症状はほとんどありませんが、食欲がなくなったり便がゆるくなったりする赤ちゃんもいます。

一般的に熱は高くなりやすく、40度に達することもあります。急に高熱が出ることで、発症に気づくママも多いことでしょう。

発熱の期間は3~4日

熱は3~4日続きますが、突発性発疹の場合、「高熱のわりには機嫌がいい」とよく言われます。しかし、もちろんこれには個人差があり、つらそうな様子になる赤ちゃんもいます。

発疹の期間は3~4日

熱が下がるのとほぼ同時期に、おなかや背中を中心に赤い発疹が出ます。この発疹にかゆみや痛みはありません。発疹は出てから2~3日後にだんだんと薄くなり、3~4日で自然に消えてしまいます。発疹のあとは残りません。

以上が典型的な症状ですが、実際には症状の出方は赤ちゃんによって異なります。感染しても熱だけ、あるいは発疹だけ、さらには症状がまったく出ない赤ちゃんもいます。

診断がつくのは発疹が出た後

確実に診断するためには、突発性発疹のウイルスに対する抗体があるかどうかを調べる血液検査が必要です。しかし実際には、発熱後に発疹が出たことで「突発性発疹」と診断されることがほとんどでしょう。

発症から3~4日間は熱しか症状がないため、医師も突発性発疹かどうか判断しかねることが多いはずです。医師からは「おそらく突発性発疹だと思いますが、様子を見てください」といったアドバイスがなされるかもしれません。

突発性発疹の治療は?

ウイルスによって発症する病気なので、細菌の増殖を抑える抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。水分補給など必要なケアを行いながら、自然に治るのを待つのが基本的な対処法となります。

熱が高く、赤ちゃんがぐったりしている場合は、解熱剤が処方されることがあります。熱性けいれんを起こしたことがある赤ちゃんの場合は、けいれん止めの薬が出されることもあるでしょう。

突発性発疹で発熱しているときのホームケアはどうしたらいい?

突発性発疹は赤ちゃん自身の力で治していく病気です。適切なホームケアで赤ちゃんをサポートしましょう。

水分を補給する

高熱が出ている期間はこまめに水分を補給します。母乳やミルク、白湯、麦茶、番茶、野菜スープ、ベビー用のイオン飲料などの中から赤ちゃんが飲みたがるものを与えます。

食欲があるなら消化のいいものを

食欲があるなら、おかゆやバナナ、りんごなど消化の良いものを食べさせます。消化に時間がかかる肉類や繊維質の野菜は避けましょう。食欲がない場合は、無理に食べさせる必要はありません。水分補給ができていれば、2日間ほど食事が取れなくても大丈夫です。

熱に合わせて衣類を調節する

熱が上がるときに寒気がすることがあります。赤ちゃんが寒そうにしていたら、衣類や布団を1枚重ねましょう。熱が上がり切ったら、逆に着せすぎないようにします。汗をかいていたら、こまめに着替えます。

お風呂は赤ちゃんの様子に合わせて

赤ちゃんの機嫌がよく水分もとれているなら、短時間でささっとシャワーを浴びさせたりしてもいいでしょう。つらそうなら温かいお湯でしぼったタオルで体をふくか、座浴などでお尻を洗う程度にしておきましょう。

元気に見えても安静第一に

突発性発疹では、熱のわりに赤ちゃんが元気、ということもあります。もし、赤ちゃんが一見、元気でも外出はひかえます。おもちゃで遊んだり絵本の読み聞かせをしたりしながら、家の中で静かに過ごしましょう。

もし、熱性けいれんが起こったら

突発性発疹の発熱中に、白目をむき、体を硬直させる熱性けいれんを起こすことがあります。もし熱性けいれんがあっても命に関わることはありません。

けいれんが起こったら、まず衣服をゆるめて、顔を横向きにします。けいれんが続いた時間、ふるえは左右対称かなど様子を観察しましょう。

ほとんどの場合、数分以内にけいれんは治まります。赤ちゃんの様子が落ち着いたら病院を受診しましょう。5分以上けいれんが続く場合は、別の病気の可能性があるので、救急車を呼びます。

突発性発疹の解熱後の対処法は?

解熱後に出る発疹にかゆみや痛みはないので、特別なケアは必要ありません。ただし、赤ちゃんは体力を消耗しているので、2~3日は安静にして過ごすといいでしょう。

解熱後の発疹が出ている時期に、不機嫌になる赤ちゃんもいます。グズグズする赤ちゃんに対応するのは大変ですが、いつまでも続くわけではないので、抱っこしたりあやしたりしながら様子を見守りましょう。

突発性発疹になったら、保育園はいつから行けるの?

厚生労働省のガイドラインでは突発性発疹にかかった子供の登園の目安は「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」とされています(※1)。

突発性発疹のウイルスはたいていの大人が持っていて、赤ちゃんがママから受け継いだ免疫が切れる頃に、大人から感染して発症すると考えられています。赤ちゃん自身も感染した後は体の中にウイルスが潜伏することになりますが、子どもから子どもへうつることはほとんどないので、感染予防のために隔離する必要はありません。

登園のめやすは本人の体調次第、と考えてよいでしょう。赤ちゃんの機嫌がよく、食欲もあるなら登園しても大丈夫。一方、赤ちゃんによっては発疹が出たころに、グズグズすることが増えるなど機嫌が悪くなることがあります。

この時期に赤ちゃんが不機嫌になりやすい理由はわかっていません。しかし、「解熱後の不機嫌」は、突発性発疹に特徴的な症状であり、単に高熱が出たあとの疲れだけではなく、ウイルスによる一連の症状の続きとも考えられます。体調が万全でない間は家で様子を見てあげたほうがいいでしょう。

突発性発疹が保育園で発症したときの対処法は?

保育園で発熱の症状があった場合

突発性発疹は急な高熱から始まることが多い病気です。そのため保育園で発症した場合、「熱があるので迎えに来てください」と連絡が来ることがほとんどでしょう。熱の前に咳などの症状がないため、ママやパパは突然の病気に驚くことになるかもしれません。

その後に病院を受診して突発性発疹であることが判明すれば、解熱後、元気になった段階で登園が可能となります。

熱が下がり、登園したら発疹が出てきた場合

“突発性発疹かどうかはっきりとわからない状態で、熱が下がったから登園→発疹が出てくる”というパターンもありえます。すでに病院を受診していて医師から「熱が下がったあとに発疹が出たら、突発性発疹でしょう」と言われている場合は、保育園でそのまま様子を見てくれるかもしれません。

しかし、このような医師の判断がない場合は、突発性発疹による発疹なのか、別の感染症によるものなのかを保育園で判別することは難しい、と考えられます。ほとんどの場合、保育園から連絡が来て、病院の受診を勧められることとなるでしょう。

保育園で発症した場合の判断は、その保育園の方針によって異なります。どのような対応になるか、事前に確認しておくといいですね。

(※1)参考文献 「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000201596.pdf

監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、山王病院、NTT東日本関東病院などの勤務を経て、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

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