赤ちゃんの離乳食の量や目安を初期・中期・後期・完了期の月齢別に紹介

 専門家監修
公開日:2019/01/18
赤ちゃんの離乳食の量や目安を初期・中期・後期・完了期の月齢別に紹介
監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士

離乳食づくりの下ごしらえやレシピも気になるところだけど、赤ちゃんの体はまだ小さくて未熟なので、1食分の量や目安も大切なポイントです。はじめてのスプーンを使う姿は可愛いので、ついたくさん食べさせてあげたくなるけれど、与えすぎはNGです!今回は、赤ちゃんの離乳食の量や目安などを初期・中期・後期・完了期別にまとめました。

赤ちゃんに離乳食をあげるタイミングが知りたい

離乳食初期(生後5~6ヶ月)

授乳時間の1回を離乳食タイムにしますが、授乳時間が一定でなければ、ママの都合のいい時間に。深夜や早朝は避けて、決めた時間を守れるのが理想です。離乳食を始めてから1ヶ月ほどたって2回食にするときは、離乳食の間隔は4時間以上あけましょう。

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

深夜や早朝は避けて、午前中と午後の授乳時間を離乳食タイムに。離乳食初期の後半と同じで大丈夫です。1日2回の離乳食は、間隔を4時間以上あけて、毎日決まった時間にあげられるといいですね。「空腹→しっかり食べる」という、よい環境ができます。

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

3回食になったら、大人と同じ食事時間に合わせていけるとママもラクだし、赤ちゃんも喜び、いろいろな食品の食べ方を学べます。慣れるまでは、3回のうち1回は軽めの量、半分くらいから始めてもOK。離乳食タイムは間隔をなるべく4時間以上あけましょう。

離乳食完了期(生後12~18ヶ月)

大人も一緒に3食を規則正しく食べられるのが理想的。1歳以降は、1日1~2回のおやつもOKに。量の目安としては、果汁80ml+赤ちゃんせんべい2枚くらい。果物、いも、おにぎりなど、食事の栄養の不足分を補うものがいいでしょう。

赤ちゃんにあげる離乳食の目安量が知りたい

離乳食初期(生後5~6ヶ月)


離乳食初期は、どの食材も1さじから少しずつ増やしていきましょう。まだ「ゴックン」と飲み込むのが精一杯のこの時期は、スプーンで皿をなぞると線がかけるようなポタージュ状が理想的な形状です。
栄養素の目安量は下記を参考にしてみて。離乳食初期は10倍がゆを1さじから始めて、慣れたら大さじ2~3くらいを目安に。タンパク質は、赤ちゃんの胃腸に負担がかかるのでとりすぎはNGです。消化吸収が良い豆腐や、アレルギーの少ない真鯛を1さじから始めましょう。

●エネルギー源食品
30~40gくらい

●ビタミン・ミネラル源食品
野菜・果物で15~20g

●タンパク質源食品
豆腐 1さじから適量
魚 1さじから適量
肉・卵・乳製品はまだ食べさせません。

離乳食中期(生後7~8ヶ月)


2食をきちんと食べるようになるので、栄養バランスを意識しましょう。離乳食中期になると、舌と上あごで押しつぶして食べることができるようにまります。大人の親指と人差し指でつまむと、力を入れなくてもラクにつぶせるくらいのふわふわ状にしてあげて。葉野菜は縦横に刻んで繊維を断ち切るなど、調理に工夫を。

栄養素の目安量は下記を参考にしましょう。主食(5倍がゆ)は子ども茶碗半分~八分目くらい。タンパク質はとりすぎNGですが、肉類では低脂肪でやわらかい鶏ささ身が与えられるようになります。そぎ切りをして繊維をしっかり断ち切り、赤ちゃんが食べやすいようにしてあげて。魚も、真鯛やひらめ、かれいなどの白身魚だけではなく、まぐろ、かつお、生鮭、ツナ水煮缶などがOKに!

●エネルギー源食品
50g~80g

●ビタミン・ミネラル源食品
野菜・果物で20~30g

●タンパク質源食品
豆腐 離乳食中期前半40g→後半45g
魚 前半10g→後半15g
肉 前半10g→後半15g
卵 前半卵黄1さじ→後半全卵1/3個
乳製品 プレーンヨーグルト前半50g→後半70g

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

食べ進みが良くて量をたくさん食べる子には、なるべく野菜を多めにして調整をしましょう。この頃になると、舌と上あごでつぶせないものは歯ぐきでつぶして食べれるように。かたさの目安は、軽く力を入れるとつぶれるバナナ。そのほかには、木綿豆腐、やわらかく煮た薄切り・角切りのにんじん、大根なども手本にするといいでしょう。
栄養素の目安量は下記を参考に。主食(軟飯)は子ども茶碗八分目くらい。タンパク質は、あじ、さんま、いわしなどの青背の魚などもOKになります。パサついて食べづらいので、とろみをつけてあげて。ほかには、牛肉や豚肉も食べれるようになりますが、脂肪の多い部位は避けて赤身の部分を選んであげましょう。

●エネルギー源食品
5倍がゆ90g~軟飯80g

●ビタミン・ミネラル源食品
野菜・果物で30~40g

●タンパク質源食品
豆腐 45g
魚 15g
肉 15g
卵 全卵1/2個
乳製品 プレーンヨーグルト80g

離乳食完了期(生後12~18ヶ月)

離乳食完了期になると、前歯でかみ切って、歯ぐきで噛んで食べることができるように。やわらかめの肉だんご、ミニハンバーグ、にんじんグラッセなどのかたさをお手本にしましょう。
栄養素の目安量は下記を参考に。主食(ご飯)は子ども茶碗八分目くらい。離乳食後期と比べると少し増える程度です。目安より少ない量しか食べることができなくても大丈夫!個人差があるので、元気で体重が成長曲線に沿って増えていれば、それが適量と考えて。

●エネルギー源食品
軟飯90g~ごはん80g

●ビタミン・ミネラル源食品
野菜・果物で40~50g

●タンパク質源食品
豆腐 離乳食完了期前半50g→後半55g
魚 前半15g→後半20g
肉 前半15g→後半20g
卵 前半全卵1/2個→後半全卵2/3個
乳製品 プレーンヨーグルト後半100g

赤ちゃんの離乳食の回数が知りたい

離乳食初期(生後5~6ヶ月)

母乳やミルク以外の味に慣れさせる離乳食デビューの時期です。母乳やミルクだけを飲んでいた赤ちゃんにとっては、離乳食の舌触りも味も形状も全て初めての体験!最初は上手に食べられなくて当たり前なので、トロトロ状の食べ物をスプーンで「ゴックン」と飲み込むことに慣れるのを目標にしましょう。1種類ずつゆっくりと量と種類を増やし、1ヶ月くらい経って1日1回の離乳食に慣れさせてから、2回食に進めましょう。

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

1日2回の離乳食を4時間以上あけ、毎日決まった時間にあげることで、少しずつ生活にリズムをつけましょう。
ママはたくさん食べてほしい気持ちから、ついスプーンの運びが速くなりがちですが、この時期は特にゆっくり食べさせることを心がけることが大切!赤ちゃんが数秒間モグモグして飲み込むのを確認してから、次の1さじをあげるのが理想的です。また、鶏ささ身、卵黄、赤身の魚など、食べてOKのタンパク質源食品がぐんと増えるので挑戦してみて。

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

大人と同じ生活リズムの朝昼夕1日3回の食事に慣らしましょう。慣れるまでは3回のうち1回は軽めにしたり、半分くらいから始めても◎。離乳食タイムの間隔は、なるべく4時間以上あけるのがいいでしょう。
離乳食後期になると、離乳食から必要な栄養の大半をとります。おっぱいが好きで離乳食が進まない子は鉄分不足に要注意!鉄分が多く含まれている牛赤身肉、レバー、小松菜、ひじきなどを意識して取り入れてみましょう。手づかみ食べや遊び食べが始まるのもこの頃で、ぐちゃぐちゃに汚しながら食べることも。しかし、これは自分で食べる意欲がある証拠!食べ物をぐちゃぐちゃにするのも、形状や感覚を手で触って学習しているからなのです。できるだけママは大らかな気持ちで見守って。

離乳食完了期(生後12~18ヶ月)

大人と一緒に1日3食を規則正しく食べられるのが理想的。1歳以降は、1日1回~2回のおやつもOKです。
離乳食完了期は、手づかみ&スプーンを使って自分で食べることができるようになり、いよいよ離乳食を卒業する時期です。個人差がありますが、元気で体重が成長曲線に沿って増えていれば、本人が食べたい量を適量と考えてOK。ただし、おっぱいに執着して体重が増えなかったり、離乳食が進まない時には、きっぱりと卒乳をするべき!離乳食はその子のペースで進めて、1歳6ヶ月頃までに完了すれば大丈夫です。1日3回の離乳食と、栄養を補うおやつを1~2回きちんと食べることができたり、コップで牛乳やミルクを飲めるようになれば、幼児食へ進みましょう。

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監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士
栄養学博士・管理栄養士。小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(主婦の友社)など監修書多数。

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