【産婦人科医監修】吐きつわりはいつまで続く? 吐くときの対策は? 吐きつわりのときにおすすめの食べ物は?

 専門家監修 公開日:2018/12/05
【産婦人科医監修】吐きつわりはいつまで続く? 吐くときの対策は? 吐きつわりのときにおすすめの食べ物は?
監修
竹内正人先生

妊娠中の最初の試練が「つわり」です。つわりの症状は人によって違いますが、つわり=吐くとイメージしている人が多いようです。吐くつわりのことは「吐きつわり」といいます。「吐きつわり」とはどういうものなのか、どうすれば軽減するのかを産婦人科医の竹内正人先生にお聞きしました。

吐きつわりとは? その症状について知りたい

吐きつわりとは、食べ物を食べている・食べていないに関わらず、吐き気を感じる症状のことで、吐き気を催すだけの人もいれば、実際に嘔吐してしまう人もいます。吐き気を感じる頻度にも個人差があります。吐き気がずっと続く人もいれば、「昨日は大丈夫だったけれど、今日は吐いてしまった」と1日ごとに違う人もいたり、さらには、1日のうちで寝起きの空腹時、あるいは電車に乗っている間は吐き気を催しやすい人など、さまざまです。

吐きつわりの原因はホルモンの変化

吐きつわりとは、つわりの一種です。つわりとは、妊娠初期の妊婦さんに生じる様々なマイナートラブルのこと。吐き気や嘔吐以外にも、食欲不振、胃もたれ、食べ物や匂いに対する嗜好の変化などがあります。
つわりが起こるメカニズムは解明されていませんが、胎盤が作られるようになる妊娠初期に急激に増えるhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の値が高いと、つわりが重くなると言われています。

吐きつわりは、いつからいつまで続くの?

個人差がありますが、吐きつわりが始まるのは妊娠5~7週ごろ。9~12週ごろにピークを迎え、胎盤が完成する15~16週ごろに落ち着くことが多いと言われていますが、もっと早く落ち着く人もいれば、出産直前まで続くことも。その場合は、ホルモンバランスの乱れだけでなく、胃炎などを起こしている可能性もあります。

吐きつわりでつらいときの対策

吐きつわりは妊娠に伴う生理現象なので、根本的な解決法はありません。食べ物を食べようとすると吐いてしまう人、匂いをかいだだけで吐きたくなる人など、いろいろなパターンがあります。自分のパターンを探して、吐き気や嘔吐をできるだけ催さないように工夫しましょう。
また、嘔吐を繰り返すと水分不足になりがちなので、少しずつでも水分をとるようにしてください。フルーツや炭酸水などはさっぱりしていて、気持ち悪さを感じにくいようです。

食べられるときを探す

1日の流れの中で、どの時間帯がつらいか、どの時間帯が食べられるのかがわかると、つらいときに無理にたくさん食べなくて済みます。時間どおりに朝食・昼食・夕食を食べる必要はありません。本やテレビを観て、「食べてみようかな、おいしそうだな」と思ったときが食べたいときなので、そのタイミングを逃さないで。

食べたいものを探す

吐きつわりの症状が強くなり、何が食べられるかわからなくなったとき、「何も食べられるものがない」と諦めるのではなく、食べられるものを探してみましょう。個人差がありますが、トマト・柑橘類・塩味の料理などなら食べられるという妊婦さんは多いです。また、消化がよいおかゆや麺類などは胃に負担がかからず、すぐにエネルギーに変わるのでおすすめです。味の嗜好が変わって、フライドポテトやスナック菓子なら食べられるという人もいます。栄養バランスなどはあまり気にせず、食べられるものを食べてください。

量を調節する

吐きつわりの場合、食べられるときにまとめて食べようとしがちです。でも、一度にたくさん食べると気持ち悪くなることがあります。また、胃が空になると吐きつわり症状が強くなるともいわれています。吐きつわりのときは、1回あたりの食事量を減らして、1日の食事の回数を5~6回に増やし、食べられるときにちょこちょこ食べることで空腹状態を避け、吐きつわりを軽減しましょう。

匂いを軽減する

ごはんを炊くときの匂いや調理する際の油匂いなどで吐き気がする人は、無理して料理をするのはやめましょう。気分のいいときにまとめて作って冷凍や冷蔵保存するのも一案ですが、それも無理なら自分はスーパーで食べられるものを買ってきて、旦那さんは外食してきてもらうなど、協力してもらいましょう。

ストレスを減らす・解消する

「おなかの赤ちゃんのためにしっかり食べないといけないのに、食べられない…」と思い悩むと、それがストレスになって、吐き気を誘うことがあります。気分転換になるように、映画を観たり、本を読んだり、趣味に没頭すると、食べることに意識が向かなくなって、ストレスが軽減されます。また、家族や友達に不安な気持ちを伝えて、理解してもらうことも大切。話を聞いてもらうだけでも、気分が晴れますよ。

出典 :はじめてママ&パパの妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
竹内正人先生
⽇本医科⼤学⼤学院修了。⽶国ロマリンダ⼤学留学を経て、葛飾⾚⼗字産院などに勤務。
よりやさしい「⽣まれる・⽣きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠をこえて活動する⾏動派産科医。

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