【産婦人科医監修】つわりに効く飲み物は?妊娠中の水分補給のコツ

 専門家監修
公開日:2018/12/06
更新日:2019/07/05
【産婦人科医監修】つわりに効く飲み物は?妊娠中の水分補給のコツ
監修
竹内正人先生

妊娠初期の最初の悩みが「つわり」です。多くの妊婦さんが経験しますが、症状の現れ方は人それぞれ。食べられなくなるだけでなく、飲むこともつらくなる場合は、脱水症状を起こしてしまう心配があります。そこで、つわり中の水分補給のコツ、飲みやすい飲み物について、産婦人科医の竹内正人先生にお聞きしました。

つわりとは? 体調はどう変化する?

つわりとは、妊娠初期の妊婦さんに生じる様々な不快な症状のこと。吐き気、嘔吐、食欲不振、胃もたれ、食べ物や匂いに対する嗜好の変化などが生じ、消化機能が低下してつわりを引き起こすと言われています。妊娠が判明し、「これからおなかの中の赤ちゃんのために栄養をたくさん摂ろう」、という妊婦さんの意気込みと裏腹に、つわりによって食べたいのに食べられない状態がしばらく続きます。
食べられないだけでなく、飲み物の味やにおいでも気持ち悪くなって水分補給ができなくなる人もいます。この場合、悪化してしまうと脱水症状になり、おなかの中の赤ちゃんの成長に影響を及ぼすことになり危険です。脱水症状になったり、ビタミンB1が極端に不足すると母体に影響が出るので、点滴や注射が必要な場合もあります。
1日中吐いている」「水分をとることが全くできない」「体重が4㎏以上落ちた」「おしっこの量が少ない」「ふらふらして日常生活がままならない」といった症状は、妊娠悪阻(にんしんおそ)といってつわりの症状が重い状態ですから、すぐに病産院で検査をして治療が必要となります。尿検査によって尿中にケトン体※が多量に出ている場合、入院が必要となります。
※ケトン体とは、体内の脂肪が分解されてできたものです。妊婦さんがつわりで食べることができないと、蓄積されている脂肪を使って生命を維持しようとするので、栄養不足の飢餓状態であるといえます。ケトン体の多さで妊娠悪阻の深刻度が把握できます。

つわりになる原因を知りたい

つわりが起こるメカニズムは解明されていませんが、胎盤が作られるようになる妊娠初期に急激に増えるhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の値が高いとつわりが重くなると言われています。
つわりは妊娠という状態を受け入れるため、体が準備している段階で起こる症状なので、一定期間が過ぎれば、つわりの症状は必ず軽減されていきます。

つわりになる時期はいつごろ?

個人差がありますが、つわりが始まるのは妊娠5~7週ごろ。9~12週ごろにピークを迎え、胎盤が完成する15~16週ごろに落ち着くことが多いと言われています。
ただし、この期間はあくまでも目安です。もっと早く落ち着く人もいれば、症状が出産直前まで続くことも。その場合は、ホルモンバランスだけでなく、胃炎などを起こしている可能性もあります。

出典 :はじめてママ&パパの妊娠・出産※情報は掲載時のものです

監修
竹内正人先生
⽇本医科⼤学⼤学院修了。⽶国ロマリンダ⼤学留学を経て、葛飾⾚⼗字産院などに勤務。
よりやさしい「⽣まれる・⽣きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠をこえて活動する⾏動派産科医。

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