【産婦人科医監修】妊娠14週で気をつけることは?お腹の大きさはどのくらい?体験談も教えて


竹内正人先生
妊娠14週、妊娠4ヶ月も後半です。つわりがおさまってきた妊婦さんが多い時期です。一方で、地域差はありますが、妊婦健診が2~4週に1回に減るため、気がかりなことも出てくるでしょう。この時期の注意点などについて、産婦人科医の竹内先生に教えてもらいました。
目次
ひと目でわかる妊娠週数
※妊娠初期の妊娠週数
妊娠2ヶ月(妊娠4週~妊娠7週)
妊娠3ヶ月(妊娠8週~妊娠11週)
妊娠4ヶ月(妊娠12週~妊娠15週)
※妊娠中期の妊娠週数
妊娠5ヶ月(妊娠16週~19週)
妊娠6ヶ月(妊娠20週~23週)
妊娠7ヶ月(妊娠24週~27週)
※妊娠後期の妊娠週数
妊娠8ヶ月(妊娠28週~31週)
妊娠9ヶ月(妊娠32週~35週)
妊娠14週にエコーで見られる赤ちゃんの様子は?
ますます赤ちゃんらしい体つきになります。クリアな経腟超音波なら、目の水晶体が見えることもあります。そろそろ検査方法を経腹超音波に切り替える時期です。
体全体が超音波写真におさまるのも妊娠14~15週ごろまで。これ以上大きくなると1枚におさまらず、顔だけ、胴だけ、足だけと部分ごとに見ていくことになります。
外性器もできてきますが、超音波検査での判断はまだむずかしい時期です。男の子か女の子かがわかるのは、もう少し先のお楽しみにとっておきましょう。
妊娠14週のお腹の大きさは?
おなかのふくらみもなんとなくわかるように。
妊娠4ヶ月の子宮底長は9〜13㎝、体重増加目安は妊娠前の体重+1〜1.2㎏、子宮の大きさは新生児の頭大くらいです。
妊娠14週のつわりはどんな?おさまるの?
妊娠4ヶ月の後半を過ぎると、多くの人がつわりが解消します。食欲が出はじめ、行きたい場所や食べたいものを楽しめます。外食は出産前のお楽しみですが、カロリーと塩分には注意が必要です。
妊娠14週の流産の確率って?
妊娠22週より前に胎児が母体から外に出てしまうことを「流産」といいます。
流産が起こるのは妊娠全体の約10〜15%程度。そのうちの約9割が、妊娠12週までの初期に起こっています。したがって、妊娠14週の流産の確率はかなり低いといえます。妊娠13週~21週までの流産は、流産全体の約1割です。
初期流産の主な原因は、赤ちゃんの染色体異常です。つまり、流産の大半は、もともと育つことがむずかしい受精卵だったということが多いのです。35歳以上の妊娠になると、胎児の染色体異常が増えるというデータがあります。流産の原因のほとんどは赤ちゃんの側にあり、40歳以上では流産率が40%といわれています。それ以外の母体の側の原因としては、子宮の奇形や子宮筋腫など、子宮のトラブルによるものや免疫的な因子、血液の凝固障害などがあります。
妊娠したすべての人のうち、6〜7人に1人は流産するといわれるほど、流産は思っている以上によく起こることです。もし流産しても「たまたま」ということがほとんどですが、2回以上流産を繰り返した場合は不育症の検査を受けることも考えてみましょう。
妊娠14週のマイナートラブルが知りたい
子宮が大きくなるにつれて、足のつけ根に痛みを感じます。また、ホルモンバランスが急激に変化するときは、体だけでなく、メンタル面も変化します。妊娠して性格まで変わってしまった!?と思うほど、イライラしたり、メソメソしたりという変化が起こることも。“今はこういう時期”と知っておくだけでも、感じ方は違ってくるかもしれません。
妊娠14週の注意点は?
とくにありません。妊娠前と同じように、普通に生活をしてください。ただし、無理は禁物です。また、ママが口にしたものは、胎盤を通して赤ちゃんに送られるため、飲酒はやめましょう。
つわりがおさまる人が大半ですが、個人差があります。妊娠14週でもつわりがある妊婦さんもいますので、心配しないで大丈夫。つわりがあっても、おさまっていても、食事内容が偏らないようにだけ気をつけてください。
妊娠14週に関する先輩ママの体験談が聞きたい!
先輩ママたちに、妊娠14週のときの体験談を聞いてみました
「つわりも少し落ち着いてきて、おなかも若干出てきた感じでした」(工藤綾音ママ)
「妊娠14週で、つわりがおさまってきて楽になりました!」(駒村綾花ママ)
「おなかがほとんど出ていないくて、少し心配になっていました」(古謝淑子ママ)
「2人目妊娠のときは、妊娠14週ですでにおなかが大きくて、「6ヶ月?」と聞かれることもありました」(竹内萌ママ)
※本記事中の画像はイメージです。
構成・取材・文/木村美穂

竹内正人先生
よりやさしい「⽣まれる・⽣きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠をこえて活動する⾏動派産科医。
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