赤ちゃんの首にあせもの予防法は? 薬や対処法、体験談も紹介【医師監修】

 専門家監修
公開日:2018/11/22
更新日:2019/03/22
赤ちゃんの首にあせもの予防法は? 薬や対処法、体験談も紹介【医師監修】
監修
馬場直子先生
神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長

赤ちゃんの首にできたあせもについてまとめました。赤ちゃんはとても汗かき。暑い時期には、ふと気づくと体に赤いポツポツが数えきれないほどできていることがありますが、実はあせもは首のシワの中にもできます。赤ちゃんの首にはどうしてあせもができてしまうのか、できてしまったらどうすればいいのか、予防できるのかなどについて、ドクターに教えていただきました。原因や対処法を知って、赤ちゃんを首のあせもから守ってあげましょう。

赤ちゃんの首にあせもができる原因は?

皮膚には「汗腺」という汗の出る穴があり、赤ちゃんの小さな体には、大人とほぼ同じ数だけの汗腺があります。つまり、大人にくらべて体の表面積に対する汗腺の密度が高く、その分汗をかきやすいのです。

汗をたくさんかくと、皮膚がふやけて汗の出る穴がふさがれてしまいます。体の外に出られなくなった汗が皮膚の内側にたまって炎症を起こすと、丘疹(直径2 ~3mmの発疹)ができます。これがあせもで、同じぐらいの大きさの丘疹がポツポツと並ぶのが特徴です。

赤ちゃんの首にあせもができやすいのは、二重三重にシワができていて、その間に汗がたまりやすいためです。ほかに出やすいのはひたいやわきの下、手足のくびれた部分など、やはり汗をかきやすく、たまりやすいところ。そのほか、蒸れやすい背中や後頭部もあせもができやすい箇所です。

あせもにはかゆみがあるので、かきこわして細菌に感染すると、うみが溜まって発熱などを伴う「あせものより」や、あっという間に全身に広がり伝染力もある「とびひ」になることもあります。

首は赤ちゃんの手が届きやすいところなので、気づかないうちにかいていることもあります。入浴時などに、あせもがないかどうかよくチェックして、悪化しないように気をつけてあげましょう。

赤ちゃんの首にあせもができたときの対処法

あせもができた面積がそれほど広くなかったり、赤ちゃんがかゆがっていないようなら、まずはホームケアで様子を見ます。通気性のよい衣服にする、汗をこまめにシャワーなどで流してから着替える、エアコンで温度を調節するなどして、汗をかいた状態が続かないように気をつけます。

衣服は綿素材のもので、首を覆わないTシャツなどがおすすめです。エアコンの温度は、暑い時期には外気温-5度ぐらいが適温。寒い時期でも、衣服を着せすぎたり、室温を高くしすぎたりするとあせもができる原因になるので、注意しましょう。

暑い時期のお散歩や外遊びなどで汗をかいたときは、帰宅後にシャワーで流せばOKですが、1日1回は入浴して肌を清潔に保ちます。「あせもができているから石けんで洗わないほうがいいかも。お湯で流すだけにしよう」と思うかもしれませんが、石けんで洗ってしっかり汗を落としてあげるのが正解です。どちらの場合も、首のシワを指で広げるようにして、汗をとり除いてください。

泡状タイプでない液状や固形の石けんは、刺激にならないようによく泡立ててからやさしく洗うのがコツです。石けんで洗うと肌を保護する皮脂も落ちてしまうので、入浴後は保湿剤を塗ることを忘れずに。

また、入浴後すぐに衣服を着せると、熱がこもってしまいがちです。入浴でほてった赤ちゃんの体を少し冷ましてから着せてあげるといいでしょう。

首にあせもができたときのホームケアのポイント

●衣服は綿素材で、首を覆わないデザインのものに

●暑い時期はエアコンで温度調節をする

●寒い時期でも衣服を着せすぎない、室温を高くしすぎない

●暑い時期のお散歩や外遊びのあとには、シャワーで汗を流す

●1日1回は必ず入浴して、首のシワを広げるようにして石けんで汗を落とす

●入浴後は少し涼ませてから衣服を着せる

赤ちゃんのあせもの原因は? 保湿や薬はどうする? 予防や対策方法は?【症例写真付&医師監修】

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監修
馬場直子先生
神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長
滋賀医科大学卒業。横浜市立大学皮膚科などを経て、1994年神奈川県立こども医療センター皮膚科医長、2002年より現職。日本皮膚科学会、日本小児皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会会員。的確な診察とわかりやすい説明で、ママたちに信頼されています。

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