赤ちゃんの月齢別・身長と体重の平均は? 0ヶ月から1歳まで、どんなふうに成長していくの?【男女別成長曲線のグラフ付き】

 専門家監修
公開日:2018/10/18
更新日:2019/11/15
赤ちゃんの月齢別・身長と体重の平均は? 0ヶ月から1歳まで、どんなふうに成長していくの?【男女別成長曲線のグラフ付き】
監修
五十嵐 隆
国立成育医療研究センター 理事長・総長

赤ちゃんの成長は目覚ましく、1歳でまでに体重は生まれたときの約3倍にもなります。体がどんどん成長していくこの時期、ママとして一番気になるのは赤ちゃんの発育が順調かどうかでしょう。今回は、赤ちゃんの月齢ごとの身長、体重と体の発育の様子などをまとめました。身長、体重ともに各月齢の範囲に入っていればまず心配ないと考えて、参考にしてくださいね。

赤ちゃんの月齢別・年齢別の身長と体重はどのくらい?

身長・体重の平均値は、母子健康手帳の発育曲線で確認を

赤ちゃんの月齢・年齢別の身長・体重の平均は、母子健康手帳(以下・母子手帳)に載っている「乳児成長曲線」の表を見るとわかりやすいでしょう。乳児成長曲線は、「パーセンタイル」という数値で表されたグラフです。パーセンタイルは、「100%のうち、小さい方あるいは大きい方から数えて何%目にあたるか」を表しています。

厚生労働省は、10年おきに全国の乳幼児を対象に「乳幼児身体発育調査」を行っていますが、直近では平成22年(2010年)に調査をしました。そのデータをもとにパーセンタイル値が出されて、成長曲線のグラフが作成されています。

母子手帳の成長曲線は、身長・体重とも月齢ごとに3パーセンタイル値と97パーセンタイル値を折れ線グラフで示し、その範囲に色をつけた帯グラフが掲載されています。母子手帳によると、赤ちゃんの94%がこの帯グラフの中に入るとのことです。

赤ちゃん時代の発育は個人差がとても大きいのですが、身長・体重がこの帯グラフの範囲で少しずつでも増えていれば、赤ちゃんの成長はほぼ心配ないと言えるでしょう。

たとえこの帯の範囲から多少はずれても、小さめの赤ちゃんは下のラインに沿って身長または体重が増加していれば、まず安心と考えていいのです。大きめの赤ちゃんで、身長・体重ともに上のラインをずっとはずれている場合でも、大柄なタイプと考えて心配しなくていいでしょう。

ただし、小柄、大柄どちらの場合でも、ラインからどんどん離れて下回るまたは上回るようなときは、健診のときなどに念のため相談しましょう。

【グラフで見る】 男の子の赤ちゃんの平均身長・体重

成長曲線のグラフは、男女別に表されています。これは、身長・体重のデータをとると、男の子のほうが身長・体重ともに女の子よりやや大きめだからです。

実際に成長曲線を見ると、確かに生後2ヶ月ごろから明らかに男の子のほうが女の子より身長は高く体重が重くなっていることがわかります。

男児の成長曲線

〈身長〉

男児の身長の成長曲線

〈体重〉

男児の体重の成長曲線

【グラフで見る】女の子の赤ちゃんの平均身長・体重

身長の伸び具合を男の子と比べてみると、生後2ヶ月ごろまではほぼ同じくらいで推移していますが、生後2ヶ月過ぎから女の子は伸びがややゆるやかなのに対して、男の子はググっと伸びていきます。

体重は97パーセンタイルは生後1ヶ月ごろから、3パーセンタイルも生後2ヶ月ごろから男の子がじわじわと重くなり始めます。1歳になると、体重は3パーセンタイルも97パーセンタイルも、男の子より500g程度少ないことがわかります。

女児の成長曲線

〈身長〉

女児の身長の成長曲線

〈体重〉

女児の体重の成長曲線

成長曲線 出典: 平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)(厚生労働省)

0ヶ月~1歳までの月齢別の身長・体重の増え方と成長の様子

以下の数値は、各月齢の0日目から最終日までの身長と体重の範囲です。生後0ヶ月から1歳までの月齢ごとの身長・体重の範囲と、月齢ごとの体の成長の様子をご紹介します。

赤ちゃんの身長・体重には個人差が大きく、かなりの幅がありますね。身長・体重がこの範囲内であれば、多少小柄でも大柄でもまず心配ないと考えましょう。

【生後0ヶ月】生後3~4日間は一時的に体重が減少

生後0ヶ月の赤ちゃん

男の子:身長44.0~57.4cm /体重2.10~5.17kg
女の子: 身長44.0~56.4cm/体重2.13~4.84kg

生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むのがまだうまくないので、飲む量よりもおしっこやうんち、汗などで出ていく水分の量が多くなります。そのため、「生理的体重減少」といって、生後3~4日間は一時的に体重が減ります。

その後はたいて1日30~40g、1ケ月で500g~1kgくらい体重が増えていきます。個人差があるので、少しずつでも体重が増えていれば心配いりませんが、1週間で70g、1ヶ月で500g未満しか増えていない場合は、小児科などで相談しましょう。

このころはまだ、自分の意思で手足や体を動かすことはできず、視力も未発達で20~30㎝離れたものがぼんやりと見える程度です。

【生後1ヶ月】体に脂肪がついてきて、体つきがふっくら

生後1ヶ月の赤ちゃん

男の子:身長50.9~59.6cm/体重3.53~5.96kg
女の子:身長50.0~58.4cm/体重3.39~5.54kg

母乳やミルクを飲むのがだんだん上手になってきて、体重も出生時から1~2kg増えています。体脂肪も増えて、ふっくらした赤ちゃんらしい体つきになってくるでしょう。授乳のペースができてきて、1度にしっかり飲めるようになり、授乳回数が減ってくる子もいます。

運動発達は上から下へと進んでいくので、この時期は頭に近い上部から発達してきて、うつぶせにするとあごをつけたまま顔を左右に動かすことができるようになってきます。手足をバタバタさせるなど、体の動きも活発になります。視力も発達してきて、1ヶ月の終わりごろには目で動くものを追視できるように。

【生後2ヶ月】 体つきがさらにムチムチ。赤ちゃんらしくなります

生後2ヶ月の赤ちゃん

男の子:身長54.5~63.2cm/体重4.41~7.18kg
女の子:身長53.3~61.7cm/体重4.19~6.67kg

母乳の出が軌道に乗ってきて、母乳でもミルクでも飲むのがますますうまくなるので、たくさん飲んで皮下脂肪がさらに増え、ムチムチ・丸々とした体形になる赤ちゃんが多くなります。

首すわりはまだ不完全ですが、以前ほどグラグラすることはなくなり、後頭部を支えれば少しの間たて抱きもできるようになります。

自分の手をじっと見たり、偶然口に入った指をなめたりすることもあります。視力もさらに発達してきて、ママと目があるとニッコリしたり、声を出して反応したり。赤ちゃんと少しずつコミュニケーションがとれるようになってきます。

【生後3ヶ月】出生時より、体重が約2倍になり身長は10㎝プラス

生後3ヶ月の赤ちゃん

男の子:身長57.5~66.1cm/体重5.12~8.07kg
女の子:身長56.0~64.5cm/体重4.84~7.53kg

成長が目覚ましい赤ちゃん時代でも、特に生後3ヶ月までは飛躍的に身長が伸びて体重が増える時期。生後3ヶ月になるころには、多くの赤ちゃんの体重が出生時の約2倍ほどになり身長も約10㎝伸びて、ますます赤ちゃんらしい体型になっているでしょう。

ただ、このころになると母乳やミルクの飲み具合が落ち着いてきて、成長のスピードも一段落つき、体重増加は1日20gくらいになります。

運動発達面では、首がすわって手が自分の意思で動かせるようになります。目についたものを「さわりたい」という意欲が育ち始めるのもこのころ。腹ばいにすると手で体を支えて、首を持ち上げられるようになります。また、手を胸で組み合わせて動かしたり、持ち手の細いガラガラを持たせると握れるように。

視力はさらに発達して、30㎝以上離れたものも見えるようになってきて、首を自由に動かしておもちゃなど目に入ったものに興味を持ち、じーっと見つめることもあります。

【生後4ヶ月】首すわりがほぼ完成。腕や胸に筋肉がついてきます

生後4ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長59.9~68.5cm/体重5.67~8.72kg
女の子:身長58.2~66.8cm/体重5.35~8.18kg

4ヶ月後半になると、ほとんどの赤ちゃんは首がすっかりすわります。このころから少しずつ、腕や胸に筋肉がついてくるので、腹ばいにすると腕をついてグイッと上半身を持ち上げ、しばらくキープしていることができるようになるでしょう。

ものをつかむ動作もだんだんうまくなり、自分から興味のあるものに手を伸ばして、握ったりなめたりしはじめます。また、頭のほうから始まった運動発達は首すわりが完成してさらに下へと進み、腰がしっかりしてきます。それにより、体をよじったり足を交差したりもできるように。

五感も発達し、声や音のしたほうに顔を向けるように。これは、耳で聞いたことと目で見たものを関連づけ、首を動かす動作と連動できたということです。

【生後5ヶ月】体つきがしっかりして、体重の増えがゆるやかに

生後5ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長61.9~70.4cm/体重6.10~9.20kg
女の子:身長60.1~68.7cm/体重5.74~8.67kg

体を活発に動かすようになり、体つきがしっかりしてきます。体重の増え具合はさらにゆるやかになり、このころから1ヶ月に500gくらいずつ増える程度になります。母乳やミルクを飲む量が減ったように感じることもあるかもしれません。それでも、少しずつでも増えていれば心配いりません。

首がしっかりすわり、腕や脚の筋力が発達すると、寝返りができるようになります。興味あるものに「近づきたい」「さわりたい」といった意欲が寝返りにつながります。

ただし、寝返りは運動発達を見るうえでの重要なチェックポイントではありません。できる時期には個人差が大きく、中には寝返りしないままはいはいを始める子もいます。それでも、首すわりやおすわりなど、ほかの運動発達が順調なら心配する必要はありません。

手の動きも発達してきて、手を伸ばしてつかんだものを口に持って行くのが上手になります。握力も強くなってきて、一度握ったものはなかなか離しません。

【生後6ヶ月】身長の伸びが一段落し、おすわり開始のころ

生後6ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長63.6~72.1cm/体重6.44~9.57kg
女の子:身長61.7~70.4cm/体重6.06~9.05kg

このころから身長の伸びはゆるやかになり、1ヶ月に1㎝程度になります。中には、ほとんど伸びないという子もいるかもしれませんが、2~3ヶ月の少し長めのスパンで見て少しずつでも伸びていれば大丈夫。

上半身の筋肉と神経が発達してくると、背筋を伸ばした姿勢がとれるようになるのでおすわりができるようになってきます。赤ちゃんの運動発達が順調かを見る目安として、おすわりは首すわりの次に重要なチェックポイントです。

おすわり開始が近づくと、赤ちゃんは体が傾いたときに特徴的な動きをするようになります。まず1つは、体が傾いたときに元の位置に戻そうとする「立ち直り」という動作。もう1つは、体を支えるためにパッと手を広げて出す「パラシュート反射」です。この2つの動作が見られるようになると、少しずつおすわりができるようになってきます。

【生後7ヶ月】ずりばいが始まると、体型が引き締まってきます

生後7ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長65.0~73.6cm/体重6.73~9.87kg
女の子:身長63.1~71.9cm/体重6.32~9.37kg

このころになると体重の増加がほぼ落ち着き、1ヶ月で増えるのは300g程度になります。寝返りなどで移動するようになると運動量が増えるので、体型は以前よりスリムになってくる子も多いでしょう。

おすわりが安定してくると、赤ちゃんはそれまでより遠くまで見渡せるようになります。すると、興味が広がって「動きたい!」という気持ちが高まり、ずりばいやはいはいでの移動が始まります。

ただし、はいはいは発達上の大切なチェックポイントではありません。変形のはいはいをする子もいれば、はいはいしないまま立っちからあんよへと進む子もいますが、その後の発達などに影響することはないので心配いりません。

7ヶ月ごろから、人見知りが始まったり、初期の自我が芽生えて気に入らないことがあると泣いて自己主張する場面も出てきます。また、下の前歯2本が生えてくる赤ちゃんが多くなります。

【生後8ヶ月】自由に移動し運動量がアップ。体型に個人差が出てきます

生後8ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長66.3~75.0cm/体重6.96~10.14kg
女の子:身長64.4~73.2cm/体重6.53~9.63kg

ずりばいやはいはいが始まると、運動量がそれまでと比べて格段に増えます。身長の伸びのほうが体重増加よりも目立ってくるので、プクプクとしていた赤ちゃんの体つきがだんだん引き締まってくるでしょう。

このころから、赤ちゃんの体はいわゆる赤ちゃん体型から幼児体型に近づいていきます。大柄・小柄、ぽっちゃり・スリムなど、体型に個人差が出てくるのもこのころからです。どのような体型でも身長・体重が成長曲線に沿って少しずつでも増えていれば順調と考えましょう。

おすわりはさらに安定しますが、これは頭から始まった発達が背骨の末端まで進んできたということ。手指の機能も発達して、両手で物を持ったり、左右の手を別の方向に動かすこともできるようになります。

赤ちゃんとママ・パパの間の愛情関係がしっかり築かれてきて、人見知りがピークになるころですが、あらわれ方は赤ちゃんによってまちまちです。大人の言う言葉も少しずつ理解できるようにもなってきて、目の前から見えなくなったものを探すなど「短期記憶」の発達が進むので、「いないいないばあ」を喜びます。

【生後9ヶ月】体型がさらに引き締まり、つかまり立ちができる子も

生後9ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長67.4~76.2cm/体重7.16~10.37kg
女の子:身長65.5~74.5cm/体重6.71~9.85kg

ずりばいやはいはいでの移動が活発になり、運動量がさらに増えて下半身に筋肉がつきています。そのため体つきはさらに引き締まってくるでしょう。

下半身や足を自由に動かせるようになるので、おすわりからつかまり立ちができるようになる子も増えてきます。

つかまり立ちをマスターすると視線が高くなって視界が広がるので、興味の対象も広がって赤ちゃんの探求心もさらに強くなります。音に敏感に反応し、リズムのいい曲に合わせて体を揺らしリズムをとるようなしぐさをする子もいます。

指先の動きはさらに器用になり、親指と人さし指で細かいものをつまめるように。手を動きをコントロールして、両手で持ったものを打ち合わせ音を出して楽しむ、といった場面も出てくるでしょう。何でも自分でやってみたい時期に入ってくるので、離乳食も手づかみ食べを始めるといいですね。

ママなど周囲の人に知らせたいことがあると、声を出したり指さしをしたりして教えます。また、大人のすることを見て「バイバイ」などのまねっこが始まる子もいます。このころになると、人見知りだけでなく後追いも激しくなってくるでしょう。

【生後10ヶ月】伝い歩きやはいはいで活発に移動。はいはいが上達

生後10ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長68.4~77.4cm/体重7.34~10.59kg
女の子:身長66.5~75.6cm/体重6.86~10.06kg

運動量がますます増えて、体つきはさらに引き締まってきます。運動発達は個人差がありますが、はいはい、つかまり立ちだけでなく、伝い歩きが始まる子もいるので、自由に動き回るようになるでしょう。足腰がしっかりしてくるので、はいはいで段差を乗り越えたり階段を上ったりすることもできるようになります。

指先の動きをコントロールするのがさらに上手になり、親指と人さし指でシールの端を持ってはがすこともできます。また、スイッチをひねる、ボタンを押すなどといったこともできるようになるので、キッチンでいたずらしないよう安全対策が必要になってきます。

自己主張が強くなり、探求心もさらに旺盛になってくるころでもあります。持っているものを取り上げると泣いたり、おむつ替えや着替えを嫌がって逃げようとするといった様子も。2歳ごろの「イヤイヤ期」に向けた心の発達の証ですから、大らかな気持ちでつきあってあげましょう。

静かだと思ったら、黙々といたずらをしていた…という場面が増えてくるなど、楽しいことや遊びに集中していると少しの間ならママがいなくても1人で遊べるようにもなります。

【生後11ヶ月】赤ちゃん体型から卒業のころ。つかまり立ちが安定して伝い歩きへ

生後11ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長69.4~78.5cm/体重7.51~10.82kg
女の子:身長67.4~76.7cm/体重7.02~10.27kg

体つきはさらに引き締まり、赤ちゃんぽいふっくらした感じがなくなってきます。中には、この時期でもぼっちゃりしている子もいますが、運動量が増えるにつれて引き締まってくるでしょう。

運動発達が下半身まで進み、腰がしっかりして足の筋力もついてくるとつかまり立ちから伝い歩きができ、上手に伝って動ける子も増えてきます。中には、何にもつかまらずに立っちできる子も。ただし、運動発達にはかなり個人差が大きいので、その子なりに少しずついろいろなことができるようになっているなら、ほかの子と比べたりせず気長に見守ってあげましょう。

手指はコントロールだけでなく、指先に力をこめられるようになり、簡単なフタの開閉もできるようになるでしょう。置いてある積み木の上に、もう1つの積み木を積み上げることもできます。

おもちゃなどを「ちょうだい」とママが言うと、「どうぞ」というようにやりとりする遊びを喜ぶようになるころ。動作と言葉が結びつくようになり、ママの言葉を理解して的確に行動できるようになります。また、大人が話すのをまねて発音したり、音楽が聴こえるとリズムに合わせるように体を揺らしたりします。

【生後12ヶ月(1歳)】幼児体型に近づき始め、あんよが始まる子も

生後12ヶ月の赤ちゃんの様子

男の子:身長70.3~79.6cm/体重7.68~11.04kg
女の子:身長68.3~77.8cm/体重7.16~10.48kg

いよいよ1歳。この1年間は、人生で最も成長の著しい時期です。お誕生日を迎えるころには、体重は出生時の約3倍、身長は約1.5倍になっているでしょう。1歳を過ぎるとあんよが始まる子も多くなり運動量がさらに増えるので、身長や体重の増え方はぐっとゆるやかになります。それとともに、体つきはスッキリしてさらに幼児体型に近づいていくでしょう。

あんよが始まる時期も個人差が大きいのですが、歩けるようになるには以下の4つの条件がそろうことが必要です。それは、①足腰の筋肉が強くなること②小脳が発達して体のバランスがとれるようになること③転んだときに身を守れるようパッと手が出るようになること④赤ちゃんに「歩きたい!」という欲求が芽生えていること、です。

あんよができるようになると、頭から始まった運動発達は足まで到達し、ほぼ完成です。歩きはじめたころは、両手をあげてバランスをとりながらのヨチヨチ歩きですが、上達するにつれて手をおろしても歩けるようになりスピードもアップします。

「マンマ」「ワンワン」など、意味のある言葉も次々出るようになるでしょう。積み木を携帯電話に見立ててかけるまねをするなど、道具を使って大人のまねっこ遊びをするのも盛んに。感情も複雑になってきて、照れたりすねたりするなど、大人に近い感情表現を見せることもあります。

身長・体重の増え具合は、赤ちゃんなりのペースでいいのです

赤ちゃんは1歳までに、体が大きくなるのはもちろん、運動発達やできることがどんどん増えるなど、さまざまな面で成長を見せてくれます。ただ、1歳ごろになると、発育・発達の個人差も大きくなっていきます。時には、ほかの子と比べてしまうなどで気になることも出てくるかもしれません。

でも、特に身長や体重の増え具合や体つきは、赤ちゃんそれぞれの個性と考えましょう。発達や何かができるようになる時期も赤ちゃんによって違っていいのです。赤ちゃんが元気なら、大らかな気持ちで成長を見守ってあげましょう。何か気になることがあるときは、かかりつけの小児科で相談するといいですね。

取材・文/村田弥生

写真出典:Baby-mo(ベビモ)

監修
五十嵐 隆
国立成育医療研究センター 理事長・総長
東京大学医学部卒業後、都立清瀬小児病院、東大附属病院小児科助手、ハーバード大学ボストン小児病院研究員、東大附属病院分院小児科講師などをへて、2000年に東京大学医学部小児医学講座教授に。2012年より現職。日本小児科学会会長などの要職も務める。私生活では3人の男子の父。

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