無痛分娩の流れやリスクは?先輩ママの体験談を紹介! 

コラム 公開日:2018/09/05
無痛分娩の流れやリスクは?先輩ママの体験談を紹介! 

ひと言で出産といっても、その方法やスタイルはさまざま。そんな中、最近徐々に増えているのが無痛分娩。「名前は知っているけれど、実際のところ詳しく知らない」「出産をひかえて、無痛分娩がどんなものか気になる」。そんな人のために、今回はMilly編集部が徹底リサーチ!先輩ママの体験談をまじえつつ、分娩の内容、流れ、気になるリスクなどを詳しくお伝えします。

無痛分娩とは、どんなお産?

無痛分娩とは、硬膜外麻酔という局所麻酔をかけて、痛みをやわらげるお産のこと。無痛といっても痛みがゼロというわけではなく、人工的に陣痛を起こしてから麻酔を使うので「和痛分娩」と呼ぶこともあります。陣痛は麻酔で管理しますが、おなかが張る感覚はわかるので、自然分娩と同じように「いきんで」経膣出産できます。無痛分娩のメリットは、自分でいきんで赤ちゃんの生まれる瞬間を体験できること。それから、痛みをやわらげることで体力を消耗せずに出産できること。この2点が大きな特長です。

無痛分娩で出産するには?

無痛分娩は高血圧など、医学的な理由で医師がすすめるケースもあれば、本人が希望するケースもあります。硬膜外麻酔は麻酔科医が行うことが多いため、無痛分娩で出産できる病院は限られており、事前の下調べが必要。料金は病院によって異なりますが、自然分娩料金に約5万円~15万円が加算されるケースが多いようです。

無痛分娩のリスクって?

まれに麻酔薬アレルギーの人がいて、麻酔を打つことでショック症状に陥る場合があります。また、血液の凝固異常で血が止まりにくい人、血圧の変動が激しい人など、持病や体質によっては無痛分娩ができないケースも。事前の問診や検査でしっかりチェックしておくことが必要です。

それから、「無痛分娩だとママがラクな分、赤ちゃんが苦しいのでは?」とリスクを心配する人もいますが、無痛だから赤ちゃんが産道を降りてきづらいということはありません。むしろ、硬膜外麻酔を行うことで胎盤の血流量が増えるので、赤ちゃんにも酸素が届きやすいという説もあります。

日本で無痛分娩が少ない理由は? 

無痛分娩率はフランスで約80%、アメリカで約60%。多くの国で主流となっているのに対し、日本ではわずか3%というデータがあります(2015年時点)。これは、日本では無痛分娩に対応している病院自体が少ないことが理由のひとつ。また、昔ながらの「自然に産む」という考えが根強く残っていることも影響しているようです。

先輩ママに質問! 無痛分娩に決めた理由や、タイミングは?

●落ち着いて赤ちゃんの誕生を迎えたかった

「無痛分娩にすると決めたのは妊娠9ヶ月ごろ。お腹の赤ちゃんがかなり大きく、このまま予定日に出産すると4kg近くになりそうな状態でした。落ち着いて赤ちゃん誕生の瞬間を実感したかったので、準備が整った状態で出産できる無痛分娩を希望しました」

●痛みに耐えられるか不安だった
「自然分娩で出産した妹に『お姉ちゃんは痛くて絶対にムリ』と言われたので、妊娠前から無痛と決めていました。ただ、がんばって自然分娩で産みたい気持ちもあったので、陣痛途中でも無痛に切り替えられる産院を選択。結局、陣痛途中で高血圧になってしまい、無痛をすすめられて出産しました」

●家族にすすめられたのが決め手に
「一人目を出産するとき、自然分娩で辛かったことに加え、パパから『二人目は里帰り出産しないかわりに無痛分娩にしてほしい』と強く言われて……。さらに、通院していた病院が無痛分娩で有名だったこともあり、妊娠4ヶ月ごろに無痛分娩を希望しました」

●自然分娩と無痛分娩、両方を経験したかった
「一人目のとき、無痛分娩を希望していたのですが、予定日の前日に産まれてしまい、結果的に自然分娩に。それはとても良い経験だったけれど、せっかくなら両方経験してみたくて、二人目のときも無痛を希望しました。どちらも貴重な経験!」

●先輩ママのアドバイスを聞いて決断! 
「会社の先輩ママが自然分娩と無痛分娩を経験していて、『絶対に無痛がイイよ』とすすめられたのが決め手に。無痛分娩はいろいろとリスクもあると思いますが、妊娠前から24時間対応してくれる病院などを調べ、最終的に信頼のおける総合病院を選んだので不安はありませんでした」

その他、無痛分娩に決めた理由として「産後の回復が早いと聞いた」「友達が無痛分娩で出産してすすめられた」などがあり、その中でも「痛みが怖かった」という声が多く見られました。また、決めたタイミングは「妊娠前」「妊娠がわかってすぐ」という早い段階の人もいれば、「ずっと迷っていて出産当日の分娩室で決めた」という人もいて、さまざまな回答が集まっていました。

無痛分娩の流れを知りたい! 

前日の流れは?

無痛分娩は、出産予定日の前日に入院するのが一般的。あらかじめ決められた日に入院するので、事前に計画が立てやすいというメリットがあります。入院準備や、上の子の預け先の確保など、身の回りのことをきちんと整理しておきましょう。
入院してからは、診察を受けて母子の状態をチェック。この時、必要であれば子宮口をやわらかくするバルーンを挿入することも。その後は病室で夕食をとり、翌日の出産に備えてゆっくり過ごします。麻酔を使用するので、夕食後は出産が終わるまで絶食となります。

当日の流れは?

1. 硬膜外麻酔のためのカテーテルを入れる
いきなり麻酔を投与するのではなく、まずは準備。背中の皮下に部分麻酔をして、専用の針を刺し、硬膜外腔というすき間にカテーテル(麻酔薬を通す細い管)を留置します。病院によっては、この処置を前日に行う場合も。

2. 陣痛促進剤でお産を促す
自然に陣痛がこない場合、陣痛促進剤を点滴で投与して、お産を促します。

3. カテーテルで麻酔薬を入れる
子宮口が開き、陣痛が強くなってきたら麻酔をはじめます。麻酔薬は陣痛の強さやママの様子を見ながら決めるので、まとめて投与する場合もあれば、間隔をおいて投与する場合も。麻酔を開始したら痛みがやわらぐけれど、カテーテルを挿入されているのでベッドからは起き上がれません。助産師さんが定期的に赤ちゃんの様子や、陣痛の間隔をチェックしてくれます。

4. 子宮口が全開になったらいきむ
子宮口が全開になったら、ここからは普通のお産と同じ。麻酔をしているので痛みは感じませんが、おなかの張りは実感できます。その張りに合わせ、助産師さんに指導してもらいながらいきみます。

5. 赤ちゃん誕生!

無痛分娩後の体調は?

個人差はあるものの、産後がラクなのはやっぱり無痛分娩。陣痛の痛みが軽くなるので、精神的にも体力的にも消耗が少なく、産後の回復も早くなります。先輩ママに聞いても「産んだ直後に報告LINEできるほど元気だった」「回復が早くてごはんもモリモリ食べられた」などの声が。また、無痛分娩は出血が多いと思われがちですが、統計をとった結果、自然分娩と差がないと言われています。

先輩ママに質問! 無痛分娩の体験談を聞きたい!

「スムーズに出産できた!」体験談 

●夫婦で誕生の感動を分かち合えました! 
「二人の子ども、どちらも無痛分娩でした。出産日を決められるので落ち着いて臨めること、産後の回復が早いことがとても良かったです。分娩には夫が立ち会ってくれましたが、痛みに混乱することもなく、誕生の瞬間の感動を分かち合うことができました」

●一人目も無痛にすればよかったと後悔するほどラク! 
「一人目は自然分娩、二人目は無痛分娩だったのですが、あまりの違いにビックリ。自然分娩の辛さを考えると、プラス料金がかかっても両方無痛にすればよかったと思いました。出産の疲れや体へのダメージも少なかったので、これから出産する人におすすめしたいです」

●産まれる直前まで、税金や確定申告の話を……
「主治医の先生が、朝の内診で『12時~13時ごろ生まれるな』と予想していたので、あえて先生を呼ばずに助産師さんと赤ちゃんのおりてくるタイミングを待っていたら、なんと12:56に産まれて予想的中!その間、助産師さんと税金や確定申告について世間話をしていました(笑)。無痛分娩のおかげで気持ちに余裕があり、出産を楽しめました!」

●痛みを伴わず、赤ちゃんがスルスル降りてくる感覚
「お産が進まない中で無痛に切り替えましたが、麻酔がきいてきた途端に体がリラックスして、あっという間の出産になりました。赤ちゃんが降りてくる感覚が、痛みを伴うことなくダイレクトに感じられ、不思議な体験でした!無痛の効果で体力消耗も抑えることができ、翌日からの母子同室も元気な状態で始められました」

●「雑誌を読めるくらい余裕」ではなかったけれど……
「陣痛途中で高血圧になってしまい、主治医の先生からすすめられて無痛分娩に。雑誌を読めるくらい余裕と聞いていたけれど、そこまでではなく、想像していたよりは痛かったです。でも、麻酔を始めてから痛みがひき、落ち着いて誕生の瞬間をかみしめることができたので、結果的には無痛にして良かったと思います!」

●回転しながら出てくる息子を観察! 
「無痛分娩のおかげで自分自身が冷静でいられて、誕生の瞬間を見ることができて本当に良かった。体を起こして回転しながら出てくる息子をまじまじと観察。『本当に回転しながら出てくるんだ!』と感動しました」

その他、「麻酔を打ったら陣痛が急にラクになり、友だちとLINEしまくっていた(笑)」「イライラする陣痛の痛みで夫に当たりまくっていたけれど、麻酔が効いてから気持ちが落ち着いた」など、無痛分娩のおかげで気持ちに余裕が出たエピソードが挙がっていました。

「予想外のハプニングが……」体験談

●無痛分娩のはずが、6時間以上の痛みに耐えました!
「出産予定日の前日に入院して、バルーン処置をしてから夕飯を食べていたら、陣痛が来てしまい、2時間後に破水。しかし、『食後6時間は麻酔をかけられない』と言われ、長時間の陣痛を味わうことに……。その後、分娩室に入ったものの、浣腸処置や抗生物質の投与があり、麻酔がはじまったのは早朝4時!かなり苦しみましたが、麻酔がきいてからは天国のような気分で、分娩台の上で爆睡してしまいました(苦笑)」

●気づいたら子宮口が8cmも開いていて……
「一人目の出産で陣痛を経験して以来、次は無痛分娩と決めていました。おかげで陣痛を怖がらずに過ごせたのですが、出産日に病院に着いたとき、子宮口が8cmも開いていてビックリ!その後、麻酔をかけて30分以内に出産したので、無痛分娩の実感があまりないのが正直なところ。でも麻酔を入れてからは、まったく痛みがなくて驚きました!」

●麻酔を入れたら発熱、緊急帝王切開に! 
「妊娠前から無痛分娩と決めていて、24時間対応してくれる病院などを調べて準備万端に整えていました。しかし、いざ麻酔を入れたら40℃の熱が出てしまい、緊急帝王切開に。無痛分娩を選んだからといって、お産がスムーズにいくとは限らないことを学びました。それでも陣痛がはじまって数時間はラクに過ごすことができたので、無痛にして良かったです」

●陣痛に気づいてもらえず悶絶しました
「陣痛が来たので麻酔をかけてもらったら、効きすぎて途中で寝てしまったので、麻酔を弱くすることに。その後、おなかに陣痛を察知するモニターをつけていたのですが、位置が少しずれていて、陣痛が来たのに誰にも気づいてもらえませんでした(泣)。自分も『モニターが反応してないから陣痛じゃないんだ』と痛みに耐えていましたが、限界を迎えて先生を呼んでもらい、そのまま出産へ。ガマンしなきゃよかった……」

●途中から無痛に切り替えたけれど、あまり変化がなく……
「出産ギリギリまで無痛にするか、自然分娩で産むか悩んでいて、カテーテルの準備だけしていました。結局、血圧が上がってしまい無痛に切り替えたのですが、なぜか痛みがおさまらず、ずっと『痛い!痛い!』と叫んでいました(苦笑)。なんとか無事に出産できて良かったです」

こうして先輩ママの体験談を聞いてみると、「全然痛くなかった!」という人もいれば、「麻酔の効きがイマイチだった」という人も。また、回復が早いと言われていても、産後に痛みを感じる人もいたりと、感じ方は人それぞれ。無痛分娩でも、自然分娩でも、教科書通りにいくとは限らない……それを踏まえて、自分に合った出産スタイルを選びたいものですね。

文/遠藤まゆみ

出典 :はじめてママ&パパの妊娠・出産※情報は掲載時のものです

出典 :Pre-mo2018年秋号※情報は掲載時のものです

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