夜中、泣くたびに起きるのがツライ!「添い乳の無限ループ」を断ち切る方法

 専門家監修
公開日:2018/08/27
更新日:2018/10/26
夜中、泣くたびに起きるのがツライ!「添い乳の無限ループ」を断ち切る方法
監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント

赤ちゃんの寝ない泣き止まないを解決!~【連載第13回子どもの睡眠コンサルタント愛波文】

愛波 文先生は、アメリカのIMPI公認、日本人初の子どもの睡眠コンサルタントとして活動中。科学的根拠に基づいた睡眠のためのメソッドは、赤ちゃんの睡眠まわりの悩みをもつママが実行すると、今まで困っていた問題がすっきり改善すると評判です。今回は、夜中の「添い乳」でママも赤ちゃんも何度も起きてしまう……という“母乳育児あるある”の解決法を教えていただきました。

夜中に泣き止ませるには「添い乳」しか手がない!? 答えはNO!

寝かしつけの時に授乳をするのは自然なこと。夜の母乳にはママの睡眠ホルモンのメラトニンが含まれているため、おっぱいを飲みながら寝てしまうのは赤ちゃんにとっても一番安心でき、幸せなことなんです。

添い乳をしておっぱいをくわえながら赤ちゃんが寝てしまい、そのままそーっと口からおっぱいを外し、そーっと部屋を出ていくことは添い乳をしているママなら一度は経験したことがあるかと思います。私も経験者の一人です。

添い乳が悪いわけではありません。けれども、添い乳をしてしまうと夜中の頻回起きに繋がる可能性が高くなってしまうことは事実です。なぜなら、赤ちゃんの睡眠サイクルは大人より短く、一般的に45~60分といわれているため、夜中に浅い睡眠が頻繁に訪れます。その浅い睡眠になった時に、赤ちゃんは一度目を開け、寝た時と同じ環境でないと「寝た時には口におっぱいがあったのに今はない!」と不安になって泣いてしまうのです。

夜中に赤ちゃんが浅い睡眠になって泣くたびに、毎回「起きた!」と慌てて寝床に行って再度おっぱいをくわえさせ、赤ちゃんがまた眠りにつくようにする……という行為を行っているママもいるのではないでしょうか。私もそうでした。でも、そうすると一晩中同じことの繰り替えしになり、どんどん癖になってしまいます。

それでもママと赤ちゃんで十分な睡眠が取れていて幸せなら、添い乳を無理やりやめる必要はなく、そのまま続けていて大丈夫です。

でも、何度も起こされてしんどい、添い乳をやめたいと思っている方は、赤ちゃんの癖になっている今の添い乳のスタイルを見直す必要がありそうですね。効果的なのは『ママと赤ちゃんのぐっすり本』でも紹介している「プルオフメソッド」です。

夜中に何度もおっぱい…の無限ループから抜け出す方法って?

「プルオフメソッド」とは寝かしつけの際に授乳してもいいのですが、おっぱいの吸う力が弱くなってきて、おしゃぶり替わりになっているなと感じたら、指でおっぱいを優しく外します。授乳をしていると赤ちゃんがごっくんごっくんと飲んでいる時と、そうでない時の違いが徐々にわかってくると思います。ごっくんごっくんと飲んでいる時はそのままにして、ごっくんごっくんが終わったら赤ちゃんの口から乳首を外す……というイメージです。

最初の頃、お子さんはびっくりしておっぱいをまたくわえてくるかもしれません。けれども、その時にお子さんの口を閉じるように、優しく指であごをおさえてみてください。同時に、少しユラユラやトントンをしてあげてもいいでしょう。もし、おっぱいが欲しい!!とぐずったり、泣いた場合はおっぱいをあげてOK。ただ、また飲んでいるうちに吸う力が弱くなってきたら、乳首を外してそっと赤ちゃんのあごをおさえて口を閉じさせる……と、同じことを繰り返します。最後は完全に寝てしまう前の目が開いている状態で寝床におき、最終的には自力で寝るようにさせましょう。

赤ちゃんは一人一人違いますが、再度おっぱいを吸わせるのは10秒から60秒になります。おっぱいを外すタイミングは秒数より赤ちゃんの吸う力を目安に行ってください。吸う力が弱くなったり、ペースが遅くなってきたら外すタイミングです。

外す行為は平均で2回から5回、赤ちゃんによってはもっとかかる子もいます。これを繰り返すことで、最後は自力で眠りにつくようになるので夜中浅い眠りになり目を開けたとき、赤ちゃんが自力で再び眠りについてくれる確率が上がります。その結果、夜中起きる回数も減ってきます。とにかく一貫性を持って、繰り返し「プルオフメソッド」を続けることが大切です。

添い乳の癖をやめさせたいなら、いつから始めてもOK?

いずれ自力で寝て欲しい、または「授乳=寝る」の癖を最初からつけたくないという思いのあるママは、早めにメソッドを取り入れることをおすすめします。これから出産をする方、まだ赤ちゃんが生後間もないという方は、新生児の頃からはじめてもよいでしょう。

私は次男が生後4ヶ月の睡眠退行の際に睡眠不足で添い乳を始めたのですが、夜中1時間おきに起きるようになってしまい「プルオフメソッド」を行いました。続けていくうちに、眠くなったら自らおっぱいを外し、寝返りをして一人で寝るようになりました。そうすると夜中起きた際も周りを見渡し、寝返りをして自力で寝てくれるようになりました。

一気に添い乳をやめるのではなく、ご自身のペースで負担のかからないように徐々に行ってみてください。まずは夜の就寝時の寝かしつけの時から試していくことをおすすめします。

写真:愛波 文先生と息子さんたち

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監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IPHI日本代表。Sleeping Smart®代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談を行い、日本人向けに睡眠を専門とするSleeping Smart®子育てサロンを運営。IPHIと提携し、オンラインで妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
 

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