離乳食で白身魚はいつから与えていいの?量やレシピ、保存方法を紹介!

 専門家監修
公開日:2018/08/27
離乳食で白身魚はいつから与えていいの?量やレシピ、保存方法を紹介!
監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士

白身魚は、筋肉や血液など体をつくる貴重なたんぱく源食品。でも、白身魚と言っても魚の種類も豊富ですし、加工されているものもあります。どれをどのように赤ちゃんに与えていいのか悩みますよね。今回は、白身魚を離乳食で与える場合、いつからどのように与えることができるのか、量やレシピ、保存方法までまとめて紹介します。

離乳食の白身魚はいつからOK?

高たんぱくでも低脂肪で、消化吸収のよい白身魚は、離乳食初期(生後5~6ヶ月)からOKです。ただし、たらはアレルギーの心配があるため、離乳食後期(生後9~11ヶ月)以降にしましょう。

白身魚に含まれる栄養は?

白身魚は、胃腸に負担をかけない低脂肪のたんぱく質が豊富。各種アミノ酸をバランスよく含んでいて、うまみが強いことも特徴です。真鯛は白身魚でも、体にいい不飽和脂肪酸のDHAやEPAも多く含まれています。

離乳食におすすめの白身魚の種類は?

アレルギーの心配が最も少なく、栄養価も高い真鯛は、赤ちゃんに最初に食べさせる魚としておすすめ!なかでも、鯛の刺し身は骨や皮の下処理がないので、簡単に離乳食に取り入れることができます。

ひらめとかれいは、目のついている位置が違うだけで基本的には同じ仲間の魚。栄養的にも同様、低脂肪なので離乳食初期から与えることができます。

離乳食で白身魚を食べさせる時の量の目安はどのくらい?

ほかの食材と同様、月齢によって量や形状が変わります。白身魚は骨や皮があるので、特に気をつけておきたい食材。形状もあわせてチェックしておきましょう。

離乳食初期(生後5~6ヶ月)

●真鯛…10g(刺し身1切れ)

淡泊でクセがなく、ほかの食材とも合わせやすい鯛は、離乳食初期からおすすめの白身魚。鯛のほか、ひらめ、かれいなども◎。

●離乳食初期・前半の形状

ゆでて繊維をすりつぶし、湯でゆるめ、水どきかたくり粉を加えて加熱し、ゆるいとろみを。

●離乳食初期・後半の形状

ゆでて繊維をすりつぶし、湯でゆるめ、水どきかたくり粉を加えて加熱し、ポッテリさせます。

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

●真鯛…10g(刺し身1切れ)

●離乳食中期・前半の形状

ゆでてこまかくすりつぶし、水どきかたくり粉でとろみづけを。

●離乳食中期・後半の形状

ゆでてこまかくほぐし、水どきかたくり粉でとろみづけを。

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

●たら…15g

クセがなく調理がしやすい白身魚ですが、アレルギーの心配があるため、白身の中では例外的に生後9ヶ月以降からOKになります。甘塩ではなく、生を使いましょう。

●離乳後期・前半の形状

5㎜大が目安。ゆでて刻んだら、とろみづけを。

●離乳後期・後半の形状

7㎜大が目安。参考写真はだしで煮て、とろみをつけたもの。

離乳食で白身魚を使う時の下ごしらえが知りたい

白身魚には皮と骨があるので、きちんとした下ごしらえが大切。調理のポイントをおさえておきましょう。

●刺し身1切れ=10gを使うのがラク

鯛の刺身1切れが10g、大きめの1切れが15gくらい。大人の刺身から取り分けて、調理するのがラクです。切り身の場合は、刺し身1切れ程度を薄くそぎ切りにしましょう。

●熱湯でゆでる、もしくは電子レンジでチンを

脂肪が少ない白身魚は、パサつきやすいのが難点。ゆですぎに注意して、熱湯で火を通します。または、耐熱容器に入れ、水を加えてラップをかけ、電子レンジで加熱しても◎。

●加熱してから皮と骨を除く

皮と骨がついている場合は、加熱してからのほうが簡単です。ゆで汁には栄養やうまみが出ているので、離乳食のかたさ調節に活用できます。


●すり鉢ですりつぶす
白身魚のこまかい繊維は裏ごしが難しいので、すり鉢でよくすりつぶします。離乳食初期は、魚の繊維が完全にほぐれるまで、なめらかにしましょう。さらに、とろみづけも大切です。

離乳食で白身魚を食べさせる時の注意点は?

離乳食初期から始められる白身魚は、筋肉や血液など体をつくる大事なたんぱく質源です。しかし、とりすぎても腎臓に負担をかけてしまうので「適量を守る」ことが大切。
また、白身魚に関わらず、新しいたんぱく質源を与える時は、種類と目安量を必ず確認することが必須です。白身魚では、下記のポイントに注意を!

●たらにはアレルギーの可能性あり

手軽で身近な白身魚ですが、アレルギーを引き起こす可能性があるため、例外的に離乳食後期(生後9ヶ月~11ヶ月)以降に与えましょう。甘塩でなく生を使います。
与えることができる月齢になったら、ちり鍋など味つけしない鍋料理に入れて取り分けると、野菜もとれて便利です。大人メニューから取り分けることができママも楽に。

●銀だらは脂肪分が多いので注意を

名前とは違い、たらの仲間ではなく、あいなめやほっけに近い大型魚。白身ですが脂肪分が多いので、離乳食にあえて使う必要はありません。大人メニューからの取り分け程度にしておきましょう。

●そのほか加工品

塩分に注意しましょう。熱湯をかけるなど、塩抜きすることを忘れずに。

離乳食初期のおすすめ白身魚レシピ・作り方が知りたい

お魚ミルクがゆ

◆材料◆
鯛…5g(刺し身1/2切れ)
10倍がゆ…30g(大さじ2)
粉ミルク…少々
湯…適量

◆作り方◆
1、白身魚は熱湯でゆでて火を通し、すりつぶす。粉ミルク、湯を加えてさらにすりつぶし、食べやすくのばす。
2、10倍がゆはなめらかにすりつぶし、①をのせる。まぜて食べさせる。

鯛とかぼちゃのトロトロ


◆材料◆
鯛…5g(刺し身1/2切れ)
かぼちゃ…10g(2cm角1個)
だし…大さじ1/2~1
※白身魚はこぶのうまみとも相性がいいので、「こぶだし」を使ってもOK!

◆作り方◆
1、白身魚は熱湯でゆでて火を通し、なめらかにすりつぶす。
2.かぼちゃは皮と種を除いてやわらかくゆで、裏ごしし、だしでのばす。
3、①に②を加えてまぜる。

鯛と青菜のおかゆ

◆材料◆
鯛…5g(刺し身1/2切れ)
ほうれんそうの葉…5g(大1枚)
10倍がゆ…30g(大さじ2)

◆作り方◆
1、鯛は熱湯でゆでて火を通す。ほうれんそうはやわらかくゆでる。
2、①をすりつぶし、10倍がゆを加え、さらになめらかにすりつぶす。

にんじんと鯛のすりつぶし

◆材料◆
にんじん…10g(2cm角1個)
鯛…10g(刺し身1切れ)

◆作り方◆
1、にんじんは皮をむき、やわらかくゆで、なめらかにすりつぶす。
2、耐熱容器に①、鯛、水小さじ2(分量外)を入れてラップをかけ、電子レンジで1分ほど加熱し、すりつぶしながらまぜる。

離乳食中期のおすすめ白身魚レシピ・作り方が知りたい

鯛とトマトのパンがゆ

◆材料◆
鯛…5g(刺し身1/2切れ)
トマト…15g(果肉大さじ1)
食パン…15g(8枚切り・耳なしで1枚)
湯冷まし…適量

◆作り方◆
1、トマトは皮と種を除き、すりつぶす。鯛はこまかく刻む。
2、耐熱容器に食パンをこまかくちぎって入れ、かぶるくらいの水(分量外)を加えて5分ほどおく。
3、②に鯛を加えてラップをかけ、電子レンジで約1分加熱して鯛に火を通す。あら熱がとれたらトマトを加えてまぜ、湯冷ましでかたさを調節する。

鯛のオレンジあえ

◆材料◆
鯛…10g(刺し身1切れ)
オレンジ…10g(小房2/3個)

◆作り方◆
1、鯛は耐熱容器に入れ、水少々(分量外)を加えてラップをかけ、電子レンジで30秒ほど加熱し、こまかくほぐす。
2、オレンジは薄皮をむいてからこまかくほぐし、①とまぜ合わせる。

里いもの鯛あんかけ

◆材料◆
鯛…10g(刺し身1切れ)
里いも…中1個
水…1/4カップ
水どきかたくり粉…少々

◆作り方◆
1、里いもはきれいに洗って十字に切り込みを入れ、皮ごとラップに包んで電子レンジで約2分加熱する。あら熱がとれたら皮をむき、なめらかにつぶす。
2、鍋に鯛、水を入れて中火で熱し、鯛に火が通ったら身をこまかくほぐし、水どきかたくり粉でとろみをつける。
3、器に①を盛り、②をかける。

鯛とじゃが玉のうま煮

◆材料◆
鯛…10g(刺し身1切れ)
じゃがいも…40g(中1/4個)
玉ねぎ…15g(1.5cm幅のくし形切り1個)

◆作り方◆
1、じゃがいもは皮をむき、薄切りにする。玉ねぎはみじん切りにする。
2、鍋に①、かぶるくらいの水(分量外)を入れて弱火で熱し、じゃがいもがやわらかくなったら、鯛を加えて火を通す。
3、あら熱がとれたら、フォークなどであらくつぶす。

離乳食後期のおすすめ白身魚レシピ・作り方が知りたい

たらとほうれんそうのリゾット

◆材料◆
たら…10g(切り身1/12枚)
ほうれんそうの葉…20g(大4枚)
軟飯…90g(子供茶わん軽く1杯)
水…1/2カップ
牛乳…大さじ1

◆作り方◆
1、たらは皮と骨を除き、7㎜角に切る。ほうれんそうはさっとゆで、こまかく刻む。
2、鍋にたら、水を入れて中火で煮立て、ほうれんそう、軟飯を加えて2分ほど煮る。
3、仕上げに牛乳を加え、ひと煮する。

鯛のソテー ブロッコリーソース

◆材料◆
鯛…15g(刺し身大1切れ)
ブロッコリー…25g(小房2個半)
野菜スープ…大さじ2
水どきかたくり粉…少々
バター…小さじ1/2

◆作り方◆
1、ブロッコリーはやわらかくゆで、こまかく刻む。
2、鍋に①、野菜スープを入れて中火で煮立て、水どきかたくり粉でとろみをつけ、器に盛る。
3、フライパンにバターを中火でとかし、白身魚を入れて両面を焼いて火を通し、②にのせる。魚をほぐしてから食べさせる。

たらのムニエル ブロッコリー添え

◆材料◆
たら…15g(切り身1/8枚)
ブロッコリー…20g(小房2個)
小麦粉…適量
植物油…少々

◆作り方◆
1、ブロッコリーはやわらかくゆで、あらく刻む。たらは皮と骨を除き、食べやすい大きさに切り、小麦粉をまぶす。
2、フライパンを中火にかけて油を引き、①のたらを火が通るまでこんがりと焼く。
3、器に②を盛り、ブロッコリーを添える。

離乳食で白身魚を使った時の保存方法が知りたい

1回に食べる量が少ないので、まとめてゆでて繊維をほぐし、小分け冷凍するのが効率的。水分を含んでしっとりとした状態で冷凍すると、解凍・加熱してもふんわりともどります。

白身魚を使った離乳食を作るのに便利な調理道具が知りたい

すり鉢・すりこ木はマストアイテム。白身魚はもちろん、おかゆ、いも類、豆腐など、どんな食材でもすりつぶせます。水分を補ってまぜやすく、かたさ調節も簡単です。月齢によっては、すりつぶした白身魚にとろみづけを。

白身魚を使った離乳食を食べる時に便利なグッズが知りたい

脂肪分が少なくアレルゲンになりにくい白身魚は、基本的には離乳食初期から始めることができます。そのため、やわらかく、こまかく調理してとろみをつけることは必須!簡単にとろみづけのできる市販のものがあるのでおすすめです。

離乳食に振りかけるだけでとろみがつくので、便利です。

顆粒片栗粉・とろみちゃん 200g×2個株式会社美田実郎商店 ¥ 648 ※2019/07/16 11:44 時点のAmazon価格Amazonで詳しく見る楽天で詳しく見る

先輩ママの口コミ、体験談が知りたい

白身魚は、大人メニューから取り分けることができる簡単レシピがたくさん!先輩ママがおすすめする楽ちんメニューを紹介します。

●シリコン鍋でつくる

「野菜をたっぷり敷いて白身魚をのせ、レンジでチン!大人はポン酢やごまだれでいただきます」(生後9ヶ月 男の子のママ)

●アルミホイルの蒸し焼きでつくる

「アルミホイルに野菜を敷き、真鯛の刺し身をのせて包み、蒸し焼きに。ほぐして丼に!」(1才2ヶ月 男の子のママ)

出典 :はじめてママ&パパの離乳食※情報は掲載時のものです

出典 :いつからOK? 離乳食 食べていいもの悪いもの※情報は掲載時のものです

監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士
栄養学博士・管理栄養士。小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(主婦の友社)など監修書多数。

あなたにおすすめ

お子さんを持つママの実績に!詳しくはこちら
注目コラム